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インテリアデザイナーのライフレポート

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何を見て、どう考えて過ごしているのか?実際的なライフシーンをほぼリアルタイムや大切な記憶からレポートします。
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#リノベーション

本物素材を操る

建築空間やインテリア空間をデザインしていく場合、様々なマテリアルがあります。取扱の中で、難易度の高いものの一つとては「天然素材」・「自然素材」・「本物素材」…あれ?これらの呼び方の違いは何でしょうか?どれも、感覚的には「人工的ではないもの」ということは伝わってきます。建築業界的には、「天然素材」と「自然素材」はほぼ同等のイメージで、木や石はできるだけそのまま、化学物質や化学建材ではない天然素材。材料はそうでも化学薬品で加工や混入されていたり、合成接着剤が使われたり、化学薬品を

パッションデザイナー/まるっとお任せ!【パーソナリティーから考える】インテリアデザイナー

こんにちは。このページをご覧いただきまして、ありがとうございます!詳しい自己紹介が足りなかったかもしれません。私を私と知っている方は、その通り!相変わらずに、スーパー前向きに?!猛進しているその人です。匿名性を楽しんでいる訳ではなくて、むしろ個人の誰か?という人格を超えて、「ニュートラルな語り手」になってみようと考えての「私」としての日々を綴っています。 何故なら、私がここでお伝えしていきたいことに、特定な人格や名前が必要なのだろうか?と考えてみたのです。だからと言って、デ

荒野のバスルーム

梅雨空が続いていますね。そんな時は、素敵な空間に思いを馳せます。例えば…こんな風にカラッとした空気の中でゆったりのバスタイム。想像するだけでも、晴れやかになりそうです。 行きたいホテル:AMANGIRI 窓のスリット具合と高さと景色と、全てがシャッキリと伸びやかで、けれども冷たい感じがしない。上質なアメニティから匂い立つ、あのAMANの香りを思い出します。噂によると…世界で一番予約の取れないAMANらしい。

カラーの生地の美しさ

今日はカーテン関連の打ち合わせ。こちらの生地は、シンプルだけれども「発色が美しい」。スイス工場でこだわって作られています。 シンプルな生地でカラーバリエーションが多い。シンプルだからこそ、その質感が問われます。織も丁寧で特に、遮光カーテンの生地の発色のきれいさは、特徴的です。通常の遮光生地は多くの場合、遮光の黒糸色に引っ張られ、鈍い発色になりやすく、色も生地も「もっさり」した感じになりがちなのです。 遮光カーテンにしたいけれど、きれいな発色で軽やかに品良く。そんな場合には

空気を感じる敏感肌/GINZA編

今日は、雨の銀座でお打合せ。終了後に、立ち寄ってしまうところ。以前の銀座で好きだった場所は、私はやっぱり「プランタン銀座」。銀座に行ったら、ほぼ確実に行っていました。根底的に?フランス好きでもあるためか?ヨーロッパライクで上品なライフスタイルなエスプリにそそられてしまうのです。PRINTEMPS独特の香りがあって、あの香りが好き!今でも時々思い出すけれど、日本の中であの海外デパートの香りを漂わせていたのは、やはりプランタンならでは。あの香りの中で、フランス語の館内放送に包まれ

今日のお仕事

店舗の内装をデザイン中です。空間的なデザインだけでなく、オーナーさまの目指したいイメージや、そこで過ごす人たちのこと、流れていく時間。 イメージして考えて、イメージして、考えて、デザインして。また考えて、組み合わせて調整して…自分の中で組み上がっているイメージを具体的に落とし込んでいきます。 悩んでいるようでいて、実は全然悩みなどではなくて。このプロセスが私は実はとても好きだったりもするのです。つながっていなかったモノたちが調和しあって、一気に空間のイメージに立ち上がって

ニッチな話

それって、ニッチだよね。とか、みなさんの会話でも使っている「ニッチ」。みなさんはどんな感覚でとらえてますか?「隙間的な」大衆的ではなくてコアにしぼられているような…そんなイメージではないでしょうか?マーケット用語では、ニッチ産業とか隙間産業とか、大手がまだ着手していないような限られた部分への特化の着目のような意味合いだったりもします。 そして、建築用語でのニッチ(Niche)は、「くぼみ」の意味があり、壁面をくぼませた収納や飾り棚として使われます。凹ますので壁面をくりぬいた

デザインをカタチにするために

本の飾り方/自分ルールの入れ違いからの発見!

お気に入りの本の、本棚。どうやって整理をしていますか?多くの方は、カテゴリー別・サイズ別・作家別・連番など、自分ルールで「しまって」あるのではないでしょうか?整理の場合は、きっとそれが使いやすく見やすいでしょう。 けれど。「飾る」場合は?見た目も大事!!例えばこんな感じで↓ この場合のルールはなんでしょう?はい。正解です。背表紙の色分けとサイズ別。もちろん、それだけではなく、更には、どの目線で何色系。あまり目立たせたくないもは目線下。取りにくくなるから、上部は小物を飾る。

グレーの選択

進行中の案件。駐車場のプチリニューアル。壁面ディスプレイをデザインし、今回はフルオーダーで作っていく方向になりました。飾りたいものをどこに、どんなバランスで?を細かく検討し、それらを引き立てる色は?周りとの色のバランスは?などなど、基本的な部分を決めつつも、最終的には実際の場所で打ち合わせをして行きます。 事前に絞り込んだ色から、サンプル板を作成してもらい、またまた、その場で実際のイメージを膨らます。例えば色について、今回は「グレー」と言ってもその濃さやベースの色などなどで

誰のために。何のために。私はnote書くのか?

なぜ。私はこのnoteを書いているのだろう?と、振り返りをしてみましょう。初めましての4月1日から、早2ヶ月があっという間でありました。4月はミラノやギリシャに行って、その間にも物件が色々進んで、会社のHPリニューアルプロジェクトも進めたり、旅プロジェクトにプランニングしたり、現場行ったりetc。 毎日が、それはそれは濃厚とも言うべき日々の中。身近で私を知っている人は「いったい、いつ書いているのだろう?」不思議に思っているらしい。長文を書くときは、その日のことを一通り終えた

緑色の曖昧。デザインや空間での取り扱い説明

そうなんです。例えば、「好きな色は、緑色」。「緑色のソファをメインで考えたい!」と言うような、リクエストがあったとします。(実際の空間づくりでもカラーコーディネーションは重要でもあるので、色がポイントだったり出発点となるデザインも少なくありません。中でもこの「緑色」問題?!いえ、全然問題ではないのですが、好きな人も多い色だけに、その「緑色」について考えていきます。 まず、みなさんは、緑色…どんな緑色がイメージされますか?何度かでている色材の三原色は、シアン(Cyan)/マゼ

現地具合Befor

現調とか

プラン考えたり、壁紙選んだり。ショールームへ行ったり、打ち合わせに出かけたり…常に動き回っているかもな私は、オフィスのデスクにいることが少ないです。現場が始まる前の現調へ行き、現場が始まれば現場確認。 測ったり。計ったり。図ったり。ここはリノベーション前の現調だから、今のところは穏やかですが…ぜっさん工事中の現場では、もちろんヘルメットをかぶっています。マイヘルメットを持ち歩いています。電車で移動の時には、コツンとしてて、満員電車の時は特に周りにご迷惑なので、いっそかぶって