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21/22 ウェストハムユナイテッド通信簿 MF~FW編

GK~DF編はこちら
https://note.com/kairanoya_tu/n/n7db147d85f69

MF

41 デクラン・ライス 9.0

今季 36試合出場 1ゴール 4アシスト
タックル成功数80回(チーム1位)
インターセプト成功数63回(チーム1位)
パス成功率91.6%(チーム2位)

若くしてウェストハムのキャプテンを務めるイングランドの至宝。彼といったらその圧倒的な守備能力の高さ。1対1ではほとんどの相手を封じ、驚異的なカバーリングの広さを持ち合わせ、ライン間の狭いエリアにボールが入れば、一気に挟み込みボール奪取してカウンターの起点を作り出す。その脅威に対戦相手も恐れてライスを迂回したオフェンスになることしばしば。現時点でオンボールオフボールともにCDMの位置で守備的に振る舞う選手としては世界ナンバーワンの選手であると確信しております。それに加え今季のライスはボール奪取からの推進力を存分に活かし、果敢に前へ出て行き直接点に絡む動きが増えた。相手オフェンスの芽を摘んだと思えば、そのボールを自ら相手ゴール前まで運びゴールアシストを演出。リーグにとって非常に脅威になる選手へとさらに成長しました。ですがまだ課題もあり、今季のウェストハムは例年よりもボール支配率が高く、ビルドアップの中心を任されたのはこのライス。今シーズン最もウェストハムでボールを持った時間が多かった彼のパス成功数は昨シーズンの1526→2153に激増。1試合平均のパス成功数も48→60と増加。パス精度は抜群に良いものを持っていますが、出身がCBというのもあるせいか、経験値が浅いアンカーではポジショニングが疑問視されている選手。今季もその評価を覆すまでは至らず来季までこの課題を持ち越しすることになった。ボールの運び屋としては優秀な彼ですが、ゲームメイクを任されると少し苦しいライス。現状ウェストハムでは他クラブほど必要としない能力ではあり、クラブと短所を補いあいウェストハムと理想な補完関係を持つライスですが、彼ほどの大器をこのまま課題と向き合わせずに良いところだけを補完しあうのはウェストハムにとっても、ライスにとっても、成長を阻害し合っているのでないかと思ってしまいます。ライスのそのプレーぶりにビッグクラブが獲得する噂は絶えません。大きな決断をするその時は刻々と近づいてきているかもしれません・・・


20 トマーシュ・ソウチェク 8.5

今季 35試合出場 5ゴール 1アシスト 
エアバトル勝利数 134本(チーム1位)

昨シーズンのチームMVPソウチェク。ライスの相方を務めるのはこの192㎝のチェコの巨人。無尽蔵のスタミナを持ち、90分上下のアップダウンを欠かず、今季も特に離脱なくシーズンフル稼働してみせた。ロングボールやクロスを多用するウェストハムでは特にターゲットマンとして重宝されており、エアバトル勝利数134とこれは2位のドーソンに40本差を付けてダントツ1位。前に出れば空中戦でのターゲット、PA内に入れば虎視眈々とゴールを狙うフィニッシャーとして、守備時は主な守備的スタッツであるタックル数は66、インターセプト数は52とチームトップのライスに次いでチーム2。ライスと共に相手中盤へのプレッシャー掛けや、ブロック形成からのインターセプトや相手DFラインからのロングボールを頭で弾きまくる。まさにチームに欠かせない存在です。ですがシーズン序盤ではライスとポジションを入れ替える場面もあり、ソウチェクがプレーエリアを少し下げてビルドアップを任される場面があったが、ライン間でプレーさせるにはすこしボールスキルが足りずに視野の確保が難しかった。その影響は攻撃面にも影響し、彼が高い位置を取らないとアントニオがサイドに流れた際に中央のパワーが足りない問題が発生し、この試みはシーズン途中で断念。ボール保持率が上がり、若干スローペースになったオフェンスに少し戸惑っていたようにも見えた今シーズンのソウチェク。ゴール数も昨シーズンの10ゴール→5ゴールに半減。頭での得点も1点のみになりましたが、チームにとっても相方のライスにとっても非常に重要なピースであることに変わりありません。来季彼がどのような役割を任せられるのか楽しみな選手です。

16  マーク・ノーブル 7.0

今季 11試合出場 1ゴール(PK2回中1回成功)
生涯プレミアリーグ出場数414試合 47ゴール 35アシスト
EFL
チャンピオンシップ 11‐12シーズンベストイレブン受賞

今季で現役引退を表明したクラブのバンディエラ。彼の経験則からなるインターセプトと諦めの悪いタックルといった粘り強い守備技術に加え、少し低めの位置でボールを持ち、DFラインと前線のつなぎ役としてプレーし、チームをボール保持を安定させた。シーズン最終年でも出場機会があり、まだ若いこのチームでは浮足立つ場面も多く、チームに落ち着きを取り戻すために途中出場し貴重なベテランとしてチームに貢献した。今季のノーブルといえば第5節マンチェスターユナイテッド戦でのPK失敗が思い出されますが、あの時のモイーズのノーブルにPKを蹴らせる決断は、データを見てもベストだったと思います。その後ELのラピッドウィーン戦にて再びPKの場面が巡ってきますが、これをいつも通りに冷静に沈めて見せた。

長年ウェストハムのキャプテンを務め上げ、正面からキャプテンシーを発揮しチームを引っ張っていくようなタイプではありませんでしたが、プレーで、背中で語ってきたノーブル。そんな彼が18年の時を経てウェストハムを去ります。その襷を、その背中を見て育ったデクランライスに託しました。

キャリアを通してみると決して恵まれたものではなかったかもしれませんが、彼はウェストハム史上最も愛された選手ではないでしょうか。サポーターはもちろんスタッフや選手たちからも多く愛されたノーブル。チームを支えてくれた大黒柱として、ヨーロッパリーグでの舞台に立てた事、さらにベスト4という成績を残し、彼にとって恩返しのシーズンに出来たことが今季のウェストハムの最大の功績ではないでしょうか。彼がいないウェストハムは少し寂しくなりますね。さらば、我らのMR.WESTHAM。

33 アレックス・クラール 5.0

今季 1試合出場

今季レンタルでやってきた若手のチェコの185cmのプレーメイカー。チェコ代表ではスタメンを務めるほどの実力者であり、ウェストハムではボランチの位置で華麗なスキルを持ち合わせる貴重な選手でしたが、今シーズン全くと言って良いほど出場機会が与えられずこれといって評価が出来ません。彼には一応買取OPがついていますが、彼がどんな選手だったのか、チームにどのような影響を与えることが出来たのか。本当に何も分からないため、このオプションを敢行するのは難しいでしょう。ですが未完の大器のように感じる部分もあり、サイズはありますが華奢なスタイルと豊富な足技を持ち合わせるクラール。雰囲気的にはポグバにもなれそうなポテンシャルはあるためさらっと放出するのも勿体なく感じます。

47 コナーコヴェントリー  期待枠

中盤を務めるウェストハムユースの選手。アイルランドのイニエスタと呼ばれる新星で、ウェストハムでは唯一中盤の位置からゲームをコントロールできる素質がある選手です。オフシーズンではトップチームに帯同し、偉大な存在感示していたコヴェントリーですが、今季はライスとソウチェクという2枚看板の牙城を崩せず、シーズンが始まるとEFLチャンピオンシップ(イングランド2部)のピーターバラへレンタルされるもなかなか出場機会が貰えず、さらにそこからEFLリーグ1(イングランド3部)のMKドンズへレンタル。このレンタル先のMKドンズでは存在感を示し、チームに完全に溶け込んだコヴェントリーはシーズン途中からほぼ毎試合スタメン。22試合出場し中盤の位置からパスを散らしつつ、隙があればガンガン前へ出て行き、1ゴール1アシストを記録。チームの勝利に貢献し、MKドンズを昇格まであと一歩の所まで導いた。そんな才能あふれるコヴェントリーですが、彼をモイーズがどのように評価しているか。今季でマークノーブルが引退したため、ボランチのバックアッパーの枠は空きました。来季もしかしたらチームの重要なピースを担うのではないかと期待しております。

10 マヌエル・ランシーニ 8.5

今季 30試合出場 5ゴール 3アシスト 
パス成功率91.9%(チーム1位)クロス成功率25%(チーム1位タイ)

やはりウェストハムの顔といえば10番を務めるこの男でしょう。ここ数シーズンは重要な場面で怪我が重なり、チーム内序列もかなり下がっていたランシーニですが、今シーズンはベンラーマの調子の波もあり本来のポジションであるトップ下へ再臨。オフェンスでは広いプレーエリアを立ち回り、サイドに出れば高いクロス精度(チーム1位のクロス成功率25%)でチャンスを演出すれば、ライン間で捌きながらボールを前進させ、どこにでも顔を出すランシーニはボールの出し手としても受け手としても間違いなくチームトップのスキルの持ち主です。狭いエリアでも技術を発揮でき、まだビルドアップが拙いウェストハムではトップ下から降りてライスやソウチェクのサポートをすることも多く、ウェストハムのボール保持の助けになってくれた。ちなみに僕が選ぶ今季ウェストハムのベストゴールはランシーニがパレス戦で決めた空中ダブルタッチボレー。ゴール前であんな華があるプレーが出来るのはウェストハムではランシーニのみ。今シーズンは特に大きな怪我もなく過ごし、これだけコンディションが良好であれば出場機会を得られるランシーニ。現状ボランチの位置でボールを持つ時間帯が多いので、彼が最も輝くバイタルでどれだけプレー出来るかが来季の目標でしょう。

11 ニコラ・ヴラシッチ 6.0

今季 19試合出場 1ゴール

38mで加入したクロアチアのマエストロ。チーム内でもトップのボールスキルを持つ彼ですが、今季ウェストハムで際立ったのはフィジカルコンタクトの強さ。180cmでほぼ両利きの彼は体をぶつけながらキープする能力が非常に高く、ロングボールが多いウェストハムでは味方が上がって来る時間を作り出す事が出来る、いわばアントニオのような役割が出来る選手でもあります。ですが、プレーエリアが少し狭く、前線の高い位置でボールを受けることが多い彼は現状ウェストハムとのフィットがそこまでよろしくない。今季はスターターからの出場機会が少なく、今シーズンのプレミアリーグ出場時間は553分に留まる。まだCSKAモスクワ時代のような仕掛けや豪快なシュートのシーンは目立たず、昨シーズン素晴らしいパフォーマンス見せたリンガードに代わり、同ポジションでの加入となったため期待されていましたが、すこし物足りないシーズンであった。来季はプレーエリアをすこし広げつつ、彼が最も輝くバイタルでのアイデアの多さを生かすためにもまず出場時間を確保したい。

8 バプロ・フォルナルス 9.5

今季 36試合出場 6ゴール 3アシスト
1
試合平均キーパス数 1.3回(チーム1位タイ)
ビッグチャンスクリエイト10回(チーム1位)

ウェストハムにとって最も重要な選手と言っても過言ではありません。ここ最近主に左サイドで起用されていましたが、今シーズンは左サイドでの出場は13試合。トップ下での出場は14試合と本来のトップ下の位置で起用されることが増えた。スピードこそないですが、攻撃面ではリーガで鍛え上げられたボールスキルとサッカーIQの高さ、圧倒的な視野の広さで周りの味方を動かしながら最高のタイミングのラストパスでチャンスを演出するなど、まさにコート上の指揮官として君臨した。前線のアントニオやボーウェン、ベンラーマといった選手たちよりも分かりやすく目立つような選手ではありませんが、彼がいなければウェストハムのアドリブ性の強いオフェンスが成立する事は難しい。ゴールアシスト数は共にチーム4位の成績を残し、そこまで多くはないですが、ウェストハムで攻守に最もいい影響を与えてくれる存在です。守備面でも他の2列目の選手たちと違いを見せ、攻守の切り替えの場面でDFラインまで走って戻る献身性と単純な守備技術も高く、タックル数54と2列目の選手に関わらずライス、ソウチェクについでチーム3インターセプト数27回(チーム6位)と守備方面のスタッツも良い。さらにプレッシングの技術もチーム1上手く、相手の状況を見ながら立ち位置を変えてみたり、少しでも隙を見せれば一気に間合いを詰めてボール奪取するシーンもよく見られ、まさにウェストハムの攻守の要となっております。このフォルナルスもウェストハムに在籍し早3年。彼の本当の良さはウェストハムでは発揮しづらい部分ではあると思いますが、ここで引退したい宣言をされてしまったらもう。このチームで最もFan favoriteな選手です。

FW

20 ジャロッド・ボーウェン 10

今季 36試合出場 12ゴール10アシスト(チーム1位)
枠内シュート成功率 43%(チーム1位)
ビッグチャンスクリエイト数 9回(チーム2位)

出ました10点満点。今季の僕が選ぶウェストハムチームMVPは言わずもがなこの男。昨シーズンから得点アシスト数も大きく伸ばし、なんとゴールアシスト共にチームトップ。今季で完全に別次元の選手へとレベルアップしました。体幹も強く屈強なプレミアのDF陣相手でもボールキープし、前を向けば独特なリズムで相手を翻弄し、スピードに乗った彼を止めるのはどんなDFでも至難の業です。ウェストハムでは難しいロングボールも身体を上手く使いキープし、アントニオがサイドに流れたら右サイドから中央に移り、相手の急所に顔を出すゴールへの嗅覚。ウイングプレーヤーとしてどんどん完成形に近づいてきている選手です。さらに非常に視野が広く、優れた洞察力を持つボーウェン。前を向いてプレーするときは数人に囲まれても相手のベクトルを完全に読み切ったかのようなプレーをたまに見せた。昨シーズンでは「まだまだプレミアリーグにフィットできていない」と語っていたボーウェン。(数字的もフィットできていたように思えたが…)今シーズンのボーウェンは格が違いました。ただ得点機を外していた印象も強く、Big Chances Missed(決定機を外した回数)は13と殿堂入りのアントニオを抜いてチーム1位に。ここは改善が必要です。今シーズンで見事にチームのエースへと成長したボーウェン。昨シーズンの悔しさをバネにここまで一気にリーグを脅かす存在になるとは。非常に上昇志向が強い選手ですが、このままどこまで行ってしまうのか。ウェストハムにまた1人スターが誕生しました。そして今シーズンやっとイングランド代表に初選出。よかったね!


9 ミカイル・アントニオ 9.0

今季36試合出場 10ゴール8アシスト(チーム2位)

ウェストハムの筋肉。今季もあいも変わらずそのフィジカルの強さでウェストハムのオフェンスで成立させてみせた。ウェストハムDFラインからのロングボールをプレミアの大柄なCB相手でもボールキープし、味方が上がってくる時間を作ったり、元々サイドプレーヤーであることもあり、左サイドに流れてロングボールを受け取り、フィジカルとドリブルスキルを使って打開したり、様々な方法でウェストハムのオフェンスを循環させた。今季は開幕5試合で5ゴール3アシストと快調を見せるも、シーズン途中から少しプレースタイルを変え、フィニッシャーからチャンスメイカーの役割へと変更。いつもよりも慎重なシュートセレクションになり、無理にシュートに行く形が減り、最終的にゴールの期待値が高いプレーを心がけていた。ですがこの試みが上手くいったかと言ったら微妙な所で、難しい局面、苦しい体勢でも力強いフィニッシュが出来るというのが彼の1番の長所。今季のアントニオは本来の強みというのが隠れてしまったようにも見えました。というのも、本格的にFWに移行してここ3シーズンのアントニオのxG90(90分平均のゴール期待値)は驚異的な数字であり、19‐20シーズンはxG90 0.67,20‐21シーズンはxG90 0.64を残しており、この数字は今シーズンの得点王を取ったソンフンミン(xG90 0.50)さらにクリスティアーノ・ロナウド(xG90 0.63)をすら上回る数値であり、彼がストライカーとしての才能が開花していたのは明らかです。ちなみに今シーズンのアントニオのxG90は0.38と低くはないですが、過去2シーズンと比べるとかなり落ちてしまっているのが分かります。

ではなぜ途中でプレースタイルを変えたのか。理由は彼のコンディション調整が主な理由ではないかと思われます。過去2シーズンのアントニオは常時フルパワーで動き続けていたのもあり、怪我で戦線離脱、出場試合数は25試合ほどで留まっており、ウェストハムはアントニオがいないと苦しくなる場面が多く見られました。そこで今季は1シーズンアントニオをコートに留めたかったのではないかと。アントニオは以前ほど無理なプレーは少し減ったのもあり、今季36試合出場と大きな怪我もなくシーズンを走り抜ける事に成功。チームのベストスコアラーであったアントニオよりも得点できる選手も出てきました。今季のウェストハム、思ってたよりもさらに上手くいったシーズンだったかもしれませんね。ちなみに今季のアントニオのBig Chances Missed(決定機を外した回数)は10でチーム2位です。威厳が出てきましたね。

7 アンドリー・ヤルモレンコ 7.5

今季 19試合出場 1ゴール
ヨーロッパリーグ 4試合出場 2ゴール

ウクライナを代表するヨーロッパで活躍し続けた我らが誇るウクライナの至宝。190cmと長身でありながら、彼のサイズからはとても想像がつかない程のボールタッチの細かさ、左足から繰り出される精度の高いキックはウェストハムにとって唯一無二であった。昨シーズンから同ポジションにボーウェンが加入した後は徐々に先発の出場機会は減っていきましたが、それでもモイーズが唯一と言って良いほど自信を持って切れるスーパーサブとしてチームに貢献。特に今シーズンのヤルモレンコのプレーは在籍中で最も優れたものでありました。ロシアウクライナの戦争が激化する中フットボールをするというのは非常に難しいものだったと思いますが、そんな最中でもELでは勝敗を分ける重要なゴールを重ね、彼の偉大なプロフェッショナルは全ウェストハムサポーターだけでなく、全世界の人々の尊敬に値します。そんな彼も加入当初は怪我も多く、独りよがりなプレーも多かったヤルモレンコ。それでも今季でチームとの契約が切れる彼のプレーは在籍したシーズンの中で最も献身的であり、周りを活かそうと奮闘していたものが多かった。ELベスト8を賭けたセビージャ戦では延長112分にチームを救う劇的ゴール。ウクライナのスーパースターとも今季でお別れです。これからウクライナに幸あれ。

22 サイード・ベンラーマ 8.0

今季32試合出場 8ゴール6アシスト(チーム3位)

ウェストハムが誇るプレミアリーグ1のトリックスター。ウェストハムでは1対1で勝負出来る貴重な存在であり、必ず一人は剥がしてくれると期待させてくれる選手です。後方から飛んでくる難しいボールでもファーストタッチで完璧にコントロールし、次のプレーで相手を仕留めに行く。2列目は基本どこでも起用可能で、今季はトップ下を務めることが多かったベンラーマ。今シーズン初めはゴールアシスト共に量産体制であったため、ついに本格化したかと思いきや、シーズンが進むにつれて評価が?になっていったベンラーマ。彼はよく言えば展開早くプレーが出来る、悪く言えば周りの状況見ながら判断出来ないという常にこの二面性を持ち合わせるベンラーマ。ここが以前からモイーズに指摘されている判断力の部分ではないかと思います。ゴールアシスト共にチームトップ3を残した選手でありましたが、シーズン中盤から出場機会は徐々に少なくなっていき、せっかく先発での試合でも、後半の早い時間に交代され、モイーズに対して不満げな態度も。来季に少しフラストレーションを持ち込む結果となった。ですが左サイドで起用された際のプレーはここ近年のウェストハムでもかなり高いゴールアシスト期待値を持つベンラーマ。彼がウェストハムの左サイドの1番手になるにはディフェンス力を上げるのが一番の近道でありますが、チームとして彼のオフェンスの効率の良さを引き出すという動きも期待したい。

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