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kintone反対派が廃止を企てたら大ファンに変貌してしまった話

kintone 界隈の方々と繋がりたく
2019年11月に Twitter を始めた KG です。

こんにちは(^^)

アウトプットのため note を始めたいと思い
今日はパソコンを前にしています。

最初の記事では自分について語るべきだと思い
僕と kintone の関わりを書こうと思います。

最初に申し上げますが
僕は kintone を愛してやまないユーザです。
最近では個人での購入を考えるほど大好き。

つまり「大ファン」です。

なのですが・・・

実は最初は
全く好きになれなかったんです。

社内で拡大途中の kintone を一掃して
何か他のものに置き換えられないものか。

そんなことを考えるほどの
「kintone 反対派」だったんです。


■期待から落胆へ


弊社は 2015年に kintone を導入しました。

ある全社的な主要業務を IT で効率化するのに
自社開発を含め、複数のサービスを比較し
kintone を選んだのが始まりです。

僕自身は導入に関わっておらず
最初は単なる社内ユーザの一人でした。

kintone が社内に拡がる中、僕の部署でも
Excel 帳票の kintone 化から始まり
複数の業務での活用が進んでいきました。

ところが、2016年12月
部署内の主導者が突如部署異動することに。

何もわからない僕が
部署内アプリの開発や保守など
全てを引き継ぐことになりました。

kintone の設定を触ったことがなかった僕は
前任者が作ったアプリを解析しつつ
kintone の機能を少しずつ知るうちに

kintone ってなんか不便だな・・・。
これでこの価格はちょっと高いのでは?

期待が大きかった分、落胆も大きく
このような思いが募っていきました。


この雰囲気はなんだ!?


そんなある時
kintone の社内全体管理者に誘われ
kintone hive に初めて参加しました。

薄暗い密室のライブ会場。

客席はほぼ満席。

ステージにはスポットライトが当たり
大きな拍手が自然と沸き起こる。

楽しそうに語る登壇者。
食い入るような目をして聴く観客。

なんだこの雰囲気は?
場違いなところに来てしまったな。

例えるならば

司会者は怪しい宗教教団の教祖!?
登壇者はそれを崇拝する幹部や信者!?
観客は教団入会を考える人々か!?

全くもって失礼極まりない話ですが
当時の僕の目にはそのように映りました。

そもそも

こんなに不便で高額なサービスを
導入、あるいは検討している会社が
こんなにたくさんいるなんて信じられない。

その時はそう思いました。

2017年4月の出来事でした。

では、なぜ僕にとって
kintone ではダメだったのでしょうか?


①kintoneは完成度が低い?


まずは機能。

標準機能でできないことが多すぎる・・・
そう思っていました。

部署内からいろいろな要望をもらうたび
調べてみるけどやっぱりできない・・・

そんなことが続き
部署内での kintone の評判は落ちる一方。

あくまで個人的な見解ですが
標準機能で備わっていてもおかしくない
そう思うものは数多くありました。

デザインもほとんど一律で
Excel のような自由さがないし。

有料サービスとして完成度低すぎじゃね?

当時の僕はそのように思っていました。


②kintoneは料金が割高?


次にコスト。

当時、社内では新規グループウェアとして
G Suite の導入準備をしていました。

G Suite Business は

メールはもちろん Web 会議やチャットが使え
文書作成や表計算がクラウド上ででき
容量無制限のオンラインストレージが付属。

これだけの機能が備わって
当時の価格で1ユーザ月額1200円でした。

一方で kintone スタンダード版は

メールっぽいものはあるが Web 会議はない。
チャットはスレッドやアプリ内でできる。
業務アプリがクラウド上で作成できる。
容量は1ユーザ × 5GB。

このような機能が備わって
価格は1ユーザ月額1500円です。

この文脈だけで比較してしまうと
機能の ”数” は kintone の方が劣るし
価格も kintone の方が高い。

どうしても kintone が割高に見えます。

G Suite に吸収できるなら・・・
と、当時は安易に考えていました。


千載一遇のチャンス到来


そんな中、諸事情により、まさか僕が
kintone の社内全体管理者になるんです。

2018年4月の事でした。

これは千載一遇のチャンス!
kintone を一掃して廃止してやろう!

そのためには
もっと敵(kintone)を知らないとな。

同月開催の kintone hive を皮切りに
Cybozu Dayskintone devCamp など
様々なイベントに参加しました。

と同時に、社内での
オペレーションミスによる業務エラーや
急ぎでの業務改善依頼に追われる毎日。

敵(kintone)はわかってきた。

詳細に設計して
何か別のもので作り変えようと思うんだけど

・・・時間がない。

手っ取り早いから
いつもの kintone をさくっと改造しよう。
暫定対応だけどそうやって乗り切る!

そんな日が続きました。


■180度の大転換


あれっ?これは!?

ある時思いました。

どこかで誰かが
こんな感じのことを言っていたっけ!?

「アプリを進化させつつ運用も進化させる」

あれ?今の状況って・・・
まさにそうじゃないか??

少しずつ改良を続けてきた結果
まさに、アプリが進化していっている。

業務エラーは激減し
運用が目に見えるように改善されている。

まさに運用が進化している!

恐らく他のもので構築すると
ガチガチに固まってしまい改造しにくい。

できないことはないだろうけど
時間がかかるだろうな。

kintone は
業務上で求められる臨機応変さ
これに対して即座に応えられる。

このスピード感・・・
このスピード感・・・

・・・このスピード感

kintone でも良くね?

いや・・・

kintone が良くね??

ついに訪れた気づきの瞬間でした。

・・・

その気づき以降
kintone に対する見え方が変わりました。

以前にも増して kintone を使い
様々なイベントに参加し続ける中で

当初思っていた kintone のダメなところが
次々と覆っていきます。


①kintoneの魅力「完成度の低さ」


完成度が高いシステムの場合
カスタマイズの余地が少なく
仕組みに合わせての業務構築が必要です。

例えば G Suite。

業務を変えたくてもシステム依存でできず。
なのに、アップデートで仕様が変わると
今度は業務の方を変える必要に迫られる。
そんな場合があります。

一方で、完成度が低いシステムの場合
カスタマイズの余地が大きく
業務に合わせた仕組み構築がしやすいです。

それが kintone。

業務を変えたい場合もそれに合わせて
柔軟かつ迅速に変更ができます。

しかも kintone の場合
その変更が自社でも可能。

また、僕も当初はよく感じていましたが
”普通” はこれくらい標準でできるだろう
という苛立ち。

ここでの ”普通” は、その会社独自の価値観
であったりするものです。

それは千差万別。
それらをあえて全ては取り入れないことで
あらゆる業種や業務に対応しています。

そのようなフラットなプラットホームが
あるからこそ、会社独自の価値観に合った
独自のカスタマイズが行いやすい

それが kintone です。

さらに kintone は完成度が抑えられている
が故に、多種多様で上質な連携サービスや
上質なプラグインが生まれるのでしょう。

それら連携サービスやプラグインの
組み合わせにより、コーディング不要で
簡単に自社用システムが構築できる
のです。


②kintoneの魅力「料金の割安さ」


運用をやめ参照用に残されたものも含め
弊社の kintone アプリは約300あります。
削除済みも含めれば2000アプリを超えます。

仮に運用まで進んだアプリを600とすると
単純計算で年間120アプリを作成している。

仮にそれらをスクラッチ開発するなら
保守を含め1アプリ0.5人月としても60人月。

自社内で開発するとしたら
エンジニア5人を雇用する費用が必要です。

もし外部に委託するなら
それ以上に費用がかかるでしょう。

このように
単純なライセンス単価で考えるのではなく
全体の費用対効果で考えれば一目瞭然です。

安すぎます。


③kintoneの魅力「コミュニティ」


kintone の魅力はそれだけではありません。

「コミュニティ」

むしろ、これが一番の魅力だと思います。

ユーザ同士での交流はもちろん
エバンジェリストやサイボウズの中の人まで
気軽に交流ができます。

社内で解決できない問題が
SNS 上であっさり解決できたり

#kintone とつぶやくと
ブワーッと来たり(笑)

望むのなら、リアルでの繋がりも可能。

また、すごいと思うのが
パートナー企業同士の繋がりです。

仲が良いのはもちろん
競業するどころか協業している。

サイボウズ、パートナー、ユーザが三方良し
この絶妙なバランスを自然に維持しつつ
みんなで kintone を育んでいる

このようなサービスや製品は
世界でも稀ではないでしょうか。

将来、kintone に競合が現れても
こんなエコシステムは容易には作れない。

kintone は勝ち残ると信じています。


エコシステムの輪に入りたい


これらの魅力に気づいた今
僕は kintone が大好きに変わりました。

いろいろな方から
情報やノウハウをいただいています。

それにお返ししたいという思いが強く
なんらかの形でお役に立ちたい。
エコシステムの輪に入りたい。

そういう意味でアウトプットがしたい。

だからまずは note。

こうして書くうちに、副次的効果なのか
頭が整理されていくことを実感しています。

でも、多くの方がおっしゃいます。
「登壇することが一番勉強になる」と。

弊社も以前はセミナー等で登壇をしており
ネット上に記事として残っていたりします。

ですが、2018年頃から
登壇や事例掲載に対し慎重に変わりました。
審査が相当に厳しい。

実は最近、嬉しいことに
kintone hive の企画や  kintone Café での
登壇のお誘いを頂きました。

チャンスの神様は前髪しかない!

社内申請にチャレンジするも
直属上司の段階で却下・・・。

(T . T)

そうだ・・・

チーム応援ライセンス
があるじゃないか。

親族で使い、それで事例を作るとか・・・

プライベートな情報なら漏れてもOKだし!
ぜんぜん漏れてもOKだし!
ん・・・OKなのか?(笑)

要検討
 ↓
嫁さんの承認
 ↓
サイボウズさんの審査

こんなフローだろうか・・・


■最後に


ここまで読んで頂きありがとうございます。

駄文を書き綴りましたが
まとめると・・・

格好をつけた ITノンプロが
わかったつもりで kintone を批判し
kintone 一掃を進めようとしたら

むしろ

kintone の魅力を知って大ハマりし
大ファンに変貌してしまった。

という間抜けなお話でしたねw

めでたし、めでたし(笑)




▼サイボウズ kintone(キントーン)公式



※見出し画像は ラジカルブリッジ 斎藤栄さん
 が kintone Café で登壇された際の
 スライド画像を使わせていただきました。


※文中にて、不適切な内容や表現が
 ございましたら、謹んでお詫び致します。
 また、直ちに修正や削除を致しますので
 お手数をおかけして大変恐縮ですが
 DM 等でご連絡頂きたく存じます。


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