マジョリティ、マイノリティ

お前はマジョリティだからそんなことが呑気に言えるのだ、マジョリティは無神経だから困ると言われた。

確かにジェンダーについてはマジョリティの立場である自覚がある。しかしわたしはジェンダーにおいてはマジョリティだが他の部分についてはマイノリティの部分もあるが？なぜそれは無視されて無神経だと言われねばならない？
まぁ、無神経であることは自覚があるのでこの際良しとしよう。

それで、お前はわたしの何を知っていってる？

マジョリティが悪でマイノリティが善か？

ある1人は全部においてマジョリティか？

そもそも選択可能な領域でマジョリティを選んで何が悪い？
楽な道を選んでる？
そうだよ。俺には別の領域で茨の道を進みたいから選択可能な領域はマジョリティとして楽をしたいんだよ。

わたしに根付いた価値観を表す言葉がある。
「泣けばどうにかると思ったら大間違い」
泣くだけならいい。周囲に泣きつくのもイラっとするがまあまだアクションを伴っているだけ許そう。ただただ泣きくれてる奴は本当に嫌い。
それでどうしたいわけ？
何かしたいわけじゃない？
それならいいだろう。勝手に泣いてろ。
助けてくれる人間が現れるのを待ってる奴は本当に嫌い。昔の自分がそこにいるから。

わたしは両親からそう言われて育ったし、今ではそれを己のものとしている。
これは今ではわたし自身の言葉でもある。

ジェンダー問題は僕にとって「ファッションのこと考えるの面倒だから毎日おんなじ服を着回そう」と同じような意図的思考停止案件なの。
だから逆に言えばルールを決めてくれたら良い。
思考停止してるのでその通りやるだろう。
問題に一緒に取り組めと言うのが面倒だ。
考え続けるのが大事？それはそうだろうね。
ただしリソースは有限である。
何を考え続けるかは選択しなくてはならない。
わたしはジェンダー問題を選択するつもりはない。

マジョリティの特権？使って何が悪い。俺は他の問題を考えたいの。俺の時間が無限なら考えるかもしれないけど、他に考えたいことがあるわけ。
お前の悩みはちっぽけだからジェンダー問題を考えろ？
嫌だね。お前にとってはちっぽけでも俺にとっては人生を賭けていい問題なんで。
お前にとっての大問題が彼女にとってのジェンダー問題だ？
それはそうだろうね。それで？なぜわたしに一緒に考えろと言うわけ？わたしはわたしの問題に取り組む。彼女は彼女の問題に取り組む。
それではダメなのか？
シナジーが生まれる？別の角度から考えることが問題の前進につながる？
そうかもしれないね。でも俺の問題は共有してないけどどうシナジーを起こすつもりだったの？
別の角度なら提供したでしょう。「考えるのも面倒」な怠惰な人の視点を提供したでしょう。
それでは満足できない？
僕はそんな支援を受けたことないがなぜ彼女ばかり支援される？
それにそう言うあんたは自分にとっての問題は進んでるのか？そっちやった方がいいんじゃないか？いや、これは脱線しすぎだな。少し戻そう。

わたしはマジョリティの特権を使っている。それは間違いない。なぜなら他の問題にリソースを割きたいから。問題を無視する態度が他人を傷つける？そうだろうね。俺も無視されてきたからその感覚は納得できる。それで？傷ついてるからどうしたい？離れたい？それがやはり一番楽な解決策だろう。世界が分断される？そうだろうね。けど誰かが橋になるからいいんじゃない？どんな人間だろうが全てと繋がるほどのキャパは誰も持ってないだろう。

荒ぶる感情のままにかなり無神経な文章を書いた。
言いたいこと言って勝手にスッキリしたのでここでいったん切り上げる。
石はどうぞ投げたらよろしい。
それでわたしが傷つくのがあらまほしき世界というやつだろう。