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ミュージック『GIRLFRIEND』感想~おまけ~

最後にミニライブの感想やそれぞれのイメージを纏めてみました。
あくまで自分が感じたイメージなので、こんなイメージもあるんだなと温かい目で見ていただけたらありがたいです。


【ミニライブ】

とにかく皆さん楽しそうに歌っていたのが印象的でした。
本編とイメージの変わる曲もあって、より楽しかったです。ただ、本編のことばかり考えていたら、ミニライブのセトリをどこにもメモしておらず思い出せません…

覚えている曲
・Looking At the Sun
・GIRLFRIEND
・We're the Same
・Reaching Out(うろ覚え)

「We're the Same」
中でも1番好きだったのが、「We're the Same」で、紗幕が降り、星空の中で歌う姿が本編以上に幻想的でした。
星空の下ではなく、まさに星空の中でした。
以下は特に記憶に残っているものです。

①高橋・吉高回
6月21日は恋人繋ぎでずっと手を繋いで歌っていて、6月28日は肩を組んで歌い、その後に志音くんが健介くんの鼻をちょんと触っていました。
志音くんが絡むとなぜにこんなにも甘くなるのでしょうか…吉高志音、恐ろしい子!と心の中で叫びました。(大好きです)

②高橋・萩谷 千穐楽
本編ではGIRLFRIENDの時におでこをくっつけてグリグリで心臓が止まりそうになりましたが、ミニライブではこの曲でおでこをくっつけていました。(もしかしたら別の曲かもしれません) とにかく愛が溢れ出ていました。

その他、八百屋舞台をぐるぐる回す場面もあり、とにかくどのペアも楽しそうで、テンション高く回していましたが、回転スピードは高橋・萩谷ペアが1番だったように思います。ふっ飛ばされないかくらい回ってました。

【キャライメージ】

①高橋ウィル

健介くんのウィルは1番陰が強いイメージ。
自分が人とは違うことを早くから自覚していて、家庭環境や幼い頃からの辛い経験、差別…そうしたものから逃れるため、自分の世界に篭って外の世界をシャットアウトせざるを得なかった。希望は抱かず、諦めることで無意識に自分を守っているイメージ。
自分の世界ではいろいろなことを考えているけど、ほとんどのことは自分の中で自己完結している。マイクに恋心を抱いても決して叶わないと思っていて、マイクの言葉も当初信じられていなかった。
圧倒的に悲劇が似合ってしまう。一瞬にして目から光が消えるのがとにかく凄い。
「月に行かないで…」「もう無理…」は心臓握りつぶされるくらい切なかったです。
あと、自分1人の時や、マイクといる時に時折見せる姿は可愛らしい。一度恋に落ちたらのめり込みそうで、マイクと心を通じ合わせた後の醸し出す色気にはかなりドキドキしました。

②島ウィル

天真爛漫。頭の中の世界を中に留めるのではなく、外に漏れ出ているイメージ。思ったことを口に出したり独り言が多そう。
性的指向や家庭環境だけでなく、性格的なところからも周りから変わったヤツとして距離を取られている。でも本人はそれほど気にせず我が道を行っている。勉強は全体的に苦手だけど、興味のあるものだけは、突出した成績をおさめそう。変わり者だけど、波長の合う人とは仲良くなれて、マイクにとっては明るく溌剌としたところが魅力的だったのかもしれない。
明るいけど、一瞬陰を感じる部分もあって、少し二面性がありそうと感じました。恋愛は思うがままに突っ走りそう。

③井澤ウィル

3人の中で1番純粋で明るい。自分の世界に篭もる高橋ウィルと違って、自身の性的指向や置かれた環境から周りと距離は取っているけど、ありのままで生きているイメージ。たぶん、自分に害のない人であれば当たり障りなく付き合うことができる。
自分の興味のあることにはのめり込むタイプで、自分の世界を楽しんでいるので傍から見るとちょっと変わっている。
トワイライトゾーンのシーンで、孤独や恐怖ではなく、純粋に感動していたのは井澤ウィルだけ。あまり表には出さないけれど、きちんと傷付く。心を開いた相手には優しく、マイクにとっては優しく包み込んでくれるような甘えられる存在。恋愛には奥手なようだけど、気が付けばリードして手のひらで転がしそうだなとも感じました。

④萩谷マイク

圧倒的プロムキング。アメフト王でプロムキング、学校で1位か少なくても2位…ではなく、1位以外は想像もつかないくらい完璧なキングで学校の人気者。
周りもマイク以外は有り得ないという考えに加えて、自分自身もそうあるべきと思っているので、そこから外れることを良しとしない。1位になるために努力も惜しまないし、重圧を感じていても父親に真っ向から立ち向かうことはできず、敷かれたレールに乗っている。
優等生タイプではなく、箔をつけるために悪いことも経験している。
彼女についてはステータスのため、お互いに割り切って付き合っていたけど長くはもたなかったイメージ。
ウィルのことはカセットテープを渡す時からすでに恋愛対象で3人の中で1番情熱的だったように感じました。

⑤吉高マイク

生徒会長タイプ。運動も卒なくこなすけど、どちらかというと勉強の方が得意なイメージ。萩谷マイクのように絶対に1位というこだわりはなく、自然と周りや先生に好かれた結果が今の位置で、なんで俺が?という思いはある。
父親とは根本的に考えが合わないけれど、恵まれた環境にあることは理解していて、自分の力だけで生活できるようになるまでは義務と思ってレールから外れずに生きざるを得ない。
告白されて断りきれなかった年上の彼女と付き合っていたけど早い段階で別れていそう。
ウィルに対して鼻筋なぞったり、朝を迎えたときの太ももを優しくトントンは彼女の影響?
ウィルとの別れを一番引きずっていて、意外と感情的なタイプで未熟な一面もあるように感じました。

⑥木原マイク

やんちゃな人気者。吉高マイクが勉強の方が得意であれば、木原マイクはスポーツが抜群に良いタイプ。ウィルとの電話の時に野球道具いじっているのは木原マイクだけで、野球は結構好き。明るくてスポーツ万能な人気者だけど、医学部に行くだけの学力は持っている。カーストはそれほど気にしていなくて、友達とワイワイしているのが好き。
爽やか好青年で、擦れたところのない年相応の高校生。父親との衝突は反抗期も少なからず影響していそう。少年の心を持っていて、唯一エヴァンジェリンの映画を本気で面白いと思ってウィルそっちのけで観ていた。
彼女はいたけど、友達と遊ぶ方が好きで、ウィルをドライブインシアターに誘った時にはいなかった?(振られた) ウィルとは友情から徐々に愛を育んでいったように感じました。

【メインペアについて】

①高橋・萩谷ペア

早くからマイクはウィルに恋愛感情を持っているように感じられて、早い段階から両片思い。
マイクがウィルに向ける視線は熱を帯びていて、映画の時はほぼそっちのけでウィルを見ていました。想いが通じてからはとにかく甘くて、官能的で年齢以上の恋愛。ようやくお互いを理解してくれる存在に出会えたという魂から求め合っているイメージ。
Winonaの時、マイクのカメラ越しに向けるウィルへの視線は熱くて甘くて見てはいけないような背徳感を覚えました。
高橋ウィルと萩谷マイクの恋は薄氷の上にいるようで少しのきっかけで壊れてしまいそうな危うさがあって、刹那の恋。
役を抜きにした関係も他のペアが入り込めない空気感と表現されるのが納得できるペアでした。

②井澤・木原ペア

初めは友達から始まって徐々に恋になっていったペア。高校生らしい等身大の甘酸っぱい恋。
とにかく一緒にいるのが楽しいを体現していて、端々に遊びの要素があったように感じました。「まじで俺と逃げ出したいの~」にあわせてズンチャとリズム取ってみたり、それを見て楽しそうにウィルがついて歩いたり、買い物カートでスローモーションやってみたり、とにかく明るくて楽しそう。『Evangeline』の時の銃撃戦みたいなのも楽しそうで、キスシーンは啄むような初めて感があったのも初々しくて素敵でした。
役を抜きにした関係も井澤さんの方が年上だけど、対等な友人みたいで、一緒にエセ英語で会話していたのが面白かったです。

③島・吉高ペア

唯一観られなかったペアのため、役柄のイメージは分からずですが、他の方々の感想を見ていると愛情の大爆発…気になります。
役を抜きにした関係もお互いすごく大切に思っているのが伝わって来ました。
シャッフル公演中に偶然会って、嬉しさのあまり志音くんに抱きつこうとした島くんをシャッフル公演後の再会まで待たせたというエピソードが微笑ましいを通り越して面白かったです。
志音くんの方が年下だけど年上感があって、上手く手綱引いてそうな、この2人だからこそペアを組めたという印象を受けました。
千穐楽でのお姫様抱っこがインパクト凄すぎでした。

【シャッフル回について】

①高橋・吉高ペア(6/21、6/28)

浮気回1回目。全体的にマイクがスマートな感じで、萩谷マイクとはまた違った良さがありました。 恋愛についてはドキッとする仕草もありつつ、やや強引なところもあり、少しお父さんの影響を感じさせる部分がありました。
ドライブインシアターでの屈んでのシーン、21日は健介ウィルが素直に屈んでいるのに違和感を感じてしまいましたが、28日には屈まない演技に変わっていました。
ミニライブで手を繋いでいたり、恋人繋ぎで舞台袖にはけていったり、志音くんの距離感が微笑ましかったです。
21日の撮影タイムの「浮気じゃないよ純愛だよ」ボードが好きです。

②高橋・木原ペア(6/23)

普段、健介くんのことを「健介さん」と憧れて慕っている瑠生くんがどうマイクを演じてウィルと恋に落ちるのかすごく気になって楽しみだった回。キラキラでかっこよく眩しいマイクが目の前にいました。別れのシーンは2人共泣いているように見えて、マイクの感情も露になってぐっと来ました。お互いが心を預け合っているような歌声はいつもより響きも良くて心地よいハーモニーでした。
カテコになった瞬間からはいつもの2人で、イープラスポーズは間違いなくヒーローの方(笑)
瑠生くんにしっぽが生えているのではないかくらい嬉しそうでした。

③島・萩谷ペア(6/23)

高橋・木原ペアの貸切公演後のアフタートークでの島くんが面白すぎて、この後の2人の回も見てみたくなって急遽リピチケ購入で観劇しました。健介ウィルが陰なら島ウィルは陽と真逆でマイクとの絡みもこんなにも違うのかと、新しい発見や違った楽しみがあった回でした。
「顔見せてよ」の時のマイクの手を持ってべちんっと音がしそうな勢いで自分の顔に押し当てるウィルに面食らいましたが、マイクが楽しそうで良かったです。天真爛漫でやや暴走しがちなウィルをなんとか抑えるお兄さんのようなマイクのイメージでした。歌の迫力がとにかく凄いと感じるペア。

④井澤・萩谷ペア(6/26)

落ち着いた雰囲気のペア。他のペアよりも穏やかな時間が流れているようで、井澤ウィルは純真で包み込むような優しさがあり、気持ちが通じあった後には萩谷マイクがウィルに甘えるような場面も見られました。圧倒的プロムキングではなく、1人の男子高校生として肩の力抜けたマイクが見られたような気がします。だからこそ、「もう無理…」に至ってしまった時は本当に辛かったです。井澤ウィルの奏でる優しい歌声に萩谷マイクの少し掠れた高音が重なった「We're the Same」と「Your Sweet Voice」のハーモニーが綺麗で心に響きました。

【終わりに】

千穐楽からもうすぐ1ヶ月が経つというのに、まだ私の心はネブラスカにあります。
日本初公演の作品、2人芝居でトリプルキャスト、東宝作品初出演の6人…どんな作品になるのだろうと不安もありました。
応援している高橋健介くんが出るので1公演は観られればいいなと当初は思っていて、志音くん推しの友人と一緒に観に行くのと、もう1公演の計2回だけの観劇予定でした。
それが、公開稽古の動画を観て皆さんの演技、歌に魅了されて急遽初日のチケットを取り、健介くんの千穐楽のチケットも取りました。
初日に目にした光景、あの時感じた感動が今も鮮やかに思い出されます。
2人だからこその良さ、メインペアだけでなくトリプルキャストによるシャッフル公演。観に行く度に私の中で新しい世界が広がり、こんなにも演劇って楽しいんだ!と実感しました。
パンフレットの鼎談でこの作品は空白の多い作品と話されていましたが、用意された物語を演じるのではなく、6人が空白の部分を考え、悩み、作り上げて来たからこそ血が通った作品になって、こんなにも皆の心に残る作品になったように感じます。
難しいことかもしれませんが、叶うならまたこの6人のGIRLFRIENDが観たいです。
この作品がキャストの皆さんが話していたように若手の登竜門的な作品となっていってくれたら嬉しいですし、そんな作品となった時に初演の6人は素晴らしかった、初演を観たかった!という声が沢山あがるといいなと思います。
私にとってミュージカルGIRLFRIENDは生涯の中でずっとずっと心に残る作品になりました。幸せな時間をありがとうございました。

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