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20/21 ウェストハムユナイテッド通信簿 GK~DF編


はじめに!

ウェストハムサポーターの皆さん!ついにこの時がやってきました!なんと!なんと!ウェストハムが!ヨーロッパリーグの出場権を獲得しました!

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いやー!まさかこんなシーズンになるとは!ウェストハムサポーターが一番信じられないんじゃないでしょうか。
ここ数年は低迷が続き毎年毎年降格争い。シーズン途中で監督交代でペジェグリーニからモイーズになり、他サポには馬鹿にされ、メンツはいるけどねえ…といわれ続けたウェストハム。
今季も2連敗のスタートで「いつも通り降格争いか…」と思っていましたが、なんと終わってみたらプレミアリーグ6位。目標だった一桁目指そう!からまさかのビッグ6入りです。しかもおまけにELに出れるという。何年振り?ひょっとしたら初かもしれない。

そこで、この大暴れした今シーズンのウェストハムの全選手をあくまでも個人的な評価を10点満点で付けて行こうと思います。長くなるかと思いますがよろしくお願いします。今回はGKからDF編です。

・GK

1 ウカシュ・ファビアンスキ 8.0
今季 35試合出場 10クリーンシート(プレミア9位)

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今年で36歳になるFabことファビアンスキですが、今シーズンも非常に安定したパフォーマンス。彼に足を向けて寝る事は出来ません。終盤こそ負傷により試合を休みはしたものの、それでも今季は35試合先発を務めた。試合で彼が好セーブを見せると、#ファビアン好き、#ありがとうファビアンスキ、#Fab神、#サッカーの神様ファビアンスキ(これは自分しか言ってない)がTwitterに飛び交い、サポーターからも信用と支持が厚い選手です。ですが、流石に歳なのかここ数年では負傷が増え、昔ほど理不尽なセーブは減った傾向。チームは彼の代役を探していますが、ファビアンスキレベルのGKも中々いないので難しい。それでもまだまだゴールマウスは彼がいればウェストハムは安泰。これからもよろしくお願いします。最近味方と交錯したときにすごい笑顔でイチャイチャしてるので(特にDFラインの男と)、それをまとめた動画があったら個人的にください。

25 デイビッド・マーティン  採点なし

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ウェストハムの3rdGK。今季こそ出番はなかったが、昨季は非常にドラマチックなプレミアリーグデビューを果たした選手。それなりに活躍もしていたし、ウェストハムサポーターなら彼を知らない人はいないのでは。今年で年齢は35歳。契約も今季限りになります。再契約はたぶんないかな。それでも彼は立派に3rdGKではありますが役目を完璧に全うしました。いなくなったら寂しいね。

35 ダレン・ランドルフ 6.5
今季 3試合出場 1クリーンシート

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ウェストハムの2ndGK。昨季久々にウェストハムに帰ってきてこちらは非常にノスタルジックな選手。2ndGKなので出番こそ少なかったが、今季はファビアンスキがケガで離脱した3試合に出場。どれも難しい試合であったが、シティ戦を合わせた3試合中2勝で勝ち点を積むことにも貢献。何回かスーパーセーブも見せ、ランドルフのこの地味な活躍もウェストハムがEL権を手に入れた要因の1つでしょう。

ナタン・トロット 採点なし

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将来を渇望されていたGKももう23歳になりました。イマイチ伸び悩んでいていまだに彼をトップチームで見たことがない。彼に期待している人は私含め少なくないと思いますが少し厳しくなってきたか。個人的には彼は精度のいいフィードが蹴れますし、ビルドアップに関与できるGK兼CBの素質があると思うのですがモイーズがGKにその役目を求めるかは微妙な所です。他にもハイボールの処理が上手く、DF裏をカバーするスイーパーでもあり現代的なGKではありますが少しセービング時のハンドリングに問題がある。何とか伸びてほしい選手。

・DF

3 アーロン・クレスウェル 8.5
今季 36試合出場 0ゴール8アシスト(チームアシスト数1位)

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今季のウェストハムのキーマンであったレフトバック。今シーズンは代表復帰も噂されるほどのパフォーマンスを披露。今季は3バックの一角の左CBとして出場することが多かった為、今までよりも攻撃参加がしやすいシステムであったことから、そのままハーフスペースを爆走したり、WGの選手がサイド深くまで押し込んだ後のマイナスのパスをダイレクトでアーリークロスを入れる場面も多く見られ、おなじみの左足から上げられる超高精度クロスでウェストハムの左サイドの攻撃の要になっていた。アシスト数もチームトップの8アシスト。ほとんどの場面でキッカーを任されるこのレフティーはクロスだけでなく、WGを活かす内と外のランニングに、ビルドアップの場面では彼の左足から繰り出す精密な球出しで貢献。DF面では裏を取られる場面も少なくないが、ライン間やハーフスペースに立つ相手選手に対しては読みの鋭いインターセプトや潰しを見せた。怪我が多いイメージの選手ですが、今季は36試合でスタメン。今まで言ったことは…なかったか。実は僕がウェストハムの中で一番好きな選手はクレスウェルです。

4 ファビアン・バルブエナ 6.5
今季 14試合出場(途中出場1試合)

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昨季から同ポジションのドーソンが加入したことで徐々に出場機会が減り、今季は14試合の出場に留まったバルブエナですが、シーズン前半戦はオグボンナ、クレスウェルと組んだ3バックは非常に安定していました。DFラインで誰よりも勇敢な彼は強気なインターセプトでカウンターの起点を作り、ボール保持でも果敢に楔を入れる姿勢は目を見張りました。ですが、11節のユナイテッド戦からチームの複数失点が増え、守備陣にテコ入れしたところ、15節以降からはプツンと出場機会が激減し、昨季レンタルで加入したドーソンにポジションを奪われると同時にチームも徐々に勝ち始めた。彼自身に問題があるというよりは思ったよりもドーソンのパフォーマンスが良かった為に出場機会が減ったので、バルブエナにとっては少し悔しいシーズンだったかもしれない。それでも5節に行われたスパーズ戦で伝説的な同点劇の口火を切ったのはバルブエナのヘッドでの得点。あそこでバルブエナが得点していなかったらウェストハムの躍進はなかったかも?というのは言い過ぎかもしれませんが、今シーズンのウェストハムの勢いを確実に作った1点です。今季で契約が切れる29歳のバルブエナですが、どこにいっても力になれる選手なのですぐ拾われるでしょう。

5 ヴラディーミル・ツォウファル 9.0
今季 34試合出場 0ゴール7アシスト(チームアシスト数2位)

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今季途中で加入したチェコ人右SB。聞いたこともない選手でしたが、加入直後の4節のレスター戦からスタメンに選ばれ、安定したパフォーマンスを見せるとそれ以降全試合スタメン。ウェストハムの長年の困っていた右SB問題を解決して見せた。そしてこの右SB、ヤバい。異常なほどの1対1の制圧力でプレミア屈指のウイングを次々と封殺。まさに守備職人。相手を封殺した後の表情は殺人後のサイコ犯人そのもの。さらに無類なタフネスの持ち主で、攻守の場面で90分通して愚直にアップダウンを繰り返し、クロス精度もクレスウェルに劣らない精度でアシスト数は7を記録。圧倒的な守備の強さに高精度のクロス精度、闘志あふれるプレー、個人的には全盛期のアスピリクエタを彷彿させる選手です。もうプレミアリーグでも指折りの右SBになったことでしょう。ウェストハムのチームとしての格を上げた重要人物です。しかもウェストハムはこの選手を5mで取ってきた。とんでもない拾い物をしたものです。今季のスペシャルワン。

15 クレイグ・ドーソン 8.0
今季 22試合出場 3ゴール0アシスト

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今季のウェストハムの裏MVPことドーソン。彼がここまで頼れる選手だとは、良い意味でチームにとって計算外でした。シーズン序盤はベンチを温めていたバックアッパーCBでしたが、守備陣のテコ入れを行った16節で意外な安定したパフォーマンスを見せたドーソン。それ以降も退場で出場停止になった1試合を除くと全試合出場。オグボンナがケガで離脱した後はチームの守備の要となっていた。そのプレーぶりはプレミア月間MVP候補にもあがったほどで、90分通してすさまじい集中力を保ち、あと少しで失点というギリギリの場面で何度もチームを救うプレーを披露。彼の安定したパフォーマンスのおかげもあり、怪我人が続出した中でもチームが大崩れせずに勝ち点を積み上げる事に成功。今ではチームに欠かせないCBになってしまいました。CKの場面ではマークを外すのが上手く、全力でクロスに飛び込む姿勢を見せ今季は3ゴールを決めた。ですが、エヴァートン戦で裏に抜けるDCLについていけなかったように単純なフィジカル勝負になると分が悪く、やはりバックアッパーでの立ち位置がベスト。

21 アンジェロ・オグボンナ 7.5
今季 28試合出場 3ゴール0アシスト

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シーズン前半戦のMVPじゃないでしょうか。彼がスタメンの時はまるで点が取られる気がしなかった。DF面において全て完璧に近いパフォーマンス。広範囲のカバーリングでまさに鉄壁。裏に抜けるFWの選手にもスピードで負けるもなく、さらに競り合いでのヘディングの強さも格別で、守備では相手のロングボールを何度も跳ね返し、攻撃面ではCKから3得点をマーク。まさにスーパーなCB。見事にウェストハムのDFリーダーになりました。正直スキンヘッド以外の部分でファンダイクと見分けがつきません。ですがシーズン途中で負傷してしまい長らくチームを離れてしまったこともあり、復帰後の中々パフォーマンスが回復してこなかったので7.5とさせて頂きます。それでも最終節はファビアンスキと並んで最高のパフォーマンスでした。流石だね。

23 イサ・ディオプ 6.0
今季 18試合出場(途中出場3試合)2ゴール0アシスト

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ウェストハムの期待の若手CB。今年で24歳。194㎝と非常に恵まれたフィジカルの持ち主であり、スピードもウェストハムのCB陣の中では1番速い。加入当初は自分の能力を遺憾なく発揮していましたが、ここ最近は伸び悩んでいます。集中力を欠いてしまう場面も多く見受けられ、直接失点に絡むミスが多く、今季はドーソンの安定性にポジションを奪われました。ですが彼はボール保持に意外に柔軟性もあり、プレッシャーが無ければDFラインから持ち運び、積極的に球出しも行い、DF裏に蹴り込むロングフィードで得点機を演出したりとポテンシャルの高さは見受けられます。シーズン中盤あたりでモイーズがディオプをストライカーしようと試みたほど。それはなんで?背が高いから?それはともかくウェストハムのCB陣を厚くするためにもそろそろ彼の台頭も必要になってきます。

24 ライアン・フリデリックス 5.5
今季 14試合出場 (途中出場8試合)1ゴール1アシスト

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ウェストハムのスピードスター。スピードはプレミアでも有数ですが、それ以外の長所があまりないというのが本音。あくまでバックアッパーとしては優秀ですが、足元でのプレーや攻守に渡り位置取りが甘く、シーズン途中でツォウファルが加入すると出場機会は減っていきました。今季は途中出場で慣れないSHのポジションに入ることが多く、左サイドで起用されると利き足とは逆というのもありフィットに苦労していたが、スピードがあるだけにWGとのコンビネーションでサイド深くまで侵入してCKを獲得したりゴールに絡む活躍もした。意外に良いオプションだと思うので今後も試してほしい。

26 アルトゥール・マスアク 6.5
今季 12試合出場 0ゴール2アシスト

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プレミアリーグでも有数なドリブルスキルを持ち合わせるレフティーSB。彼がボールを持つ様はさながらドリブラーで左足で上げるクロスも中々良く、巷ではプレミアリーグのマルセロと呼ばれることも。今季は主に左WBでの起用で苦手な守備のタスクがSBよりも少ない前めでのプレーが増えたので、彼の能力が存分に発揮できた。彼が出場できるか否かが3バックを使うかどうかの判断材料になっていたので、チームでも重要な役割を担っていたのは明白だがやはり持病の膝の負傷が響き12試合の出場に留まる。勿体ない。ここのポジションはモイーズはとても気にしてると思うので確実に1人獲得すると思います。

31 ベン・ジョンソン 6.0
今季 14試合出場(途中出場9試合) 1ゴール0アシスト

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ウェストハムユース上がりの若手SBの21歳。利き足とは逆サイドの左での起用が多いベン君ですが今季も若手とは思えない冷静な守備で渋い活躍をしてくれました。不慣れな位置でのプレーだったので敵陣深くではなかなかうまくプレーは出来ませんでしたが、それでも積極的に1対1を仕掛ける姿勢や左足でのショートパスなどチャレンジしている姿勢には好印象です。シティ戦ではマフレズを上手く守ることに成功していたり、今季はプレミアリーグ初ゴールも決めたりと日に日に成長している選手です。公式には彼の身長は175㎝とありますが、もう少し大きいイメージ。SBにしては身体が太く大きいのでビルドアップで困ったときにSBにロングボールを当てる際には頼りになります。

MF~FW編に続く・・・


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