介護リーダーが抱える4つの悩みを検証!リーダーに求められるものとは

介護リーダーが抱えやすい4つの悩み

⒈ 年上の部下の接し方に悩む
⒉ 会社の意向と現場の職員の意向で板挟みになる
⒊ 業務や残業が多くてしんどい
⒋ 会議をしても結局何も決まらないことが多い

1.年上の部下の接し方に悩む

介護現場では、様々な年代の人が働き、転職も盛んです。中には60代以上の指導をしなければいけないこともあります。

介護リーダーは、年上の指導や教育方法について悩むケースがあります。

「言い方の問題でトラブルになった」「経験豊富なため指導がしにくい」などが挙げられます。

具体的にわかりやすく指示をする

年上の方には、長々と指導するのではなく、分かりやすく具体的に短めに指示を出します。

経験豊富なので、介護に対して「これはこうだ!」と固定観念が強い場合もあります。プライドを傷つけないように、丁寧に指示します。

経験を生かしつつ、方針やリーダーの意向に沿ってもらえるようにコミュニケーションもこちらから取っていきましょう。

2.会社の意向とスタッフの意向で板挟みになる

板挟みになった時に悩んでしまう主な原因は、会社の指示に現場が不満がある場合と、現場の意向を会社が理解してくれない場合の2つです。

バランスを考えて判断する

まず、会社の意向は変えられない部分と、変えられる部分を判断します。

変えられない部分は、全店舗で統一しているシステムや全職員に実施している管理方法などです。

これに関しては会社の意向に従うしかないのですが、会社の指示によるものが使いにくい、仕事の効率が悪くなった場合にはきちんと会社に伝えなければいけません。

その場合は施設長に相談をしましょう。

それ以外の指示は、現場の意見を聞くことが大切です。現場の意見は会社にきちんと伝えます。

介護リーダーは現場と会社の板挟みになることは仕方がない事ですが、会社の意向と現場の意向のバランスを考えて判断しなければいけません。

施設長含めて会議の場を設ける

判断に迷ってしまう場合は、施設長に相談し、現場の職員含めて話し合いをします。

一人では判断しにくいことは施設長含めて話し合いをすることで解決できる糸口が見つけられるかもしれません。

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3.業務や残業が多くてしんどい

職員を育てたい気持ちはあるけど、自分でやった方が早いので自分で仕事を抱えすぎるていたり、上司からの仕事の依頼に断れず業務が増えて残業になるケースがあります。

上司が仕事を振るときはリーダーに依頼をすることが多く、他の職員に仕事を割り当てないと業務はどんどん増えます。

業務をジャンル分けして担当制にする

業務内容を整理してジャンル分けしてみましょう。

介護現場のジャンル分けは、

「事故対策」「レク・イベント企画」「薬管理」「書類整理・作成」「環境整備」「家族対応」等が主に挙げられます。

これらのジャンルを、担当制にして職員に振り分けます。

仕事の依頼を受けた時に、それぞれの業務の担当者に振り分ければ介護リーダーの業務を減らすことができます。

ただし担当者に仕事を任せきっりにするではなく、リーダーはフォローをしましょう。

仕事が増えそうな時は断る勇気も必要

上司からの仕事の依頼をすぐに引き受けるのではなく断ることも大切です。

引き受けることによって残業になり、現場が回らないことでケアに当たる時間が無くなるからです。

上司からは、何でも引き受けてくれるので信頼されやすいですが、現場が混乱することの方が問題です。

4.会議をしても結局何も決まらないことが多い

会議を開いても結局何も決まらなくて中途半端になる。発言力が強い職員ばかりの意向が反映される。

何も決まらないことによって職員からは、「会議に出席した意味がない」感じる場合と感じる会議は危険かもしれません。

事前に会議資料を作成しておく

事前に、会議内容の資料(たたき台)を作成し、会議参加予定の職員に共有します。そして、職員にも話し合いたい事を資料に書き込みしてもらいます。次に、リーダーは、話し合う事と、自分の意見をまとめておきます。さらに、時間配分も決めておきます。

これで事前準備は完了です!

これだけでもダラダラした会議を減らすことが出来ます。

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介護リーダに求められるものとは?

介護リーダーに求められるものは、自分の頭で考えて決断できる、PDCA(計画、実行、評価、改善)を回せる人が評価されます。

上から目線で指導をしたり、現場の意見も聞かない、何でも自分で解決して業務をやってしまうような独裁的な人がリーダーだと、部下が育たない、言われたことしかできない部下になりがちです。

ケアや業務などの職場の問題点に対して、疑問点を探し、最良の方法を提案できて、現場に共有することができる人が求められます。

影のリーダーを育てよう

リーダーがいないと現場が成立しないのは組織として非常に脆いです。

その場合、職員を育てることが必須となります。

介護リーダーは、部下に影の功労者、すなわち、影のリーダーがいる事で仕事をスムーズに進めることができます。

リーダー候補を選定し育てることも、自分を守るための方法として大切なことです。その結果、利用者にも質の高い介護が提供できるようになります。

施設長はリーダーをフォローすることが必要不可欠

「リーダーを任命しっ放しで放置している」「組織力が低下し、ケアのレベルも低下している」ような状態は要注意です。

介護リーダーのモチベーションが下がると、部下のモチベーションも低下してしまいます。

施設長はリーダーのフォローが必要不可欠です。リーダーの悩みは周囲に気づかれにくいことがあります。施設にとって大切な悩みを抱えたリーダーが退職してしまうケースも珍しくありません。



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