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白トラ参1 筋金入りの違うタイプ

「『この子だけは他の子たち(兄弟・いとこ・親戚の子たち)とちょっとタイプがちがうねぇ』ってあんたのお婆ちゃんもいってたわよ?」

 コロナ以後、恐らく寂しさを紛らわせたい心理からか度々メールを送りつけてくる伯母(おば)が、以前よく語っていたことだ。

 白へびは幼少期の頃より、学校では浮いた存在だったらしい。
 小2のころ、あまりにヤンチャを繰り返しみんなを困惑させていたクラスメイトがいた。彼にどう接していけばいいのか?みたいなことを帰りの会で話し合っていた時、白へびは「牢屋(ろうや)に入れる」と発言した。

 すると、神妙な雰囲気が一変、一同大笑いした。『僕は本気で言ってるのに』と心底思った。

 あるいは、就活で集団面接を受けた時のこと。面接官が10人くらいいて、面接を受けたのは白へびを含め4人だった。
 真面目に質問に答えているのに、面接官の顔がどんどんゆるんでいく。含み笑いに耐え切れない人まで出はじめ、仕舞には面接を受ける側の人のなかにも白へびの応答に笑い始める者が出る始末だった。
 それは2024年、つい最近でも起きている。タイミングが面白いんだろうか?『別に、笑をとろうとして話してるんじゃない』
 たとえるなら、2000年前後にTVのバラエティー番組に良く出演していた黒沢という人。頭にバンダナか何かをかぶり、いつも黒い服装をしていた人だ。独特の『間』みたいなモノがあるみたいだ。意識したことは無い。

 でも、20代に入るころには『場が和む(なごむ)んなら、まぁいいか』とようやく発想の転換を測ることが出来た。

 要するに、幼少期より何かちょっと変だったらしい。

 つづく