香川と神戸、青色の見え方
予讃線に揺られてふと、さめが高校2年の時言われたことを思い出したのでnoteに書き連ねてみます。
色彩構成の練習をしていたときに、指導を受けていた井上先生からこんなことを聞きました。
「香川で育った子たちの色彩を見ていると、他の地方の子たちとは違った表現をする。推測なのだけど、その理由は瀬戸内海気候の乾いた空気が光を鮮やかに透過して、見るものが鮮やかになっているからなのじゃないかな。ギリシャみたいな感じ」
その当時自分はそこまでしっかりとした観察眼を持っていなかったのと、他の地方を知らなかったため、その言葉を理解できずにいました。
神戸に引っ越して2年が経とうとしています。神戸は瀬戸内なのですが、香川県よりも空気が湿毛を多く含んでいます。いわゆる空気のディヒューザーを透過した光は海面に照らされ、反射我々の目に届くわけですが、神戸の海の色、空の色青色全て、深い大人な青色です。
予讃線の鈍行にゆられ、潮風の香りを懐かしく思い、井上先生が言ってたことを考えていると、香川の青色は本当に透き通った爽やかな青なのだなと感じました。
空気の乾燥する冬と相まって、今日も瀬戸内は青さを増しています。