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開拓の壁 第2回ミーティング Vol,3

概要

日時:2021年12月17日21:00〜22:00 Webミーティングツールを使用
参加者:全国各地の開拓クライマー7名 (内2名事務局) /MC1名

第2回も事前にミーティングテーマを選出し、ミーティングを行いました。今回は第2回の最終のエピソードになります。

テーマ『公開と非公開エリアの違い』

MC:続いて、これも非開拓クライマーからしたら、なぜその違いがあるのかわかりにくいかなと考えてテーマにしました。公開と非公開の岩場の違いについてお話を聞かせてください。

グレーはいつまでグレーであるのか

F:僕は田舎に住んでるんですけど、田舎の人たちは、例えば御岳とかの環境にあこがれてしまう様な傾向もあると感じるんだよね。あれがスタンダードだと思って、それを地元に持ち込んで、さて開拓しますか!って思ってしまう人が出てくることがちょっと怖いですね。
MC:御岳は今となってはある意味もっとも特殊な岩場ですからね。
B:公開するって、そもそもとても労力が必要だし、率直に言って面倒ですよね。だから以前Cさんが県に一個か二個の公開エリアがあれば十分だって言ってて、すごく納得したんですよね。
D:自分の成果に評価をもらいたい人は公開したがるかもしれない。例えば五段とか登った人たちは、成果としてその岩場を公開にしたいと考えるのが自然ですよね。
A:僕が関わっている岩場で非公開ながら、地域住民からのお願いを伝えるために、地元の方々の理解を頂いた上でエリアの名前を出したんですけど、これはレアケースですね。
E:A氏が非公開のエリアを地元の方々と話をしっかりして、情報公開を前提に動いてくれたことは大きなことだと思う。
A:目的は10年後にそのエリアで楽しめるために、非公開ながら、ルールやマナーを広めるために活動しただけなんで。
D:グレーで過去やってきたから、これからもグレーのままでやっていっていいのか?というのは考える必要がありますね。

コミュニケーションが大切

F:つい先日、非公開の岩の場所を教えてくださいって、見知らぬ人からSNSのDMで連絡来たんで、それなら案内しましょうか?と返事したら、いや場所だけ教えてくれと言われて、さすがに断りました。
C:課題だけ教えてくれといわれているのと一緒だよね。
B:面識がないなら、普通、自己紹介からするよね。
C:それもだし、開拓クライマーが案内してくれるっていうなら、むしろ喜んで行っちゃうよね、「いいんですか!!!」って(笑)
D:公開エリアと非公開エリアの違いは、不特定多数の人を呼べるかどうか?ですね。
MC:非公開エリアにどうしても行きたい人はどうしたらよいでしょうか?
F:素性を明らかにして、ちゃんと筋を通して連絡してきてくれることかな。
C:僕が非公開エリアに案内した人に、自分の友人をつれてきていいですか?と聞かれたときにはNGを出してる。僕たちが非公開エリアに案内した際に説明したことを、その人が友人に100%伝えることはできないので、自分が一緒に案内できるときにしてくださいと伝えてる。それをエリアの独占ととられることもあるかもしれないけどね。
D:適切なコミュニケーションが苦手な人が非公開エリアに来ること自体が難しいのかもしれない。そういう方たちは無理せずに公開エリアで楽しむのが良いと思う。
A:コミュニケーションをしっかりとってくれない人の方が不満を表すケースが多いと感じてます。そもそもそういう方から直接連絡もらったことありませんから。
F:地元の開拓クライマーと通いのクライマーでは、背負っているリスクがそもそも違います。地元で地域に密着した仕事もしているし、当然自分の名前はエリア周辺住人にも出しているので、何かトラブルがあった時にリスクが高いんですよね。極端に言えば自分の生活に関わってくる。
C:このメンバー間での開拓とは、地元地域との日常的な関係も含めての開拓と考えているので、地域に関するリスクの少ない通いのクライマーとは意識が違うと思います。
MC:コミュニケーションが大切って、クライマーである以前に人としての話ですよね。最低限他の人とコミュニケーションを取れるからこそ、クライマーとして活動の幅が広がると思います。

持続可能なクライミング環境を目指して

C:公開エリアで登る感覚と、非公開エリアで登る感覚はすごく違ってて、公開エリアで登る感覚はある意味ジムで登る感覚に近いですね。
A:コミュニケーションできる人であることが前提で、そういう人たちから連絡頂ければ、いろんなエリアを紹介できる。逆にコミュニケーションとってくれない人たちが遠巻きにブーブー文句を言いはじめる、かな。人見知りやコミュニケーションが苦手な人に、僕らが歩み寄っていけばよいのかもしれないけど。。。
MC:僕たちが、そういう事(コミュニケーション等)が大切だと知ってもらえる状況を作っていかない限り、自分たちも楽しく登っていける環境が守れないかもしれないと感じています。相手に伝わる方法をしっかり考えて。
B:持続可能なクライミング環境、だね。
D:昔はクライミングのコミュニティが小さくて、知り合いばかりで狭かったから、良くも悪くも必然的にコミュニケーションが取れていたんだと思うけど、最近はクライミング人口が増えてきているので、そういうわけにはいかないってことですね。
B:今回の内容は、ぜひ多くのクライマーに伝えていきたいですね。

謝意

MC:ある程度方向性が見えてきた感じですね。予定の時間を過ぎましたので、今日のミーティングはここまでとさせて頂きます。今回もありがとうございました!

開拓の壁 第2回ミーティング終了後

そのままWeb飲み会へ移行。メンバー中最年少の方は毎回午前様まで付き合わさ・・・お酒とトークを楽しみました。
ご参加いただいた皆様、今回も有意義なお話、楽しい時間、ありがとうございました!

記:開拓の壁事務局


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