競馬好きの私が当時見ていたキタサンブラック(日本ダービーまで)

はじめに

だいたいエイシンフラッシュ世代頃から競馬を見ている私が、キタサンブラックをリアルタイムでどのように見ていたのかを書き記すメモです。アニメ化おめでとうございます!

3歳春(日本ダービーまで)

特に意識していなかった2連勝

正直に言うと、キタサンブラックの新馬戦と500万条件戦(現1勝クラス)を2連勝していることには、まったく気が付いていなかった。
新馬戦が3歳になってからだし、鞍上も言い方は悪いが地味。血統も父ブラックタイドはディープインパクトの兄だが、弟との差はかなりあるし、GI馬を出してもいない。
スプリングステークスに出てくるまで、存在を意識したことはなかったように思う。
ただ、初めて重賞に出走するとなると、やはり馬主が有名歌手の北島三郎さんということもあって、話題にはなっていたように記憶している。

勝つとは思わなかったスプリングステークス

2015年のスプリングステークスの注目は、朝日杯FS覇者・ダノンプラチナ共同通信杯勝ち馬・リアルスティールの対決だったと記憶している。
上記の2頭はすでにクラシック出走のための賞金を持っていたので、試走の意味合いが強かったのもあるが、両者ともに差し切れず、リアルスティールは2着でダノンプラチナは3着。
勝ったのは先行抜け出しのキタサンブラック。3連勝で皐月賞に向かうことになるのだが、キタサンブラックはいかにも「トライアルに強そうな馬」という印象だった。
正直、3連勝してもそこまで強いと思っていなかった。今思えば完全に節穴であるが、私だけではなかったのではないでしょうか。

少し話を脱線するが、リアルスティールの話もしておきたい。本番に向けて悪くない2着だが、本番に向けては不安もある、と私は感じていた。鞍上の福永祐一である。
ウマ娘のゲーム以降に競馬を見始めた方にとってはピンとこないかもしれないが、当時の福永祐一は、毎年有力馬に乗るが日本ダービーを勝てず、大舞台ではワンパンチ足りない印象があった人も多いと思う。共同通信杯から皐月賞に直行でもいい(すでにゴールドシップが共同通信杯→皐月賞のローテーションで勝った前例もある)のに、わざわざ関東遠征までして出走してきたのは、福永とリアルスティールのコンタクトをもう1戦しておきたい、という意図もあったように思う。

同じく2歳王者ダノンプラチナにも不安点あり。距離の克服である。1600mまでしか走ったことがなく、2000mの皐月賞に向けては距離延長への対応が焦点で、結果的には距離が長かったのだろう。

何が言いたいのかというと、少なくとも私にとっては、「キタサンブラックは不安点の克服が主目的の有力馬を相手に、展開が向いた上で僅差の勝利」という評価だったということである。

皐月賞でGI初出走

無敗で皐月賞に向かうキタサンブラック。ただし主役ではない。前評判では、以下の3強に次ぐ評価。

・無敗の弥生賞勝ち馬でルメール騎乗のサトノクラウン
・共同通信杯勝ち馬でドゥラメンテにも勝っている福永騎乗のリアルスティール
・馬のポテンシャルの高さに加え、大舞台に強いミルコ・デムーロへの乗り替わりで評価を上げたドゥラメンテ

対してキタサンブラックは、北村宏司が騎乗停止で初騎乗の浜中俊に乗り替わりもあって評価が難しく4番人気。

蓋を開けてみると、ドゥラメンテが4コーナーで外に膨れる不器用さを見せつつも完勝。一気に三冠の期待が高まった記憶がある。、

日本ダービーは連戦続きで…

ドゥラメンテの二冠達成なるかが最大の関心事となった日本ダービー。ドゥラメンテは、ダイナカール→エアグルーヴ→アドマイヤグルーヴという母系が3代連続GI制覇している人気のある血統背景、皐月賞の強烈な追い込みで東京コースはプラスになりそうという評価で圧倒的な1番人気。
皐月賞時点では3強を形成していた、リアルスティールとサトノクラウンがどこまで迫れるかにも注目といったところ。
キタサンブラックは、母父サクラバクシンオーで距離延長はマイナス評価、先行脚質で東京コースもマイナス評価、1月のデビューから休みなしで5戦目、しかも全て関東遠征もマイナス評価というプラス材料がほとんどなく、皐月賞3着なのに6番人気という低評価。

結果は少し速いペースを2番手で進め、直線力尽きての14着。競馬ファンの低評価は正しかったわけだが、距離が持たないと決めつけてしまったファンは秋に痛い目を見ることになる。

3歳春時点では、レースのうまさで世代上位の実力だが、ポテンシャルとスケール感は世代トップではなさそうな感じ。血統も考えて、得意な距離は短くなっていきそう、というのが当時の私の評価でした。

おわりに

ウマ娘3期に触発されて、まずは日本ダービーまでの当時のファン心理などを私の視点で書いてみました。
振り返ってみると、当時の私はキタサンブラックのことをあんまり評価していませんね。
気が向いたら3歳秋以降も書くかもしれませんが未定です。

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