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Mountain stream fishing mid game. Episode「太助の谷」#15

 「沼田城下の塩原太助」
群馬県民であればこのフレーズを一度は聞いたことがあると思います。
そう、上毛かるた「ぬ」の札に登場する人物です。
今回はその塩原太助の生まれれの地(諸説あり)を流れる川に出かけてきた話です。



季節は梅雨明けの7月、お馴染みのT氏と車を走らせます。
道中なぜか饅頭食いたくね?と話になりドライブインに寄ります。
地元では有名な太助饅頭。塩原太助をモチーフとした御饅頭で、粒あんがたっぷり入っています。行動食で早速購入して現場に向かいます。

いつも通りのスロースタートな我々。お昼頃に到着し入渓です。
初夏の匂いが漂い、木・虫・鳥達の生命感に溢れており釣果に期待が持てます。
今回は2人ともルアーでの釣行。

入渓し2、3回キャストしたところで事件発生。

愛竿をグリップ部分が外れてしまいました。
水につけたり、自分の扱いが悪いのか接着が剥がれてしまった模様。
テンションガタ落ちです。なんとか、なんとかリールを噛ませて釣り上がりましたが、ストレスばかり。ここはT氏に任せてハイクと、写真を楽しみます。

T氏には自作ルアーを渡して遊んでもらいました。
なんとか小ぶりのイワナさんに出会えて一安心。

それにしても、チェイスも多くキャッチには至らないことが多かったが、魚影が濃く楽しい季節です。カジカガエルにも会えました。

「フィーフィー」みたいな鳴き方をするこのカエル。群馬県では準絶滅危惧種に指定されています。アオガエル科の一種ですが緑色になることはなく、灰色で岩に似せたり可愛いですね。日本の固有種でもあり、渓流釣りではよく見かけるカエルです。
歌姫とも呼ばれるこのカエルは、古くから日本では鳴き声を楽しんでいたそう。今回出会った個体はおそらくメス。釣りだけでなく、何気ない日本の自然風景に目を凝らすと美しい日本美が隠れていますね。

そこからしばらく渓流を釣り上がります。
今回も使用しているバックパックはwonderpeaksさんのMoraine27。
メッシュネット部を含めると容量は27L~34Lと日帰り登山向けのバックパック。
本体部は22Lで背面長は約44cm。自分の釣りにはちょうどいいサイズです。
なんと言っても背面のメッシュネットが僕は好きで、釣りにおけるサッと出したいシチュエーションにはもってこいです。

腰には同じくwonderpeaksさんのvinala。肩がけサコッシュとしても使えるのでとても優秀です。バックパックとこのサコッシュについてはまた別記事で深く書いていきたいと思います。

3時間ほど釣り上がったところでしょうか、ポツポツと雨が降り始めました。
レーダーだとそれほど雨足は強くならそうですが、小休止を挟み退渓することに。
来る途中ドライブインで買った太助饅頭を食べます。

荷物を整え林道に向け藪漕ぎ開始です。
この時期は蚊がすごい。蒸し暑さの中斜面を上がり林道に到着。そこから1時間かけ車まで。
車に到着し着替える途中衝撃が走ります。足には三十匹ほどのヤマビルが引っ付いています。ここまで張り付くのは初めて。皮膚にはくっついていませんでしたが、ちょっと嫌ですね。虫除けの蚊取り線香で一匹づつとっていきます。
今度ここを訪れる際はヤマビル対策はもう少し考えなければいけませんね。

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