3周年新ウマ娘の実馬ひとくち解説

はじめに

競馬が好きな私が新ウマ娘9人の実馬がどんな経歴だったのか、私の独断で書いたnoteです。
リアルタイムで見ていた馬なのか、そうでないのかは文量でお察しください(笑)

ダート界からの参戦

フリオーソ

船橋競馬、そして地方競馬の雄、フリオーソ。GI級競走を6勝しています。交流重賞ではJRA所属馬が圧倒的に優勢な中、地方競馬代表としてJRA所属馬と戦い続けました。
これだけ強い馬であれば、軽々と南関東三冠を達成してそうですが、3歳時にはアンパサンドトップサバトンというライバルがおり、三冠を分け合いました。(フリオーソはジャパンダートダービーを勝利)
古馬になってからは主戦を大井競馬のトップ騎手・戸崎圭太(現在はJRA騎手)が務め、帝王賞2回、川崎記念、かしわ記念を勝利。GI級競走で2着が11回あり、これは最多記録です。ちなみに11回のうち、6回は武豊が1着でした。(ヴァーミリアン4回、スマートファルコン2回)

トランセンド

ノースヒルズのダート馬代表、トランセンド。GI級競走を4勝しています。
JRAのダートで力を発揮しており、勝った重賞は全てJRAの競馬場でした。
(東日本大震災の影響でマイルCS南部杯が東京競馬場で施行されております。)
主戦は藤田伸二騎手で、ジョッキー最後の重賞制覇はこの馬でした。
人気で王道競馬で勝つので、筆者的には印象やや薄め…なのですが、2着になったレースが実は印象が強いです。
1つ目は2011年ドバイワールドカップ。東日本大震災直後でしたが、勝ったヴィクトワールピサとワンツーフィニッシュ。日本馬強しの印象を世界に与えました。
2つ目は2011年JBCクラシック。スマートファルコンとの2強対決でした。マッチレースになりましたが、連勝中のスマートファルコンには1馬身届かず2着でした。3着も3番人気シビルウォーで、3連単250円という衝撃オッズとなりました。

エスポワールシチー

現時点では友駿ホースクラブの最後の大物、エスポワールシチー。GI級競走を9勝しています。
スマートファルコンとともに父ゴールドアリュールの初年度産駒で、後のゴールドアリュール産駒の活躍の足がかりになったと言ってもいいでしょう。GI級競走9勝ですがそのうち7勝はダート1600mで、ダートマイル路線で大活躍しました。
やはり、1番の印象は鞍上の佐藤哲三騎手とのコンビです。佐藤哲三騎手は怪我により引退を余儀なくされてしまいましたが、それまではこの馬とのコンビで大活躍しました。
ちなみに、佐藤哲三騎手は同じ馬主のタップダンスシチーの主戦も務めていました。

2000年代前半からの参戦

ダンツフレーム

最強2001年世代の名脇役、ダンツフレーム。GIは1勝です。
2歳時から頭角を表し、3歳のアーリントンカップを鞍上武豊で重賞初制覇。
2001年は武豊がフランス競馬に本格参戦した年だったこともあり、鞍上藤田伸二で皐月賞に参戦してアグネスタキオンの2着
日本ダービーではアグネスタキオンが故障したため、アグネスタキオンの主戦・河内洋とのコンビで参戦し、またもジャングルポケットの2着
秋の菊花賞は武豊とのコンビで5着と、クラシック上位馬ながら三冠とも異なる騎手と参戦して2着が2回も世代上位の力を見せました。
初GI制覇は4歳の宝塚記念。鞍上は、皐月賞2着時のパートナー藤田伸二。同期のクラシック勝ち馬は不在でしたが、1番人気に応えた勝利でした。
2001年クラシック世代(アグネスタキオン、ジャングルポケット、マンハッタンカフェ、クロフネなど)のレベルの高さに泣かされた一頭だったのかもしれません。

ノーリーズン

ノースヒルズ初の牡馬クラシック勝ち馬、ノーリーズン。GIは1勝です。
勝利したGIは皐月賞。抽選を通って出走にこぎつけ、15番人気という低評価をくつがえしての勝利でした。鞍上は短期免許で来日のドイル騎手。結果的には皐月賞勝利が唯一の重賞勝ちで、最後の勝利になりました。
これだけではあまり印象に残らない馬なのですが、特大のインパクトを残したのはなんと言っても菊花賞鞍上武豊、1番人気で参戦すると、スタート直後に落馬。ノーリーズン絡みの馬券は約110億円の売り上げがありましたが、一瞬で紙クズになりました。(勝ったのはヒシミラクル)

スティルインラブ

史上2頭目の三冠牝馬、スティルインラブ。GIは3勝です。
同世代には強力なライバルがいました。エアグルーヴ産駒、アドマイヤグルーヴです。アドマイヤグルーヴは血統面の評価や武豊人気もあり、牝馬三冠は全てスティルインラブが2番人気でしたが、全て勝利して三冠達成。直後のエリザベス女王杯では、ライバル・アドマイヤグルーヴに敗れて2着になると、その後は1勝もできず引退しました。
牝馬三冠達成以外にこの馬の特筆すべきことは、全レースで幸英明騎手とコンビを組んだことでしょう。ちなみにウマ娘のスティルインラブがお菓子好きな設定なのは、幸騎手がお菓子好きなところを引き継いだものと思われます。

2010年代前半からの参戦

オルフェーヴル

史上7頭目の牡馬クラシック三冠馬、オルフェーヴル。GIは6勝です。
全兄にGI3勝のドリームジャーニーがおり、主戦は兄と同じく池添謙一騎手
新馬戦で勝利後、池添騎手を振り落とすなどの気性の荒さもあって3歳になってもなかなか重賞を勝てなかったが、皐月賞トライアル・スプリングステークスで重賞初制覇。クラシック戦線に名乗りを上げました。
この年は東日本大震災の影響で、皐月賞が東京競馬場で開催。東京の京王杯2歳ステークスで惨敗していること、兄ドリームジャーニーが左回りが苦手であることもあって不安説が大きく4番人気になりますが、結果的には圧勝して一冠目を制覇
日本ダービーは台風で超不良馬場になるが問題にせず勝利して二冠達成。菊花賞は大本命として臨み、勝利して三冠達成。レース後には新馬戦のように、池添騎手を振り落としたエピソードも有名です。
3歳最後のレースである有馬記念も制覇して年間GI4勝しました。
古馬では凱旋門賞に2年連続参戦連続2着でしたが、特に1回目の参戦時は早めに抜け出したあとに内にモタれる悪癖が出てしまい、あと少しのところで敗れてしまいました。
破天荒なエピソードとしては、やはり2012年阪神大賞典でしょうか。途中で外ラチまで逸走して一度止まるようなところから、再度レースに復帰して2着。これは一度レースを見ていただいた方がよく伝わると思います。
衝撃度では、引退レースの2013年有馬記念も引けを取りません。まくって最終コーナー先頭で直線に向くと、どんどん差を広げて、2着に8馬身差の圧勝。強さを見せつけて引退しました。
種牡馬としては、初年度からGI4勝のラッキーライラックや皐月賞馬エポカドーロを輩出。その後はダートでの活躍馬も多く、ドバイワールドカップ勝ち馬ウシュバテソーロや、ブリーダーズカップディスタフ勝ち馬マルシュロレーヌの海外GI馬も輩出しています。

ジェンティルドンナ

史上4頭目の三冠牝馬、ジェンティルドンナ。GIは7勝です。
全姉は重賞2勝、ヴィクトリアマイル2着のドナウブルーで、姉と同じく石坂正厩舎からデビュー。
2戦目で初勝利すると、いきなり牡馬混合のシンザン記念に参戦して初重賞制覇。チューリップ賞からは岩田康誠騎手を主戦にする。ここをハナズゴール(最近SNSで人気の加藤和宏厩舎所属)の4着に敗れたものの、桜花賞では2歳女王ジョワドヴィーヴルに1番人気を譲りましたが、見事に勝利してGI制覇。
オークスは岩田康誠騎手の騎乗停止により、鞍上川田将雅騎手で圧勝。距離延長への不安説がありましたが、それも一蹴する強さでした。
秋華賞は再び鞍上岩田康誠騎手に戻って参戦し、ハナ差の大接戦を制して見事に三冠達成
ちなみに、牝馬三冠はすべて2着がヴィルシーナで、ワンツーがすべて同じ珍しい牝馬三冠戦線となった。3歳で参戦したジャパンカップは審議になりながらも、オルフェーヴルとの三冠馬対決に勝利
古馬でもジャパンカップ連覇、ドバイシーマクラシックで海外GI制覇、引退レースの有馬記念制覇など、最後まで最前線で活躍しました。
ちなみに、牝馬では初めて、東京、中山、京都、阪神のJRA主要4場すべてでGI制覇を達成しています。(牡馬では、テイエムオペラオーやキタサンブラックがいます。)
繁殖牝馬としては、GIエリザベス女王杯勝ち馬・ジェラルディーナを輩出しており、今後の産駒の活躍にも期待したいです。

ウインバリアシオン

記録より記憶に残る名脇役、ウインバリアシオン。GI勝利こそないものの、重賞2勝、GI2着4回です。
2歳時は2連勝で世代上位の力を見せるも、重賞の壁に跳ね返されて皐月賞路線は断念。日本ダービートライアル・青葉賞に安藤勝己騎手とのコンビで参戦すると、見事に追い込みが決まって重賞初制覇
日本ダービーでは、青葉賞勝ち馬にもかかわらず、10番人気の低評価を覆して2着に健闘。秋も神戸新聞杯→菊花賞を連続2着で世代トップクラスの実力を見せました。
4歳でも勝ちきれないレースが続くなか、屈腱炎を発症。長期休養を余儀なくされるが5歳の暮れに復帰し、復帰2戦目の有馬記念では2着。まだトップレベルで戦えることを見せつけました。
6歳初戦の日経賞を鞍上岩田康誠で制覇青葉賞以来の久しぶりに勝利しましたが、次走の天皇賞春でもアクシデント発生。騎乗予定の岩田康誠が前週に騎乗停止になり、シュタルケ騎手に乗り替わりとなってしまいます。さらに、そのシュタルケ騎手も当日の落馬負傷で、急遽武幸四郎騎手が代打騎乗。フェノーメノのクビ差2着で、GI制覇とはならず。
その後は屈腱炎の再発からの再復帰を果たすが、またしても怪我に泣かされて引退。最後までGI制覇は叶いませんでした。
ご存知の方も多いとは思うが、日本ダービー、菊花賞、有馬記念2着の際、勝ち馬はすべて同世代の三冠馬オルフェーヴル。強敵相手に挑戦し続けた姿にファンも多いです。私もファンです。
現在は青森で種牡馬になっています。産駒数は多くないですが、活躍馬が出ることに期待したいです。

さいごに

読んでいただいた方、ありがとうございました。読みづらくてすみません。9頭も書くと長くなってしまいますね。(特に後ろ3頭は思い入れもあって長い…)
今回はお試しで書いてみた感じですが、ウマ娘も競馬も好きなので、気が向いたらまた書きます。本当はGIの予想とかも書いてみたいんですけどね。
それでは。

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