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白トラ弐4 お叱りを受ける 続き

 今回のスピな忘年会。殆どの人が東京在住だったが遠方の参加者もおり、一番遠くはイタリアからの一時帰国の期間内に丁度良く来たという人もいた。因みに白へびは前述の通り京都から日帰り参加している。

 そんな珍しい人も参加していながら何故か京都在住にして、未だ十分にライトワーカーとして活躍できていない白へびに注目が注がれた。特に今年初夏から冬に差し掛かる間、白へびは迷走に迷走を重ねていた。

 何故東京を離れたの?何故京都に引っ越したの?それに加えて、結局何がしたいの?と手厳しい追及もあったが、これらのストーリーを一通り語ったのだ。

 結果、同席する皆さんの反応からこの白へびに噺家(はなしか(落語家))としての才能が有ることが分かった。隣に座ったお姉さんからは「引き込まれるように話す」との感想が飛び出した。
 が!しかし、同時に話が長いという問題点が露呈するところとなった。 

 正面に座っていた見事な日本美人の女性は
お酒が入ったこともあり、
「話が長いのよ!要点をまとめて喋りなさい。結論を先に言うのよ!結論を!!」
とズバリ言ってのけた。
「すみません」
 前よりマシになっていたと思っていたが、未だ白へびの話はへびなだけに長いらしい。

 またその女性は、解決策のヒントももたらしてくれた。

 噺家としての才能は満場一致でみんなが認める雰囲気があった。その上で、女性は続けて
「Youtubeやんなさい。着物着て、10~15分程度で話しなさい」
「顔出して?」
「当たり前でしょ!」
 noteで顔を出しているので今更ではあるが、まぁそりゃそうか。

「あなたが始めたらチャンネル登録するから」
「着物というと、白へびとしては神道(しんとう)の神官が着てるようなのが着たいんですよね~、家系じゃないけど」
 『家系じゃないけど』の一言に女性はなにやらツボッた様子だったが
「そうよ!それを言ってるのよ。神官風の装束(しょうぞく)でYoutubeやれって言ってんのよ!!」
「ああ、それでイイんだ」

 お叱りとは『話の長さ』『延々と続くストーリー』『着地点の見えない語り方』が最悪だというモノだった。

「何色がいいかなぁ」

「紫でしょ?高貴な色でしょ?」
外野からも声が上がる。

 正直下手に紫に手を出したくないのだ。白へびに似合う色というと、赤・茶・灰と、白の傾向にある。

 一方で、自分のオーラの色に水色や青系、紫が出かかっているのも分かっている。2年前、内なる大変革を迎え尋常ではない腹痛を経験し、二日後にその症状から回復した時、自分の手から濃いブルーのオーラがありありと湧きだしているのを感じられることがあった。
 因みに、『尋常ではない腹痛』がどんなモノだったかたとえるなら‥、仮面ライダーアギトに登場したギルスの腹痛ほどのモノだと思う。死ぬとまでは思わなかったが、最高に原因不明だった。救急車で運んでもらい、行った先の千歳烏山の救急病院の先生方の頭をひねり散らかした。
 これこそが、前述にある濃いブルーの腹痛直後のオーラ強化だったのだ。

 さて、衣装は一体いくらするのか‥。折角用意するのだ。本物志向の白へびとしては安物は嫌だ。
 どうしたものか。せめて、安物でも納得して「これにしよう!」と意気込んで用意したいものだ。

 つづく

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