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2021年・師走
師走の忙しさは突然やってくる。
文字通り走るような勢いで様々なことが動き出した。
自分のバンドがレコーディングを目前に控え、少しまったりとした雰囲気だった練習がより緻密に様々なところに気を配るようになり、年明けに予定する様々なことの段取りを决めるためにほぼ毎回スタジオ後に2時間近く話し込むようになった。
年末にサポートドラマーとしてお手伝いさせて貰っているバンドのライブに向けての練習も佳境に差し掛かり、新曲のリアレンジ、その他ありがたいお話等もありいよいよ2022年に向けての準備が始まりそうだった。
他にもかれこれ5年ほどだらりと続けているバンドの音源リリース、新曲作成、貴重な集合の機会に際しての飲み会など、アマチュア音楽家たちを取り巻く環境も昨年と比べてようやく段々日常に戻って行っているようにも感じた。
こんなにバンドに翻弄されているのに、様々な集まりには参加した。先輩方にもかなりお世話になった。忙しさをまた別の娯楽という忙しさで埋めるようにした。一応言っておくと授業もちゃんと出た。
僕自身も僕の懐もあまりにも寂しくて、アコギの弦を久しぶりに張り替えて去年できなかった弾き語りライブを2回もしてしまった。
忘年会に出席することもあまり叶わず、普段仲良くさせて貰っている集団との忘年会、そして昨日仲間内3人だけの忘年会で大忘年した。本当に2021年に起きたこと全てを忘れるくらいに。
つらつらと上に書き殴ったこの12月起こった事である。
今更ながら振り返っても、お世辞にも僕の2021年はあまり良い年とは言えなかった。
留年をし、当時ただでさえ疎遠だった同期が次々と社会へ旅立っていった。図々しくも大学5年目に突入し、僕は大学近くの賃貸アパートを引き払い地元から大学に通うことになってしまった。色々な誘いに気軽に行けなくなった。自分のせいなのに、様々なチャンスが手をすり抜けて行くようで悔しくてたまらなかった。家族との折り合いも良いわけではなく気持ちにもお金にも全く余裕がなかった。元恋人にもそれに伴って散々迷惑をかけた。
それでも不思議と幸福度はなんだかんだ収束していくもので、今年に入ってから仲良くなっていった人たちや昔からの馴染みの人など、そういった人たちとの繋がりは後半にかけてより強いものとなっていった。不思議と気持ちにも若干余裕が出始めた。
こんな感じの僕をめげずに色んなことに誘ってくれた皆様には本当に感謝しかない。
昨日の2021年最後の忘年会で久しぶりに朝まで遊んで、帰り道の電車で何だか今までワガママに生きてきたのにそれでも相手してくれている友達や先輩後輩への感謝とか色々が急に襲ってきて、これが幸せなのかな〜とか思うことが出来て、それだけで俺の2021年は一応プラスなのかもしれない。月並みな言葉で恥ずかしいけど。
あなたの前にもう少しだけ楽しい未来が降るように。今日よりも、現在よりも
来年こそはきっとあなたに沢山の良いことがありますように。
さよなら2021年。
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