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懐かしい曲

中学の頃バカみたいに何度も聴いて、口ずさんだ懐かしいボカロ曲。
私のスッカスカの青春を無理矢理埋めてくれたあの軽やかなメロディ、心に直接届く機械の歌声。


あの場所から歩いて歩いて歩き続けて、見えない場所まで来てしまいました。
世の中の移り変わりは目まぐるしく、流行り廃りのサイクルはどんどん加速して短くなって、
きっともう今から追いつくことは叶わないのでしょう。


ふと、恋しくなり、ニコニコ動画で検索をかける

「vocaloid -歌ってみた」再生回数が多い順


あの日とほとんど変わらないサムネたちがそこにずらりと佇んでいる。
あの時、そこまで高くなかったけど大好きだったあの曲が、ちょっと上に来ている。
もっと好きだった曲はちょっと抜かされちゃったり。


指を伸ばす。


押せない。私には。


誰に聴いてもらうつもりだったのか、
恥も知らないで、大きな大きな声で歌っていたあの夏の日がもう戻ってこないことを私は知っている。

それがとても寂しくて。

その声を聴いたら泣いてしまう気がして。



いや、





泣いてしまうんだ。

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