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久々のクレス弾!第31節エヴァートン戦

はじめに

皆様お疲れ様です。ものすごくお久しぶりです。
ずっと更新していなかったウェストハムnoteですが、今日から徐々に再開していこうと思います。ほんとは一月前に6部相手に苦戦したウェストハムを少し擁護するnoteを更新しようと思っていたのですが、完成直前にズマの馬鹿が問題を起こし大炎上したので、没にして書く気が薄れてしまっていたのです。久々の更新なので皆様が見れる内容であるか分かりませんが、よろしくお願いします。

1.両者のスタメン

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ウェストハムは特に変わらずいつものメンツ。ボーウェンが復帰し、フリデリックス(ライアン)が先発でツォウファルはコンディション調整か。ランシーニは交通事故に遭い、無傷ではありますが一応大事を取ってベンチ外。

エヴァートンはハーフタイム中にファンデベークがアクシデントで急遽メンバー変更。代わりにアンカーをホルゲイトに変更。いきなりアンカーを任されて大丈夫なのか。かなりのプラン変更が予想されます。

2. 前半

・ウェストハムのプレッシング
エヴァートンはホルゲイトをアンカーに置いた4‐1または3‐1のピッチ全体を使ったビルドアップ。ウェストハムはこのアンカーを務めるホルゲイトをどう捕まえるか。
例)前半5:10~

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キーンからケニーへとボールが渡るとプレスのスイッチが入るウェストハム。ここはフォルナルスがスイッチ役となります。ケニーがプレッシャーを受けたタイミングでホルゲイトはグレイへの中継役としてボールを要求。
ここでライスはホルゲイトからボール奪取を試みます。

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ここはワンタッチでグレイに繋がれるも、少し足元につくボールとなり、フォルナルスはさらに挟み込むような守備。ライスが前へ出て行ったスペースをソウチェクが埋めると、ボールサイドはみるみるうちにスペースがなくなり、グレイからのリターンをもらったホルゲイトにはアントニオがしっかりアンカー番としてプレッシャーを掛け続けた結果、ホルゲイトのパスミスを誘うことに成功しショートカウンターへ移行。本日も良いチームDFでした。

しかしエヴァートン、この後すぐのプレー(11:00~)でドゥクレがライスのマークを振り切り、CBの脇に落ちて3バック化し数的優位を作ると、ウェストハムのプレッシング隊は沈黙。少し間延びした前線-中盤にホルゲイトが浮き始めて、ウェストハムの2トップのラインを越えてアンカーのホルゲイトにボールが通るようになり、エヴァートンのボール保持は安定しました。

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3バック+ホルゲイトでボールを動かしていくうちに2トップが縦関係となり、2CBがボールを持てる状態になるとドゥクレもライスーソウチェク間のライン間に移動。これをキーンが見逃さずハーフラインの位置でフリーの状態から縦パス。DCLの落としからバイタルで前を向いた状態のドゥクレが現れウェストハムのDF陣は困惑。決定機にはならなかったものの、ウェストハムのプレッシングにすぐに適応してきたエヴァートン。これを選手間のやり取りで行えるならウチも見習ってほしいところです。

この攻撃からエヴァートンは勢いづき始めます。ホルゲイトも徐々にアンカーでのプレーに自信を持ちはじめたのか、少しリスキーな味方からのパスも問題なく捌き、アンカーからの経由が増え、エヴァートンのオフェンスも活性化していきます。そしてこの試合で輝きを放っていたのは433のIHを務めたイウォビですが、これが意外にもハマっていた印象です。狭いところを通す正確なパスにサイドプレーヤーらしい突破力はかなり厄介でした。DF面も連動したものではありませんが、ボールホルダーに果敢にプレッシャーを掛けに行く場面もあり、IHで花開きそうな雰囲気があります。

前半15分~30分
エヴァートンの時間帯が続きます。ウェストハムのプレッシングもピックフォードと2CB+ホルゲイトで翻弄され、ドゥクレは落ちるだけでなく、ボランチ脇で待機することでライスがホルゲイトまで出て行くことが出来ずに、ホルゲイトからグレイ、イウォビと2列目との連携が増え、中盤まで攻略され始めたウェストハム。ドーソンがグレイをチェックしに出て行ったスペースも空けてしまい、リシャルリソンが抜け出しイウォビもこれにドンピシャなスルーパス。これをフリデリックスがなんとかスピードでカバーできたものの、いつもなら出来ているCBが空けたスペースをソウチェクとライスがス埋めるというのが出来なかったほどエヴァートンに翻弄されていました。

この苦しい展開を救ったのは僕が愛してやまないクレスウェルの左足。
ボーウェンがPA少し外でファウルを貰い直接FKのチャンス。ここでお久しぶりのクレスの直接FKが炸裂し、ホームを沸かせる右に巻くキックでウェストハム先制。押し込まれた展開から息を吹き返す先制点となりました。


・フォルナルスのコートビジョンとプレーメイク力

08:40~のシーンです。
エヴァートンの攻撃を防ぎ、左サイドからカウンターを仕掛けようとするウェストハム。クレスウェルからフォルナルスへとボールが渡り、中にカットインして逆サイドのコートを見渡すと右サイドのリシャルリソンが戻り切れていないことを確認。ライン間で待機してるボーウェンに指示を出します。

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ボーウェンを右サイドに走らせると、そのボーウェンに届けられそうなライスへとパス。ライスもライン間にいるベンラーマにピッタリと足元につけるとそのままボーウェンに預け、オーバーラップで上がってきたフレデリックス対ミコレンコで2v1を演出。

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ボーウェンはこのオーバーラップを使い、フリーのフレデリックスが上げたクロスは綺麗なアウト回転でふわふわとゴール上を通り過ぎました。いつまでも変わらないクロス精度。ここまで見えていたフォルナルスのコートビジョン。流石です。

3.後半

前半で攻略されまくっていたプレッシングですが、後半ではどう修正してくるのか。

前線は少し控えめなプレッシング。サイドの選手を少し下げて、中盤のコンパクトな4‐4ラインを形成。奪いに行くというよりはパスコースを制限し、アンカー番はベンラーマから守備達人のフォルナルスへ変更。サイドに限定させるようなプレッシャーのかけ方でサイドへ追い詰めます。ですが右サイドのグレイやドゥクレをなかなか捕まえきることが出来ず、シュートまで持ち込まれてしまいます。

そこからCKを獲得したエヴァートン。グレイが上げたボールはファビアンスキがパンチングで弾くも、遠くに弾ききれず、ごちゃごちゃした競り合いの中でリシャルリソンがフリーのホルゲイトを見つけ出し、少し浮き球で渡すと、ホルゲイトはそのままダイレクトでシュート。低めに抑えたシュートはディフレクションもあり、ファビアンスキも届かないゴール右隅に吸い込まれ同点。流れをなかなか掴めないウェストハム。

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追いつかれたウェストハムはゴールを狙いに行くもビルドアップからは得点の匂いがせず、それどころか失点しそうな匂いが漂い始めた為、シンプルなDFラインからのロングボールでプレッシングの強度を上げて前からボール奪取を狙う形に変更。エヴァートンも得点が入り前へ前へと勢いづいてる中、これが功を奏します。

前線に放り込んだロングボールをマイボールにすることは出来ませんでしたが、キーンが持ち運びボランチの位置にいるイウォビにボールを渡すと、イウォビはこのコントロールをミスり、そのこぼれ球をフォルナルスがそのままダイレクトでキーンが空けたスペースで待っていた(狙っていた?)アントニオにスルーパス。ピックフォードとの1対1これをファインセーブされてしまいますが、右サイドにこぼれたボールを詰めきったボーウェン。カムバックボーウェン2‐1。スターの帰還ですね。エヴァートンは思いもよらない所からの失点。慣れないポジションでのミスになってしまいました。

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ここからはもうウェストハムのブロックvsエヴァートンの猛攻。カウンター合戦の模様です。単純なロングボールでもアントニオと同等以上の空中戦の強さを誇るDCLがいるため、収められた後にリシャルリソンやグレイの3トップが猛攻を仕掛けるも、ウェストハムブロックも負けじとはじき返します。

エヴァートンの猛攻をドーソンお得意のファウルで与えた相手FK。そのこぼれ球でウェストハムはカウンターを仕掛けます。このカウンターをエヴァートンも防ぎますが、DCLがボールを回収する前にドーソン決死のダイブでインターセプトするとPAライン上にいるアントニオへとボールが渡ります。ここでマークマンのキーンが軽率なスライディングでのファウル。まだゴールを背に向けていた状態であったのでそこまで慌てる場面ではなかったですが、このファウルでキーンは2枚目のイエローカードで退場。

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なぜか起点になってしまう影のMVPことドーソン。今日もドーソンらしい形でチームに貢献しました。

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これでエヴァートンは10人になり、追いかける立場としては厳しい展開に。
ウェストハムもこれを見てボーウェンに代えてノーブル投入。

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ボール保持を安定させて、試合の鎮火を図ります。

試合が少し落ち着いたところでエヴァートンはDCLに代えてゴードン君を投入。押し込まれていた時間帯にこの交代があったら怖かった。高さがなくなった分ウチとしては少し助かった形になったか。

試合終盤でウェストハムはヤルモレンコ投入。高さがあるウインガーはセットプレーやクロスへの対処でも力になっていいですね。彼のキープ力も貴重です。

試合終了寸前までエヴァートンに押し込まれる形になりましたが何とか耐えて2‐1でウェストハム勝利。カウンターから何度かチャンスを作り、クレスウェルの久々の直接FK弾にボーウェンの復帰弾とリーグ戦も少しずつ復調を見せるウェストハム。

エヴァートンはファンデベークのアクシデントがありながらコート上の選手たちで修正。ウェストハムのプレッシングをかわし、前半は優位に試合を運び、後半で同点弾で試合を振り出しに戻したが、不用意なボールロストから生まれた失点や退場により1人少ない状況になったりと苦しい展開が続いた。それでも最後まで気持ち切らさず、攻撃の手を止めず戦い抜いたエヴァートン。そしてウクライナに幸あれ。

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次戦はELベスト4をかけあのリヨンとの対戦になります。しっかりとコンディションを整えて挑みたいですね。試合時間は4月8日(金)4:00~となります。そして中1日半?でブレントフォード戦。粘り強い強さにインテルから天才エリクセンが帰還。全く油断できません。厳しい日程が続きますが、非常に楽しみな1週間です。EL,プレミア。どこまでこのチームは行けるかな。ではまた。COYI.

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