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開拓の壁 第1回ミーティング Vol,1

概要

日時:2021年10月1日21:00〜22:00 Webミーティングツールを使用
参加者:全国各地の開拓クライマー7名 (内2名事務局) /MC1名

今回は第1回ということで、事前にミーティングテーマを選出。以下はその内容を文字起ししたものになります。数回に分けて掲載していきますので気長にお付き合いください。

ミーティング発言者の扱いについて

基本的にスレッドの発言順にABC…と割り振っています。固定はMCのみとなりますので、ご承知おきください。

テーマ『トポ』

MC:今回のミーティングテーマの一つはトポです。トポと言っても様々です。トポを出す背景も岩場の事情で異なると思います。皆さんの中にもトポを作成したり販売したりしている方もいると思いますので、いろいろとお話が伺えればと思います。よろしくお願いします。

トポに記載されているルールを読んで欲しい

MC:Aさんは確か開拓されているボルダーエリアのトポを作って公開していますよね?作成の経緯と、トポ公開後の様子など教えてもらえますか?
A:初回のトポ作成は岩場の清掃活動のお礼として、自分たちで作成し無料配布用しました。二回目の清掃活動からは、参加人数が100人を超えたので原価分だけを頂いています。トポの形式としては岩の写真に課題のラインを描き込んでる形です。トポ配布後、グレードの変化や新規課題なども出ているので、改訂版の準備は進めているのですが、ちょっとさぼり気味でまだ出せていません。
MC:トポを配布している、ということはいわゆる公開エリアという認識で合っていますか?
A:そうですね、公開エリアとして扱っています。ですから継続的に利用して頂ける様に、岩場利用のルールをトポには記載しています。課題の情報だけではなく、そういったルールをしっかり読んで理解して頂いてからボルダリングを楽しんでほしいと思っています。
MC:そもそもとしてトポは何のために必要なのでしょう?その役割はどういったものでしょうか?
B:岩場利用ルールや課題を伝えるだけなら、更新するのが難しい紙媒体とかで無くてもいい気もしますよね。
C:私もトポを作成して公開しています。Webでダウンロードできる3~4ページのPDFデータ、ネット通販している紙媒体、手渡しで配布しているトポもあります。いずれの場合も、岩場利用の許可を頂いて、利用のルール作りが完了している場所のみですね。そうでない岩場もありますが、そういった場所はトポとして配布出来ないですしね。
MC:隠れ蓑としての公開エリアが必要なときもありますね(悪い顔) 
一同:うんうん(悪い顔)

岩場の土地借用料は一升瓶三本

D:私も何パターンかトポを出しています。ある岩場は冊子で販売用として出していたり、ROCK&SNOW誌に投稿したものもあります。最近行っている岩場では、仲間内だけで共有するトポを作成して、出来たところから配っているものもあります。
冊子でトポを販売している岩場は、東日本大震災の後でしたので、被害が大きかったその地域の復興のためと、地域支援のために出しました。出版元が地元地域の商工会青年部ですので、売れると商工会青年部の収益になる形にしています。
このコロナ禍で地元地域がお祭りなどのイベント開催ができず、商工会青年部の収益がないこともあり、トポ売上は少額ですが貴重な収益になっているそうです。
MC:それは良いモデルケースですね。
D:そうそう、岩場の土地も契約して、地元商工会青年部が借りています。
E:岩場を買ったり、岩場の土地を借りて公開しているようなケースは他にもありますよね。
MC:かなり前向きな話ですね!
D:そういった状況もあり、周りから苦情が届くことはありません。トポを販売している岩場も特殊な事情があり、震災後のタイミングで交渉して、一升瓶3本で借用出来ました(笑)。すでに8年ぐらい契約を継続しています。
MC:一升瓶3本!!!高コスパですね!(爆)
D:その辺りの事情は、トポにも記載してあるのですが、そこまで読んでない人がほとんどかもしれません。読むのはトポマニアだけなのかも。

Vol,2に続く

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