はじめてのたび。ばあちゃん家。

誰かなんと言おうと
ばあちゃんっ子！

寒いですねぇ。
高校のときの3年間、
クリスマスの日に必ず
金縛りにあってた、怪傑です。

なんで聖なる夜なん。
やめて。

そんなぼくはばあちゃんっ子。

おばあちゃんがすごく好きでした。

だって、壊滅的に優しい。
なんでも買ってくれた。
ゲーム永遠にやって良かった。
好きな時間に好きな事してた。

ぼくがばあちゃんをイジると
｢まぁた、こんなァが……、へっ！｣
て言って、最後の｢へっ！｣のところで
しかめっ面をするのだ。

そこにはちゃんと、
お笑いが成り立っていた。

やさしかった。

でも、血が繋がってないって知ったのは
去年ばあちゃんが死んだ時でした。

かあちゃんが物心ついたときぐらいに
実のばあちゃんは病気で死んで
再婚したのが今のばあちゃん。

いわゆる、継母です。

血が繋がってなくとも、
母ちゃんのことを実の娘として育て、
ぼくのことを実の孫として観てくれました。

母ちゃんも、おばあちゃんのこと大好きだし、
ぼくも、大好き。

おばあちゃんが弱った時に作った歌が
あるんですけど、
1回しか歌ったことないや。



そんな、怪傑ばあちゃんねる、
肝っ玉が座っておりまして、
ゴキ〇リを見つけようもんなら
素足で踏み潰し、
じいちゃんの屁は
世界で一番臭くないと豪語し(実際に臭くない)、
飼ってたインコがヤクザの事務所に
迷い込んだ時には
ひとりで菓子折り持って
カチコミ(謝罪、引き取り)に行ったり、
母ちゃんが拾ってきた猫を
猛反対したけど、
母ちゃん黙ってタンスの中で
飼ってたら案の定バレて、
めちゃくちゃ怒られたけど、
飼い主一緒に探してくれたり。
あと、なぜか毎回家に行ったら
リポビタンDの10個パックのやつ
絶対お土産に持たせて帰らせる。
リポビタンD渡し損ねたら
電話かかってくる。
てゆうか、リポビタンD10本
毎回よく買って帰れるよな。



そんなばあちゃんの家に
小学生の時分、
ひとりでカチコミ(お泊まりしに)行ったことが
あります。

怪傑、初めてのたびです。

おばあちゃん、かわいいです。
会った時からおばあちゃん。
握力が緩いから、手を繋いでも
ぼくの方から握り返してました。
なんなら両手で握ってました(甘えんぼ)。

母ちゃんがアストラムラインから降りて、
バスに乗って、とかの話をしてます。
半分以上、聞いてません。
だって、そのメモ見ればいいじゃん(強がり)。

当時の夢(遊び道具)(ニンテンドー64)(PS2)(本体)をリュックに詰め込んで、
いざばあちゃん家！

アストラムラインでは隅っこに座ります。

バスが時間通りに来ません。
超焦る。

やっと来たバス。
あんまり乗らないから
ちゃんと目的地に着くか不安です。

母ちゃんのメモに書いてあった
降りる場所のなまえ！！
ここだ！！！！

誰よりも早く、
若干食い気味で押した｢降りるボタン｣。

降りる事が決まってるから、
余裕の小学生怪傑。

お金を払って、降りたら……

ばあちゃんが待ってくれてました。

いやいやいや……

何時に着くとか、
言ってないのに……。。

えっ、
何時から待ってたの……。。

子供ながらに
この瞬間に
いろんなこと考えたの
覚えてます。

溢れた。

実際、めちゃくちゃ不安だったから。

本当によく覚えてる。

ばあちゃんは｢よくきたねぇ｣とひとこと。
泣きわめくぼく。

手を繋いで、ばあちゃん家帰った。

相変わらず、握力は緩かった。

ばあちゃん家に帰ると
じいちゃんがいた。

じいちゃんとは、不仲だ。。
頑固だから。。

でも、初めて孫がひとり旅して来たから、、

見たことも無いメンチきってた。

母ちゃんより、怖いなって、
思った。

何よりおじいちゃんも、普段昼寝してる時間に
待っててくれたから、いま思えばマジ愛。

もっと、良くすればよかった。

おじいの話はまた今度！

ばあちゃんは血が繋がってなくても、
パンクでかっこよくて優しくて、
永遠にいて欲しかったけど、
死んじゃった。

ばあちゃんが突然具合悪くなって
入院して、でも、
母ちゃんのカバンにあった
デカいサングラスかけさせて
悪ふざけで撮った写真のせときます。

このあとめちゃくちゃ元気になりました。

これは、元気になったばあちゃんに
無理矢理くっきー！の動画を見せてるところ。

めちゃくちゃメンチきっとる。