「わたしには関係ないけど、百合子って恐ろしいよね」って言える人の方が怖い。

『女帝 小池百合子』を読み終えた。

女性の評伝を書くことで、男性優位の日本社会の中で近代を生きた女性たちの煩悶、無念、希望を綴ってきたジャーナリストが、この評伝を書いた重さ。そして、何も持たずに2回も上京した自分の中にある小池百合子的思考のことを思った。微塵もわかる気持ちがないと言えば嘘になるよね。

だからこそ、こうやって時々、自分の得にはならないことを書いておきたい気がする。そして、まったく他人事として小池さんをなじれるほどきれいな人は、そんなにいないはず。それなりに仕事をして生きてきた女性の中には。「わたしには関係ないけど、百合子って恐ろしいよね」って言える人の方が怖い。

一歩間違えば誰もが闇に落ちるし、自分だっていつもその岐路にいると思って生きていたい。

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