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ミリアニ第三幕まで終わったね~! な感想(ネタバレあり)

めちゃくちゃよかったね~!
もうこの一言に集約してしまってもよさそうな気がするくらいですが、やはり不安も少なからずあった中で非常にいいものを作ってくれたなというところに尽きます。
観た直後にTwitterでも呟いたんですが、『始まりに至るまでの、始まりからの物語』であったと思います。その中でバチバチにミリオンライブしていた。
「文句なんて一切ねえわ~!」まで行くかとなると細かいところはなんやかとか、やはり出番の濃淡はあったし、各々の担当によっても突っつけば何かしら出て来るところでしょう。これはしょうがない。
しょうがないんですが、このあたりで出て来る文句っていうのはもう、実際僕がちらっと目にした程度の事であれば「せめて2クールあればなー!」っていう話にしかならんのではないかと思います。
流石に尺が足りない。2期をやってくれ。


・話の内容とか

ここは本当に上手くやったと思うんです。やきう民的に言えばもう「ようやっとる」ってやつです。
具体的に言えば、やはり満点には至らなかった。ただもう、それは先にも述べたように尺の問題でしかないと思います。仕方がない。
大甘かもしれませんが、個人的には1クールという尺の中で出来る事、やった事としてはほぼほぼ満点に近い出来だったと思います。せいぜい誤字で△にされて98点とか99点で満点とれなかったくらいの誤差程度まである。
話を動かす上で、或いは賑やかす上でキーとなるアイドルはしっかり描き切り、出番も少なってしまったアイドルも個性は前面に出す事で『気になる』要素は十分に置いていったのではないかと思う。ビジュアルから気になった子がどんな子か知るにも、台詞から気になった子がどんなビジュアルなのか知るにも、漠然としたイメージを掴めるものはあった。
これが先々ミリシタへの導線になる人に対しても、今回で1つのアニメ作品として観て終えて先に進まない人に対しても、やはり魅力を全て見せられなくとも、その魅力の一部をちゃんと見せる事が出来ていた。決して魅力が欠ける事はしなかった。
元々個性が強い子たちだと思ってはいますが、それでもこの尺の中では難しさも出てしまいかねない。そう考えると出番が少なくなっても、誰一人として、ただ居るだけ、ただ喋るだけ、となってしまわなかったのはとてもよかった。
けれどもやはり、いつかは、続編でも、あるいは別軸の何かでも、今回あまりスポットが当たらない事になってしまったアイドルにいつかはアニメという舞台で活躍の場があればと祈るばかりです。

・個人的によかった見どころとか

話の大きな流れ、そういうのとは違うところでこのシーンよかったなーと思ったところとか。

・第一幕
【未来ちゃん】
未来ちゃん……未来ちゃん!?
いやそうだよな、いきなり呼び捨てにはしないよな……とは思いつつ、春日さんとかではなく、未来ちゃん……。いやあ、同い年、未来が静香ちゃん呼びだったからとかもあるんでしょうが。
めちゃくちゃほっこりするようなものを見た気もするし、背中がぞわっとするようなものを見た気もする。

【野々原茜のこうそくいどう】
これはもう第一幕の上映が開始された時とか色んな人に色んなところで挙げられていますが、なんと言っても茜のドやかましい動き(誉め言葉)でしたね……。
話す事柄や行動もそうですが、とにかく表情の変化も含めた動きが早かった。早くてよかった。その上でなんかとても『茜っぽい』動きをしていましたね。

・第二幕

【ミリシタには未来が紬の髪飾りを褒めるこの1コマ漫画があってそれが紬の1つ目のやつなんですが実はこれが滅茶苦茶好きなんですよ僕、みらつむと言うには足りない、しかし未来と紬の関りと言うか交流と言うか、少し歳の差もあって距離感もありそうな感じの2人がああやって関わって距離が縮まって行きそうなそういう一幕という感じで本当にこれ好きなんですね、そんな2人があんなにもアニメで、未来の家に家なき子紬がお泊りするくらい濃厚に関わってくれてなんだかとても嬉しかったです】
未来の部屋に泊まってたけど家の大きさ的に一部屋くらい余ってそうだしアニメの白石紬はあのまま部屋が見つからないで春日家に居候してくれ。

【いくもも】
第一幕では結構、育に対しての「歳も近いししょうがないから桃子が一緒にいてあげるよ!」みたいな空気があったんですが、第二幕からは知らん間にある程度頼りにしてるなんなら桃子先輩の方が育に懐いている様子で微笑ましくなっちゃった。

・第三幕
【はるみら】
ライブ中に春香が未来の方を見て未来が反応するのめっっっっっっちゃ好き。

【金魚】

なんだその演出滅茶苦茶いいんだが!?
リアルライブで出来る? やって!!

【握りこぶし】
控え室でライブを見ていた朋花がいつの間にか握りこぶしになってるのめちゃくちゃよかったくないですか?
ぼくはよかったです。

・3Dアニメ

これに関してはやはり2Dに飼い慣らされた世代なので、特に最初は違和感を覚えるところはありましたね。
ただ、第一幕、なんなら第一話のかなり早い段階で、会話があり、話が進み、しっかり動いている分にはあまり気にならなくなっていきました。
3Dである事で拭えない違和感はミリオンライブというアニメを見る上での障壁にまでは決してなっていない。そういう点で白組さんは本当に全力を尽くされたと思います。

そしてこの違和感、最終的にゼロにはならなかったと思います。そもそもが違うのだからそれは当たり前で、ただ個人的にはその『ゼロにならなかった』に結構大きな効果があったのではないか、と思いました。
というのも、第二幕から、そして劇場のこけら落としの話となった第三幕で特になんですが、ライブシーンに入るにあたっての違和感と言うか、2Dアニメでライブシーンだけ3Dになる時のような、ちょっと変わるな、という感じが全くなかった。
3Dでデザインされ、3Dで動いていたキャラクターがそのまま3Dで歌い踊るわけですからこれも当たり前かもしれませんが、従来ありがちだった流れが少し変化するような感覚はいい意味でなく、それでいてライブシーンへと空気感はしっかりと変化させながら、そのままかなりスムーズに、日常やライブ前のシーンから、アイドルたちが歌い踊るステージへと入る事が出来ました。
今まで言葉を交わし、ステージを目指していた、そこにいたアイドルたちが、彼女たちのままステージに立っていた。
物語に没入していく事で3Dである事は気にならなくなる程度の、それこそシーンによっては従来の2Dアニメと何らそん色のないアニメーションの中、『ゼロにならない違和感』によって今までにないほどスムーズに深くアイドルたちのステージを見る事が出来る、そんな感覚でした。
パンフレットのインタビュー内容を見るだけでもかなりの苦労があった事は窺われますが、ここのところは3Dアニメによる最大の利点だったのではないかと個人的に思っています。

・担当(横山奈緒/周防桃子)について

今回、ミリオンライブのアニメを第三幕まで見た上で、感想としてまとめておきたいな、と思ったところがここになります。
第一幕第4話、原っぱライブの企画段階の話において、正直に言うと少しヒヤッとするシーンがありました。
未来たちのその提案において桃子先輩が厳しい事――言うて正論ですが――を言って反対し、そこに奈緒が少し明るめにではありますが、釘を刺すようなシーン。
その後、瑞希を筆頭に、最終的には奈緒自身も含め全体として必要かつ最低限のフォローはありました。ミリオンライブをよく知る人からするとその背景もわかっており、安堵出来るものだったのではないかと思います。
ただ、その後にTLに流れて来たミリオンライブをあまり知らない人の感想を見て、正直はっとさせられるところがありました。知らない人がどう感じて行くのか――そこは少し不安になりました。
お話としてはしっかりと全員が納得し、一致団結して原っぱライブを成功させるべく進んで行きます。
そして物語は第二幕へと進み、第5話の原っぱライブの開催。そこには桃子先輩の事も含めて、ちゃんと納得のいく帰結となったと感じています。

その第二幕には2人もいるTeam4thの大きな出番となる第8話もありました。特に桃子先輩はこの話ではこのみさんに次ぐ準主役、或いは両主役と取ってもいい役割となりました。
そこで桃子先輩の事、奈緒の事――第4話では少し損な、と言っていいでしょう。そんな役割を担う事になった2人に対して“最低限”ではなく、“最大限”のフォローをしてくれた、と思いました。
アイドル同士の関りとしても、全体のお話の中としても。

そして第三幕。
同じTeam4thというのはもちろんありますが、奈緒と桃子先輩の2人はよく一緒にいました。
円陣でも隣にいた。
亜利沙がアイドルのファンでいるだけでははなくアイドルにならないと――という決意をした理由が桃子先輩にあった事を話したのは奈緒でした。
ここは奈緒が適任である一方で、4thとしてはリーダーであるこのみさんが担ってもおかしくない役割だったと思います。
ここを奈緒が担ったのは、単に亜利沙を含む、リコッタとしての関係性を知る人たちへのものであったのかもしれません。
でも第4話で少し微妙な空気になってしまった時の奈緒と桃子先輩の2人が、第5話の原っぱライブの成功、第8話のチームとしての団結の後に、こうやって、他のアイドルたちより多分少し近い距離感で一緒にいてくれて本当によかったです。

こういった面も含め、大きなところでも細かいところでも、ちょっとした何かがあった時、そういった事に対するケアも非常によく出来ていたのではないかと思います。あらゆる不安を払拭出来るくらいには。

・まとめ

まあ要のところ、全体として最初の「めちゃくちゃよかったね~!」で、
個人的にちょっともやっとしたり不安に感じる事があった部分も最終的には「めちゃくちゃよくなったね~!」って事でした。
奈緒と桃子先輩の件に関しては両方の担当から見たところですので、どちらかの担当とか、他のアイドルの担当の方がどう感じたかは少し定かではありませんが……。

ミリアニ、普段はミリオンライブにあまり触れない人も観に行ってくれたりやってる映画館近くになくて行けない人もテレビ放送始まったら見るよ~って言ってくれてる人がいたりして第一幕からTwitterでキャンキャン鳴いてた意味がありました。
また、別途の話なんですが実は今になってデレアニ見てくれる人とかいたりしまして、「よっしゃ隙があればそのままミリアニ勧めるか」と思ってる次第なんですが、なんにせよアニメがあればもしゲームやらなくても8年くらい経って新たにミリオンライブを知って貰える機会があるかも知れないわけです。そしてその頃にはミリオンライブも20年近くになってる(※10/29追記:なんと勧めた時点で既に録画してくれていた!)
まあそこまで繋いでいけるといいですね。その頃には2期もやってねえかな~!
Blooming Cloverのアニメ化でもいいよ!

※10/8  ちょっと訂正・追記
※10/29 またちょっと訂正・追記

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