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”2019年公的年金の財政検証”から見えた「じぶん年金」作りの重要性。

家計のミライFP事務所
代表の谷口です。

先日、5年に一度行われる厚生労働省による”公的年金の財政検証”の内容が発表されました。

簡単に言うと、「年金の健康診断」の様なものです。


今回の財政検証ではますます「じぶん年金」を自助努力で作らないといけないなという内容でしたので、簡単に解説します。


財政検証を見るときのポイントとして、”所得代替率”というものがあります。

”所得代替率”とは、「現役世代の平均収入に対して、年金がいくら支給されるか?」が分かる数値です。ちなみに今の水準は、”61.7%”

どういうことかというと、現役男性の平均手取り収入35.7万円に対して、夫婦二人の平均年金月額が22万円が支給されていたため、「年金は現役世代の61.7%分の支給になっていますよ」というものです。


5年に一度の財政検証では、今後の”所得代替率”の予測数値が公表されます。


この数値が結構ショッキングなものでした。


財政検証では、今後の経済状況の予測に応じて6つのケースで”所得代替率”が公表されています。


その中でも一番最悪な想定ケースの”所得代替率”が、かなり悪い数値となっていました。


どれくらい悪いかというと・・・


現在の61.7%に対して、なんと

37.6%!



先ほどの、現役男性の平均手取り収入35.7万円で計算すると、約13.5万円です。


夫婦二人でこの水準になるのですが、皆さんはどう思いますか?


もちろん生活水準によっては問題ない方もいるかもしれませんが、なんかこれを聞くと”年金”納める必要なくない?って思っちゃいますよね…(それでも”年金”は納めることをオススメしますが詳細は省きます笑)


そしてもしかしたら、「一番最悪なケースの話だし、その可能性は低いんじゃない?」と思うかもしれません。

でも実は、今現在の経済状況で言えば既に一番最悪なケースを下回っているという状況にあります。もちろん今後のことなので色々な政策により変わるかもしれません。


ちなみに一番良いケースの”所得代替率”でも、51.9%でした。


ということは、どう頑張っても今の年金受給世帯より2割は減るということがわかります。しかも一番良いケースは超楽観的なケースです笑。


やはり"今の世代の「じぶん年金」作りは欠かせない”ものになりそうですね。



おそらくメディアでも色々この話は出るのではないでしょうか。


6月の2,000万円問題が掲載された金融庁のレポートにも、「老後資産は自分で運用してね。そもそも貯金は損だよ。」みたいなことがしっかり書かれていました。


今回の財政検証では、「もう自分でやらないと知りません」と書かれている様に思えます。


”老後資産は自助努力で作る”


これを機に、皆さんも「じぶん年金」作りを考えてみてはいかがでしょうか?


お困りのことがあれば、いつでも家計のミライFP事務所にご相談くださいね。

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今日も最後までお読み頂きありがとうございました!また皆さんのお役に立つ記事を書き続けられるよう心掛けます!