形でなく、音から人がだんだん出来た。樹木も。コンコン、しんしん、氷河期に、新鮮な有機体が合わさって。

霧状の、つゆのような有機体が、

どろどろに溶け合った。

人間は、声と音が引っ張ってゆき、

お互いにだんだん人間らしくなった。

目はあとあと毛穴がひらいた




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