色々当てはまる
「サードウェブ実験」というものをごく最近知りました。
以下、出典はWikipedia。
サードウェイブ実験(サードウェイブじっけん、英語:The third wave (experiment))は、1967年に、アメリカ合衆国カリフォルニア州の高等学校でおこなわれた社会学的な実験である。
第二次世界大戦中にドイツ人がナチス政権の政策をどのように受け入れることができたのか説明するため、高校の歴史教師だったロン・ジョーンズによって実施された。
ジョーンズは「現代世界史」の授業中にナチス・ドイツについて生徒に教えていたが、ドイツ人がナチスの行為を受け入れることができる方法を説明するのは困難であった。そのため、ナチスを再現した擬似組織を作り、当時のドイツと似た状況を経験させる体験授業を行うことを決めた。ジョーンズは、5日間にわたって、教室で一連の体験授業を行い、ナチス運動の特定の特徴をモデル化することを目的とした規律とコミュニティを強調した。また、外部への勧誘等クラス外での活動が大きくなり、次第にジョーンズは活動を制御するのは不可能になったと感じ始める。
開始から数日後、ジョーンズは「サードウェイブのリーダーを発表する」という虚偽の報告を目的に学生を集め、「君たちが信じたものの正体を見せよう」というニュアンスの発言をおこない、スクリーンにアドルフ・ヒトラーとナチス党員の映像を映した。その結果、生徒たちはようやく目が覚めて、軍隊風の服装とルールは廃止された。
興味深いと思ったのは、COVID-19蔓延に対する「緊急事態宣言下の日本」の状況の随所に、この実験と共通した部分が見えるということです。
”自粛警察”などは顕著な例です。
人間は社会的な生き物なので、集団を作りたがります。その方が生存率が高くなるからです。
そしてその集団は結束を高めるため、自ら規律を厳しくし、特権意識を持たせ、更にはそれを順守しないものを排除していく。
ファシズム以外の何物でもありません。
また身近なところでは、いわゆるオタク層の暗黙の了解の強制や、ファンの推しに対する神格化などもこれに該当します。宗教も同じです。
生物としては自然な行動です。
しかし、これを素直に受け入れるかはまた別の問題となります。
受け入れがたいと思ったあなた。
少し考察してみるのも、アフターコロナ、ウィズコロナの世界を生きる上で楽しいことかもしれませんよ。