加藤純一最強レストランをご存知ない?



社会に生きる。それは難しいようで難しい。



社会という荒波に揉まれ、沈みかけている人たちは今も数多くいるだろう。



そんな人たちは自然と、ある場所に流れ着く。



そこはそんなくたびれた人たちに少しの癒やしと前を向くための力をくれる、優しいところ。



君は、知っているかい?




加藤純一最強レストランを。



これは、加藤純一最強レストランに流れ着いたとある若者と、とある料理人の小さい物語である。




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…なんだ?こんなところにレストランなんかあったっけ。


ちょうど腹は減ってる。入ってみるか。





(カラーンコローン)


すみま…


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…!


板前「好きなとこ座ってくだせぇ。」



…はぁ。



(なかなか雰囲気ある場所だな…。)



(メニューは…あれ?)



板前「お客さん、ここに来たってことはなんかモヤ、あんだろ?」

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え…?…モヤって何ですか?


板前「モヤってのは簡単にいやぁ悩み事さ。何でか知らんがここにはそういう奴ばっか集まってね。不思議だろ?」



(モヤ、か…。)


実は…



最近、加藤純一さんを信じられなくなってきてるんです。


板前「…」


僕は、加藤純一さんが何かを叩けば僕も叩き、何かを褒めればそれを褒める

いわゆる典型的な信者衛門です。



そんな僕はいつものようにその日も加藤純一さんの配信を見ていました。


その日の彼はどこかおかしかった。



どう見ても証拠は少ないのに自分の都合のいいように決めつけて、人を貶して…


僕は、その時からある不安を感じるようになりました



板前「……」

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自分がやってきたことは正しかったのか。


自分が通ってきた道は本当に正しかったのかって。




僕は加藤さんの言いなりでした。

でもそれが幸せだったんです。


それまでは




僕は、どうしたらいいんでしょうかね。


何に縋れば、いいんでしょうかね…






あっ、すみません!一人で長々と喋っちゃって。





板前「なるほど。」

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板前「確かに、人は知らず知らずの内に他人を信じ切ってしまうことがある。」


板前「その他人のおかげで自分が存在していると思ってしまうこともある」


板前「でもねぇ、」


板前「自分を形作れるのは、自分だけなんですよ。」


…!



板前「お客さんはきっと今、ずっと信じてきたものに裏切られたような心持ちなんでしょう。」



板前「でもそんなこと、長すぎる人生と比べたら些細なことじゃあないんですわ。」


板前「悩んでるからって止まらずに、前を向き続ける。進み続ける。」


板前「それがお客さんに今必要なことなのでは?」



そうか…そうだよな。


自分は自分。


自分の人生は自分のもの。


他人に操られるもんじゃないよな。




板前「でもね…お客さん。」



板前「もしこれから先、いつか、心に余裕ができることがあったら…」




板前「もう一度彼に…加藤純一に、向き合ってみてほしい。」




板前「きっと、今までよりずっときれいな世界がそこには広がっている、そんな気がするんですよ。」



……

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(ゴトッ)



これは…?


板前「遅くなってすまなかったね。」


板前「私はお客さんの話を聞きながら、そのお客さんに合った料理を作るようにしていてね。」



板前「どうぞ、召し上がってくだせぇ。」






美味い…!








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生きていくということは、たくさんの壁にぶつかり続けるということ。



それは大変で、苦しい道のりになることだろう。



でも、記憶の片隅にこのことを留めておいてほしい。




あるレストランが、君の一歩を少しだけ後押しできるかもしれないということを。






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