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ウェストハムの5バックとは。第6節マンチェスターシティ戦

はじめに

ただいま31日20時。速攻で書いていこうと思います。今回はレスター、スパーズ、マンチェスターシティなどといった強豪を苦しめたウェストハムの5バックの仕組みに絞って書いていこうと思います。ではよろしくお願いいたします。

1.基本フォーメーション

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ウェストハムはいつも通りのメンツ。特に変更点はありません。ベンラーマはベンチ外でデビューは見送る形に。
シティは2日前にCLがあったためターンオーバー気味なスタメン。どちらにせよ押し込まれる展開が予想されます。

2.前半 1-0で折り返し、我慢勝ちしたウェストハム。守り切った5バックの仕組みとは?

前節のスパーズ戦では落ち着く間もなく前半16分で3点取られてしまったので、特にこの試合の入り方は重要でした。そしてこの試合では前半18分でアントニオの素晴らしいバイシクルが決まり、なんとシティ相手に1‐0で折り返しました。前節とは違う理想な試合展開です。スパーズ戦とは違い、重心を低く位置したウェストハム。ですが守り方は変わりません。5‐4のラインを保ちつつ、中央を締めるこのウェストハムの守備はどのクラブも困らせることでしょう。

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このようにバックラインでコミュニケーションを取りつつ、自分たちのポジションを補完しつつ、5‐4のラインを崩すことなく相手の攻撃を防ぐことが出来るのです。基本ですが、このような徹底された守備構築が出来る監督はそうそういないと思います。ですがやはりペップシティ。それでももう一歩精度があれば失点してもおかしくない場面も作り出していました。相手左サイドのカンセロがウェストハムには非常に厄介な存在であり、いかにもウェストハムの綻びを狙ってました。

3.後半 シティに見せてしまった隙。交代策から見えたウェストハムの課題。

後半、ついにカンセロの所から交代で入ったフォーデンから失点してしまい、ここでアントニオが負傷交代してしまうウェストハム。ここで入ったのはスタメンで入っていてもおかしくないアレとヤルモレンコです。ですが彼らがスタメンで選ばれていない理由が明らかになった試合でもありました。まず、ヤルモレンコの守備意識の低さです。

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失点の原因になったカンセロをケアしてほしいとモイーズに指示されて試合に入ったかもしれませんが、補完しあっていた5バックが6バックになってしまい、中央を空けてしまったり、6‐4になることで必要以上にシティのDFラインにボールを持たせてしまいました。このような場面以外にも中盤のブロックから簡単に飛び出してしまい、イージーな攻撃をさせてしまいました。

続いて、両者の攻撃面についてです。
ヤルモレンコはいつもなら突破出来たところ、通せるパスもミスってしまいただ単にコンディションが悪く見えました。彼の右サイドからカットインからのチャンスメイク、ミドルシュートはチーム1だと思っているので、次は集中したプレーを期待しています。問題はアレでしょう。彼は190㎝の純粋なポストプレイヤーです。彼はアントニオとは異なり、スピードも機動力もそこまでなく、とりあえず前に蹴ったら走り回って収めてくれるアントニオとは違います。そのためこの試合では前でボールを収めることが出来ずに、結果的に防戦一方という言葉ぴったり当てはまる状況を作ってしまいました。しかしこれはアレが悪いということではなく、このシステムがアレには少々きつすぎる役割なのです。アレ付近にボールを落とし、アレの周りに選手を配置することを前提としなければ彼の良さは出ません。つまり現状の5‐4‐1の1トップでは活かしづらい。しかし彼のポストプレーは正直アントニオよりも質が高いです。アントニオより10㎝も高い身長を持ち、強いフィジカルを持った男がウェストハムに合わないわけがない。しかも彼はフィジカル、身長だけの選手ではありません。彼はアルナウトヴィッチを彷彿させる足元の上手さも持ち合わせています。アレをチームの中心に添えて機能すれば、このチームはもう一段階上に行けると思います。アレが機能しやすい4‐4‐2で戦うのも個人的は悪くないと思いますし、モイーズもいつまでもこの5バックで戦うつもりはないでしょう。すぐに結果は出ないと思いますが、今夜のリヴァプール戦期待しています。

今回は短いですが終わります。ありがとうございました。


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