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将来の夢はオカネモチ

タイで一人の女性に出会った。
そんな彼女は干支一周分僕よりも生きている。

一緒にいた子と飲もうとしていたが、その友達である彼女が僕を見るなり手招きをして飲んでる輪に入れてくれたのだ。

またまたそこは机とプラスチックの椅子が2つ3つある路端の屋台のようなところであった。

すでに彼女は出来上がっており、席に着くなりビールを注文して乾杯をした。
「私瓶これで8本目。」

日本でいう500mlの瓶をすでに二人で7本飲んだという。

そりゃこんなに陽気になるわと思い英語だけでなく日本語も少し喋れる子だったので日本語も交えて話した。

結局どんだけ飲んだか分からないが朝の5時まで交流を深めた。

ここまで聞くとただただ陽気なおばちゃんやんと思うだろう。ところが彼女は夜のお店で働いているとのことだった。思わず聞いた。

「今日の仕事は?」

それに対して彼女は、
「暑いからもういいやってなって今飲んでる!!」

頭に???が浮かべなかったのは異国の土地柄に慣れたからだろうか。

日本で同じことを聞いたら、
「ダメだよ!俺等と飲んでる場合じゃないよ!!」

なんて言葉をかけることだろう。それも彼女には余計なお世話よと一蹴されることに違いないが。

次の日の日暮れ、近くを通ることがあったから昨日と同じ場所に向かった。

びっくりした。

またその彼女がいた。
おいおいまた飲んでるやん。

とそこには彼女の友達と日本人2人が既に酒を飲んでいた。それはそれは楽しそうだった。そして僕のことを覚えてくれていた。何よりそれが嬉しかった。

今日は少しだけ話して、帰ることにした。
明日朝早いし。

でもどうしても聞きたいことがあって別れ際に聞いた。

「将来の夢ってあるん?」
と問いかけた。

彼女は
将来??? ナニソレ???
みたいな顔をしてこちらを見る。

ん〜、、、You're future dream.と言っても同じ顔をしていた。

もしかして未来という概念が彼女にはないのか????とこちらを不安にさせるほどであった。

dream! dream!
というと分かったようで頷いた。

そして彼女が放った言葉が、
「オカネモチ! イイネ! オカネイッパイ!」

なら働け!!!!!!!(お前もな!)
って普通ツッコミたくなるけど彼女にはvery goodという言葉しか出てこなかった。

今を全力で楽しんでいるのが誰から見てもわかる上、人を魅了しているから人が集まってくるんだろうなと感心してしまった。
その日暮らしなるものの現実をそこに見た。

彼女とはまたバンコク来たら飲もうって約束した。

普通次あったら忘れるだろうが彼女は店で10年ぶりにあった人のことを覚えていた。だから少し期待して再会を楽しみにする。

その時はオカネモチなのだろうか。

なんたろーに。

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