かいなる杯 運営覚書

2024/7/27(土) かいなる杯を実施しました。皆様、ご参加・ご視聴いただきありがとうございました。

配信のアーカイブは以下より。

本記事では、大会の運営やルールに纏わる様々なことを書いていきます。


本大会のルールの意図

本大会では各選手がBAN楽曲を3曲まで指定することができました。
これにより、

  • 単純な「上から殴る」の頻度を減らす

  • 指定できる数が限られるので、心理戦を発生させる

といった意図がありました。
結果としては「誰かがBANしていると思ったJoyeuse(VVD)が通ってしまう」「前の試合でJoyeuse(VVD)がBANされなかったのでJoyeuse(VVD)を使用する」「全員にPet PeeveがBANされる」といった展開が起こりました。
BAN頻度としては非常に少なかったので、同じルールでやることがあれば5曲~7曲程度に増やしてもいいかもしれません。

BAN楽曲統計

各位のBAN楽曲を発表することによって他の大会やアリーナに影響するのは本意ではないので、人数統計のみ発表します。(※例外あり)

LV17部門

比較的事故率の高そうな楽曲のオンパレードとなりました。特に物理的に難しい白壁が降ってくるGanymede kamome mix、終始ややこしいつまみが襲い来るPet Peeveが人気ですね。

ちなみに優勝したSIRON.選手のBAN楽曲は「メルヘン風紀委員会」でした。もうちょっと何かあっただろ。
(※朝に出場連絡があり、寝ぼけた状態で決めたそうです)

LV18部門

LV18部門で最も人気だったのは「* Erm, could it be a Spatiotemporal ShockWAVE Syndrome...?」となりました。しなもん杯で猛威を奮ったのが記憶にあった方も多いのではないでしょうか?
ソフラン・つまみがややこしい譜面が多いですね。あとJoyeuse。

大会運営で行ったこと

とにかく時短をする

今回は2部門開催ということもあり、試合数が膨大でした。

  • 17部門は24名トーナメント→12試合

  • 18部門は32名トーナメント→15試合

これらを11時~19時の運営時間に収めるためには、1試合を15分で進める必要がありました。※これでも6時間45分かかります
これに加えて、開会式、表彰、閉会式の時間もあるのでかなりカツカツです。
そのため、今回の大会では以下の方針としました。

1.各選手による選曲発表をしない
最初はホワイトボードに選曲を書いてもらい、その場で発表してもらう形式を考えていましたが、

  • 一人一人選曲を発表するとそれだけで2分程度かかる

  • その場で発表することにより、BAN対象かどうかの判定に時間がかかる・判定ミスが発生しやすくなる

ことを考慮し、選曲の事前提出式としました。これにより2分程度の短縮を実現しました。

2.トラブル発生時の対応を決めておく
大会には大小問わずトラブルが付き物です。よくあるトラブルは以下のようなものです。

  • 配信中にカメラが止まる

  • 配信中にキャプチャーボードが止まる

  • ボタン・つまみの反応がおかしくなる

  • モード選択や選曲を間違える、マッチングミスをする

これらに対して、起こった場合にどのような対応をするか考えておくことが非常に重要です。
(幸い今回はカメラ以外トラブルがなかったため、カメラは配信中に交換し、タイムロスなく進みました)

対戦結果の保存

配信を管理している手元のPCでは画面が見えているためスコアを参照することは可能でありつつも、万が一のため+そもそも総合リザルトに行くと見えない点からスタッフの皆様に各筐体のリザルトの撮影をお願いしていました。
全台撮らなくても1台のリザルト写真で集計はできますが、万が一の撮影ミス等が考えられるため全台撮るようにしています。
こちらはKJ大会当時からの手法を使用しています。

専用のLINEグループを作成してリザルトを共有しています

配信について

今回は設備の都合上2台の画面キャプチャー+カメラによる全体撮影で進めました。
4台の画面キャプチャーともなると必要な電力量・スペックも膨大となり、基本的に1台のPCでは賄うのは難しくなってきます。
そのため、Webカメラ・マイク・キャプチャーボードを大量に使う場合は、外部から給電できるUSBハブなどを用意したほうがいいでしょう。

デザインを統一する

色々な方に視聴していただくにあたって、見やすい配信にするために配信のデザインは非常に重要となってきます。
今回の大会ではデザインを全て駄々子さんにご協力いただき、サムネイルから対戦画面やルール説明のプレゼンテーションまで、統一感のある見やすいデザインにしていただきました。(ありがとうございました!)
何もかもを一人でやる必要はない(というか普通はできません)ので、色々な方に協力をお願いしましょう。

BAN楽曲確認およびランダムセレクト用の準備

ランダムセレクトからは各自のBAN楽曲を除外する必要があったので、対象の選手を選ぶとその選手のBAN楽曲以外からランダムセレクトされるツールを用意しました。

また、BAN対象かどうかを確認する必要もあるので、各選手のBAN対象を見られる画面も用意しました。
(今思えば曲番号を入れたら自動判定するようにすればよかったなと思います…)

開示状況も保存できるようにしていました

若干早く提出を打ち切ったのはこのツールに各位のBAN楽曲データを入れておくためです。

おわりに

おかげさまで大きなトラブルもなく、ほぼ想定スケジュール通りに大会を完了することができました。皆様、円滑な進行にご協力いただきありがとうございました!

・・・「脂っぽい料理大好き」なんだからフライヤー商品宣伝しておけばよかった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?