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インテリアデザイナーの色彩レポート

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インテリアデザインにおいて、視覚的にも重要な色彩について。カラー心理カウンセラー&カラーセラピストとしての観点からもレポート。カラーデザインをメンタルにも美しく。
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2018年6月の記事一覧

ミスチル/色彩三大ソング最終形は「GIFT」でキミに贈る

週末をいかがお過ごしでしょうか?今週も忙しかった〜?!そして梅雨冷えでしょうか。肌寒くて…あたたまりたい。そんな時はコレですね。「色彩ソング」でカラフルに彩りましょう!ということで、ミスチル完結編(このシリーズ:ミスチル編は今回にて、一旦最終形といたします)。私の感覚によると桜井さんは色彩心理感性もとても高いので、色が気持ちを表すこと・伝えられることを感覚的に知っていて、表現法の一つとして軽やかに歌っているのです。 2002年初期に「Any」では、それぞれの感じるままの「色

カラーの生地の美しさ

今日はカーテン関連の打ち合わせ。こちらの生地は、シンプルだけれども「発色が美しい」。スイス工場でこだわって作られています。 シンプルな生地でカラーバリエーションが多い。シンプルだからこそ、その質感が問われます。織も丁寧で特に、遮光カーテンの生地の発色のきれいさは、特徴的です。通常の遮光生地は多くの場合、遮光の黒糸色に引っ張られ、鈍い発色になりやすく、色も生地も「もっさり」した感じになりがちなのです。 遮光カーテンにしたいけれど、きれいな発色で軽やかに品良く。そんな場合には

国旗のデザインと色彩に表現されている各国の思想

昨日のお話では、近未来とファンタジーへの色彩心理を書いてみました。大きくは色彩感覚は、時空を感じても共通認識があるというように、人類的に近しい色彩心理感覚がある。(あら、だんだん話も大きくなってきてしまっているようだが、そうなんですよ!)ある意味、「当たり前」みたいに発信され、受け止められているので、実は気に留める間も無く、「色彩言語」はほぼ「世界共通語」?!であると。…一度、言い切ってみましょう。(更に詳しくは、またの機会に展開するかもということで) 今回、注目したいのは

近未来とファンタジーにおける空間デザインの想像と創造について

昨日の映画。思い出しました!『パッセンジャー』(原題: Passengers)でした。〜2016年のアメリカ合衆国のSF映画。日本では2017年3月24日に公開され、日本版のキャッチコピー:「乗客5000人 目的地まで120年 90年も早く 2人だけが目覚めた 理由は1つ…。〜という映画です。 この映画について語ろうとするなら、例えば私がこのストーリーの世界にいたのなら、乗客5000人の中に乗り込み、120年後に目覚める選択をするのか?しないのか?などと、考えたりしていまし

「Any」ミスチル桜井さんの心のカラーパレット

週末なので、お気に入りの音楽を楽しみながら…曲から色を分析してみよう! vol.1:Mr.Children「彩り」の「色」をカラー心理カウンセラー的に分析する vol.2:Superfly「愛を込めて花束を」カラー分析から感じる世界 シリーズvol.3です。私が最初にミスチルの曲の中で、「カラー」との関わりを感じたのが「Any」です。まずは題名の「Any」は、歌詞にはどこにも使われてはいないのですね。「Any」という言葉は「どれか/少しの/だれでも/どれも/どれでも」な

本の飾り方/自分ルールの入れ違いからの発見!

お気に入りの本の、本棚。どうやって整理をしていますか?多くの方は、カテゴリー別・サイズ別・作家別・連番など、自分ルールで「しまって」あるのではないでしょうか?整理の場合は、きっとそれが使いやすく見やすいでしょう。 けれど。「飾る」場合は?見た目も大事!!例えばこんな感じで↓ この場合のルールはなんでしょう?はい。正解です。背表紙の色分けとサイズ別。もちろん、それだけではなく、更には、どの目線で何色系。あまり目立たせたくないもは目線下。取りにくくなるから、上部は小物を飾る。

花束の色は「外側のあなた」イメージ。飾りたい花の色は「内側のあなた」らしさ。

梅雨入りの頃。紫陽花の綺麗さに気づき…曇り空なほどに、カラフルな花の色を心が欲したりしませんか?実はインテリアフラワーセラピストでもある私だったりもして…このところは色彩ことが溢れすぎてとまりません。 前回の「愛を込めて花束を」の続編?というか、関連的なお話しです。人が誰かに花束を贈るとき、様々な意味があります。プレゼント・感謝・気持ち・イベント・メモリアルなどなど…ライフステージでの節目のことも多く、皆さんも贈ったり贈られたりの経験の中での、花束の色についてに考察です。

Superfly「愛を込めて花束を」カラー分析から感じる世界

前回はミスチル「彩り」のカラーを分析してみたのですが、今回も好きな曲から。色彩心理を考察してみます。(色彩イメージからの独自な分析のため、一例のご参考としていただき、カラーの奥深さの一例にしてみてください) 今回は、Superfly 「愛を込めて花束を」。こちらもとても人気の曲で、メモリアルな場面で聴かれることが多いかもしれません。私もそうなのですが、その感動のメモリアルの中で…もう、涙が込め上げてきそうな中盤に… やってくる、色の嵐に心を奪わる。どうしても、カラーワード

グレーの選択

進行中の案件。駐車場のプチリニューアル。壁面ディスプレイをデザインし、今回はフルオーダーで作っていく方向になりました。飾りたいものをどこに、どんなバランスで?を細かく検討し、それらを引き立てる色は?周りとの色のバランスは?などなど、基本的な部分を決めつつも、最終的には実際の場所で打ち合わせをして行きます。 事前に絞り込んだ色から、サンプル板を作成してもらい、またまた、その場で実際のイメージを膨らます。例えば色について、今回は「グレー」と言ってもその濃さやベースの色などなどで

緑色の曖昧。デザインや空間での取り扱い説明

そうなんです。例えば、「好きな色は、緑色」。「緑色のソファをメインで考えたい!」と言うような、リクエストがあったとします。(実際の空間づくりでもカラーコーディネーションは重要でもあるので、色がポイントだったり出発点となるデザインも少なくありません。中でもこの「緑色」問題?!いえ、全然問題ではないのですが、好きな人も多い色だけに、その「緑色」について考えていきます。 まず、みなさんは、緑色…どんな緑色がイメージされますか?何度かでている色材の三原色は、シアン(Cyan)/マゼ

色の共通認識どうするか?

Mr.Children「彩り」の「色」をカラー心理カウンセラー的に分析する

ミスチルの曲を好きな方は多いかと思います。私もその一人ですが、特に好きな曲をご紹介しつつ、カラーについての分析をしてみます。なぜなら、この曲は優しい歌詞の中に、「色」のイメージと心情が、とても的確に表現されていると感じるからです。色に関する部分を抽出しつつその背景をカラー心理カウンセラー的に分析をしてみます。(実際の制作に関する背景情報は公式的にも公開されていますが、色のことにはあまりふれられてはいないようで)今回の色については独自の分析のため、個人的な一つの意見として、色の