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【ゆる日記。#16】黒髪ロングストレートからの卒業話

今でこそ、美容室に行くタイミングといえば「髪がプリンになってきたし、そろそろ行くか」ってな感じ。

そんな私だけど、初めて髪を染めたのは22歳。

当時にしては、遅めだったと思う。


とくに高校時代なんて、周りを見渡せばギャル子たちがいっぱい。


夏休みに入ると「よっしゃー!」と嬉しそうに明るく染めて、新学期が始まると黒染めスプレーでなんとか誤魔化す。そしてときどき生活指導部の先生にバレて、怒られる。

そんな友人たちがたくさんいた。

ちょっと不良ちっくな子たちを見ては、ほんの少し羨ましさも感じつつ、根っこが真面目ちゃんの私は振り切ってふざけることもできず。


小・中・高・専門の友人たちの間では、「みいも=ツヤツヤ黒髪ロング」のイメージがすっかり定着していた。


ハタチの春 ──。

看護の専門学校を卒業し、入職したのは総合病院。

これまで20年間も黒髪をつらぬいてきた私が、看護の現場に足を踏み入れた途端に 突然ギャル化!するわけもなく。


ときは流れて、それから2年後。

このときの職業は、某メーカーの美容部員。
急に何かが吹っ切れたかのように「よし!今だ!」


ずっと心のどこかで憧れていた、ヘアカラーに挑戦!


性格は相変わらず真面目ちゃんなので、もちろん会社規定の範囲内で♪

※ナチュラルなイメージを大事にしている会社でもあるので、ヘアカラーは●番まで!という明確なルールあり。

だいぶ控えめなブラウンカラーではあるものの、

「お肌が明るく見える〜〜!」

と大感激!
何度も何度も、ムダに鏡を見ていた記憶。


その日のSNSをさかのぼって見てみると、こんな投稿が残っていた。

22年間の黒髪に、さよなら。
つねに、流行の逆を行っちゃってる。

今振り返って見てみても、まったく報告するほどのことではない

けれども、私にとっては大きな大きなできごとだったわけで。


そして友人たちにとっても、衝撃的なできごとだったみたいで。

「ええー!もったいない〜!!」
「まじで!??やばーーーい!写メ写メ!!」
「ついにっ!!!!!!」

そんなコメントがたくさん届いた。

それほどまでに、私=黒髪の人だったんだな〜と実感。


「しっかり者で真面目そう」
「自立した女って感じで、ガードが固そう」
「可愛いというよりも、かっこいい!」

ほんの少しだけ染めただけで、これまでのお堅いイメージをガラっ!と変えてしまうくらいの威力。

一気に雰囲気が柔らかくなって、ちょっぴり可愛さもプラスされたような気分に♪

私のヘアカラーは、ノリでも勢いでもない。

満を持してのチャレンジだったわけで、だからこそ当時の記憶がはっきりとあるし、大切な思い出になっている。


いつまでも自分のなかに残る記憶って、
できごと自体のインパクト以上に、そのときに抱いた感情や決意が大きく関わっているんだろうな。と

今回こうして「髪を染めた日」を振り返ってみることで、改めて気づくことができた。



わが子にも「自分の気持ち」や「感情」を大切にしながら、日々を過ごしてほしいな〜。

なんて、最後にそんな親心もつぶやいておく。



「(私がはじめて) #髪を染めた日   」
おしまい♪

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