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エールフランスはおしゃれ!

それは、わたしの勝手な錯覚だったのでしょうか。

関空発、パリのシャルル・ドゴール空港行きのエールフランス機の機内(エコノミークラス)に入ると、機内全体にほのかに香水に匂いが漂わせてあるような気がしたのです。そして、とてもポップな音楽が流れていました。

そして、荷物入れの高さあたりに、前から後ろまで、すうっと、淡いブルーのラインが引かれたように間接照明があたっているような演出があったのです。

匂いと音とあかりを色にイメージすると、三色旗の「青」でした。

到着はまだ先ですが、ニースに到着後チェックインしたホテルのロビー(上の写真)のインテリアのデザインと共通するところがあるように思うのです。

このようなポップなデザイン感覚と機内で最初に感じた匂いと音と色の印象は、もしかしたら、これがフランス文化というものではないでしょうか。

機内の趣向は他でも当たり前におこなわれていることかもしれません。けれど、わたしには今回初めて乗ったエールフランスがとても新鮮でした。

もちろん、日本の航空会社に乗るのも悪くはないのですが、わたしは、外国に行くときは、できるだけその国の航空会社を利用するようにしています。

今回の旅を準備するにあたって、出発日と帰国日による運賃の比較を含め、航空会社を選んだのですが、できることならエールフランスにしたいと思っていました。家に近いセントレア(中部国際空港)ではなく、関空になったのもそのためです。

これから行こうとする国の航空会社であれば、飛行機に乗ったときからその国の言葉が中心であるし、食事・飲み物にもその国の文化が反映されるであろうし、サービスの内容にもお国柄が現われることでしょう。12時間乗っているあいだ、それをたんに移動時間ととらえるのではなく、旅の一コマととらえたいからです。

そんな思いからすればエールフランスは最適だったと思います。

機内食

お昼が良かったですね。南仏プロバンスの特産というカリカリの食感のあるクロッカンと呼ばれるビスケット(?)を添えたインゲン豆の豆乳サラダと、サーモンのレモン蒸しとパスタ(リングイネ)と野菜、チーズ、デザート(チョコレートケーキ)、コーヒーなどでした。

客室乗務員は「サーモン? チキン?」と乗客に聞いていましたが、わたしはゼッタイにサーモンだと思っていました。というのは、メニューカードを見ると、チキンのほうには「親子丼」と書いてあったのです。サーモンのほうは「サーモンのレモン蒸しとパスタ(リングイネ)と野菜」です。

出てくるまでどんなものかはわからないけれど、ここは、親子丼が出てくる幕ではないだろうと思ったのです。せっかくだから。

ドリンクは、ふだんならワインにするところですが、ドリンクメニューの一番上にシャンパンと書いてあったので、それにしました。25年ぶりに行くヨーロッパを祝したい気分だったのです。空の上を肴にその気分を味わっていたかったのです。ワインはミニボトルが渡されるようでしたが、シャンパンはフルボトルから注いでもらえ、贅沢感を味わうことができました。コーヒーの種類も、カプチーノなども用意されていました。

いつも、旅行には本をお伴させているのですが、結局、いつも、お荷物になってしまっています。せっかく、空の上という最上の外の文化のおもてないを受けているのに、本の中の日本語文化に入り込んでしまうのはもったいないと思ってしまって。といいながら、映画は、あれこれ探して、韓国の『1987』(邦題『1987、ある闘いの真実』)という社会派作品を英語の字幕で観ました。






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