白トラ弐13 宇宙語を話す女性 続き
この地球上には100を超える国が有ることは周知の事実である。そして、国だけでなく民族単位でも鑑みる(かんがみる)と100を超える言語が存在することも、知らなくても想像が付くだろう。
それこそ、ジャングル奥地の現地人の暮らしを収めたドキュメント映像を見るとき聞き慣れない言語を聞いても、その文化圏で使われる一言語として認識出来てしまう。
それと同じ感覚で、決してデタラメを喋っているようには聞こえないのだ。ある程度の法則性も聞き取れた。
『宇宙語』と言えど、この全宇宙に数多(あまた)ある言語の一つに過ぎないのだという感覚にすらなってしまった。
この女性の言う『宇宙語』という表現は、全宇宙に数多ある言語のうちの、たかが一つを指した総称なのだろう。
*
女性は他にこんなこともお話ししてくれた。
「今、みんな宇宙語を聞いたでしょ?宇宙言語を聞くという体験から、自分と関係のある宇宙語を突然思い出すって人もちょくちょくいるのよ!
宇宙語を聞く体験から一週間後とかに、言語を思い出すって人もいるのよ!
私の話す宇宙語を聞いて、実際そういう体験をする人もこれまでに数人いたの!」
とのこと。
『ホンマかいな?そりゃ凄いね!』
つづく
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