セアナチーム再組成の話・序
はじめに
本原稿は bellFace Advent Calendar 2021 企画、5日目の投稿となります。
他のエントリもぜひご覧いただき、ベルフェイスのことを少しでも知っていただけたら幸いの至りです。
それでは、どうぞ!
自己紹介
ごあいさつ
ご覧いただきありがとうございます。
今日は12月になって初の日曜日ですね!いかがお過ごしでしょうか!
はじめましての方ははじめまして。お久しぶりの方はご無沙汰しております。
12月5日を担当します、岩渕 一啓と申します。
界隈では「kaju(かじゅ)」と呼ばれたりしておりますので、どうぞお見知りおきいただければと思います!
なぜベルフェイスを選んだか
Product Managerとして「世界で戦える強いプロダクトを作る」という目標は、前職のYappliでのプロダクトマネジメントを通し、IPOの達成という最高の成果をもって実現することができました。
私自身としても初挑戦のProduct Managerとして、一定の自信と大きな経験を得ることができたのですが…
その自信と経験を使って、もう一度あらためて未成熟のプロダクトに対して、大きく成長させてみたいという欲求を持つようになり、その機会を探していたところ、そんなベストなタイミングで旧知の仲である吉本から声が掛かり、ベルフェイスにJoinすることを決めました。
入社して一番良かったのは、実力、実績ともに申し分ない素晴らしいPM陣が私とほぼ同じ時期に入社しており、切磋琢磨しながら日々の業務に取り組めていることです。(※社内ではPMsと呼称されています笑)
PMsの座談会の記事は以前公開されておりますので、お時間ある方はこちらもぜひご覧ください!
ベルフェイスでの担当業務
入社以来、Sales Data Platform(以下、SDP)のProduct Managerを担当しています。
SDPでは、弊社のプロダクトである「bellFace」を利用して日々蓄積されていく膨大な商談データを元に、データドリブンで営業成果を最大化していく一助となることを目標としています。
商談データを記録する「レコログ」、商談データを解析する「セールスアナリティクス」がSDPの大きな軸ではありますが、他にもデータパイプラインやバックエンドAPI群についても管掌しています。
まだまだ長い旅路の途中ではあるのですが、SDPはようやく色々と拡張できる地点まで来ることができました。
本稿では、私が入社した際に行った取り組みを、少しばかりご紹介できればと思っています。
チームビルディングとしては当たり前のことを当たり前に取り組んだだけだったりします。
高度なプロダクトマネジメントに関しては他のPMsのエントリにお任せするとして、本稿はどうぞお酒などを片手に、お気軽にご覧いただければと思います。
本編
入社時研修
ベルフェイスでは、入社してすぐに初期研修が用意されています。
こちらはスケジュールによって多少の前後はありますが、3〜5日かけてじっくりと行われます。
所属される組織や職種関係なくフラットに実施されるのもベルフェイスの良いところ!講師陣も各組織のGeneral Manager以上が担当しているので、自然に顔合わせも済んでしまいます。
ベンチャーではあまり見たことないくらいの手厚いカリキュラムとなっていて、実務に入る前のオンボーディング準備としてはこれ以上のものはなかなか類を見ないんじゃないかなと思っております(手前味噌ですが…)
そしてあっという間に研修生活が終わり、前述のセールスデータプラットフォームを担当することとなります。
PM着任!!って・・・
まずはチームのみなさんにご挨拶から!と思う束の間、緊急の臨時チームミーティングに招集されました。端的にいうと、大きめな障害が数ヶ月前に発生し、そちらの余波が未だ残っている状態のため都度対応に追われている、といった状況のようでした。
前任のProduct Managerから色々と引き継ぎながら状況をヒアリングします。
何か起こるごとに不定期に臨時ミーティングを行うため、結果として定例ミーティングは不要になっていました。
slackに用意されていたTeamのチャンネルの記載も、後からみたら理解しにくい状態となっています。これは、臨時ミーティング内の会話で完結するため、うまく機能していないことの証左でもありました。
都度発生する諸対応をこなしお客様への影響を最小限にしつつ、チームとして正常な状態にRecoveryするような仕組みづくりが当面の職務ということで、私のベルフェイス生活がスタートしました。
現状分析!
時間の合間を縫ってメンバーひとりひとりと1on1を設定し、私を知ってもらいつつも適切なコミュニケーションを取るところからはじめました。
その結果を整理したところ、以下のようなことがわかってきました。
臨時ミーティングが多く、全メンバーがそちらの対処に追われ疲弊しつつあったこと
他部署から依頼された要望に対して、優先度が適切に設定できていないこと
期初計画していたプロジェクトにまったく手がつけられていないこと
都度対応が続く状況の弊害として、知識共有に使う時間が取れておらず、専任化が進んでいたこと
スケジュールにない差し込み業務に追われると、日々不安に怯えて業務に当たることとなり、どんどん追い込まれてしまいます。
ということで、まず取り急ぎメンバーみんなの心理的安全性を高めるため、全ての差し込み連絡をメンバーに直接ではなく、いったん私に集約しました。
やったこと!
緊急対応に追われ続けるいわば戦場に、それまでの戦況を知らずに投下された自分だからこそをできることとして、ひとつひとつ実施していきました。
チームとしての目標を設定し、定例ミーティングを再開
緊急ミーティングで顔を突き合わせているから定例ミーティングは不要となるわけではありません。
もちろん不要な会議であればどんどんオミットしていって構いません。
しかしながら、現在のチームは向かっていくべき道が誰もわからず、同じチームのメンバーが何をやっているのかすらも把握できていない状態でした。
そこで、まずはチームとしての目標、いわばセールスデータプラットフォームとしてのProduct Principleを定義しました。
データドリブンによる意思決定が実現できるプロダクトへの進化
潜在的バグや技術的負債の解消
継続的デリバリーの実現
そして、朝のプチミーティングと週次定例を開催しました。
朝のプチミーティングでは、前日予定していた業務がどれだけ実施することができたか(もしくはできなかったか)を確認することが目的です。
裏の目的として、joinしたばかりの私が各メンバーの性格や特性を把握するねらいもありました。
週次定例では、日々の案件がProduct Principleに沿った内容となっているかの振り返りをする場としました。
もちろん、社内の情報共有や事務連絡の場も失われていたので、そちらの共有の場としても活用しました。
一番重要なことは、これらの会議において必ずアジェンダと議事録を残すことです。
緊急対応を繰り返すと、各個人の対応力は強化され、とてもマッチョな部隊になります。 それは裏を返すと個別最適と属人化に極振りの状態でもあるため、たとえば他者へ共有するといった所作は疎かになりがちです。
毎回の作業はとても骨が折れましたが、それでもアジェンダと議事録は都度残し、後から誰が読み返してもその際に議論した内容や決定された事項がわかるようにしました。
タスク管理ボード作成
課題や要望は社内外からいただくものの、それを管理する余力がなく、結果としてslack上で受けたまま散逸している非常にもったいない状態でした。
そこで、チームとしてタスク管理用のボードをbacklogで作成し、そちらに集約しました。
あわせて、その課題解決による影響度を元に対応優先度を必ず入力するような運用としました。
もちろん整理しただけでは課題の数は減りませんが、可視化されることによる安心感は一定値得ることができました。
なお2021年12月現在では、当時整理した課題チケットはほぼほぼ解消できつつあります。
計画していた案件は一時Pending
期初に予定していた案件について、前任のPMから引き継ぎはしたものの、まずは現在の危機的状況の解決が最優先なのは明白でした。
ということで、まずはチームの立て直しに専任するため、既に引いてあったSDPのProduct Roadmapはいったん破棄し、あらためて落ち着いたタイミングで引き直すこととしました。
こちらも2021年12月現在、Roadmapは再構築し順調に進めております!
ナレッジの共有化
前述のとおり、SDP領域の知識が個別最適と属人化に極振りとなっていたため、対応によって担当が偏ってしまう非常にアンバランスな状態でした。
多少の工数増は気にせず必ずツーマンセルで対応とし、対応した内容は必ずドキュメント化するルールを定めました。
一気にナレッジベースを構築するわけにはいきませんので、これらのドキュメントを蓄積されていった結果、将来どこかのタイミングできちんとナレッジマネジメントの一助とできればと考えています。
救世主現る…!
急ピッチで再構築した結果、仕組みとして徐々に定着してきました。
実際のオペレーションに落とし込むと、技術的な見地での理解不足や山積した課題の圧倒的な物量の前に、臨界点が近づいていると感じていたのも事実でした。
そんな中、私の入社から1ヶ月後に、SDPに待望のEngineering Manager、ぐっちこと橋口がJoinします。
ということで、本稿は明日のエントリに続きます!明日もどうぞお楽しみに!
最後に
このタイミングで記載するのは明らかに早い気もするのですが、ベルフェイスでは現在一緒に働いてくれる仲間を募集しています。
少しでも興味を持っていただけたそこのあなた!ぜひこちらのMeetyからカジュアル面談をラフに申し込んじゃってください!お待ちしております。
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