プロフィール

ユウスケ
・28歳 未年です。
・東京大学 農学部・東京大学 大学院 工学系研究科を卒業
・1年留学準備のため設計事務所でインターン
・オーストラリア、メルボルン大学(院)にてランドスケープアーキテクチャを勉強中。(Master of Landscape Architectureというコースです)
・カメラが趣味
・デザイン未経験の人でもランドスケープアーキテクチャを勉強を学んで、設計ができるようになる、note本を作っています。

本格的にランドスケープアーキテクチャを勉強するため、日本の大学・大学院を卒業した後に、オーストラリアの大学院に再度入学しました。2回目のも修士課程です。(変ですよね汗)
今回は、それだけこだわってきたランドスケープとは何か、興味を持った経緯、留学をした理由、今しようとしているプロジェクトについてを書いていきたいと思います。

ランドスケープアーキテクチャとは何

ランドスケープアーキテクチャとは、庭や公園、マンションやビルの外構を設計する分野です。時には、都市の緑化計画を作ったりもします。アメリカのセントラルパークもフレデリック・オルムステッドという方が設計しました。彼のように、個人庭から大きな公園、都市を設計し、人々を暮らしを豊かにしたいと思っています。

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幼少期にランドスケープに興味を持った経緯

ランドスケープを勉強をしようと思ったきっかけは幼少期にあったと思います。親の仕事の関係で、1~5歳までオーストラリア、シドニーで生活をしていました。毎日芝生の広がる公園に行ったり、海で砂遊びをする毎日でした。

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6歳になり日本に帰国し、名古屋の近くの田舎の町に住み始めたのですが、田畑の隣を流れる用水路がヘドロだらけ、水には油が浮かんでいて、これは何かおかしくないか、と違和感を感じていました。また、時折、名古屋の街中に行った際には、ビルが乱立する様子、緑の少なさに気持ち悪くなってしまい、しばらくは訪れる度に毎回吐いていたそうです。

小学3~4年生頃に、学校で環境問題、生態系という言葉を習った時に、「これだと!」と思いました。家に帰り、自分の家のすぐそばのドブ川に魚とかが来たら良いな、と泥をすくって掃除をしたのを覚えています。

家のまえを流れる農業用水路。近くの工場からの排水も流れ込んでいるため油が浮いています。

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高校生になり、大学受験を考え始め、「環境問題を解決できるような学問」を勉強したい、特に理系的にアプローチしたいと、農学部に入ることを決意しました。一浪して東大理科二類に入学、その後、農学部に進学しました。農学部で生態学を中心に勉強をしました。

大学での「ランドスケープ」との出会いと躊躇

しかし、大学で環境問題について深く学ぶうちに、自分の興味と環境問題という問題意識へのズレを感じ始めました。

「自分はもしかして、CO2を削減したり、生態系を守ったりして地球全体を良くしたいのではなく、ただ人と自然が共生している空間作り、自分が気持ちが良いと思う空間を作りたいだけなのかもしれない。」

大学3年の終わりに、就活をするか、院に進むかを悩みに悩み、最後の最後で自分のしたいことがはっきりと言葉になった気がします。それから、大学院に行きランドスケープアーキテクチャを学ぼうと決意しました。
小さい頃に考えていたことにまた戻って来たように思います。

やりたいことははっきりしてきましたが、次は日本でそれを学ぶことができる大学が非常に少ないことに悩みました。(ランドスケープを学ぶことができる日本の大学、海外の大学については「ランドスケープの学び方 -独学 or 国内大学 or 海外留学 or 働く-」に詳しく書きました。)

学部を卒業してすぐに海外の大学院に行くということも考えましたが、ポートフォリオ(自分が作ったデザイン提案を冊子にまとめたもの)の提出を求める大学も多く、それまで全く空間設計、デザインについて勉強したことがなかったので、無理だろう…と、諦めてしまいました。この選択が本当にもったいなかったと思います。真似しないで下さい。躊躇せずにすぐに留学して下さい。デザイン未経験者がどうやって留学するのかは「デザイン未経験でも海外大学院でランドスケープ留学できる」という記事を読んで下さい。)


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大学院での大きな挫折と救い、留学


結果、学術的な試験で入学でき、入学後に学問とデザインの両方ができる東京大学大学院 都市工学専攻にチャレンジをすることにしました。農学部から都市計画と分野が違い大変でしたが猛勉強し、無事に入学しました。

大学院時代1年目は、ランドスケープについて、空間デザインについて学ぼうと、様々な講義・デザインスタジオに参加しましたが、東大は研究者・官僚を育てる教育機関。2年目は都市計画の研究に力を注ぎました。 大学院卒業近づいて来た頃、計画論や研究について多くのことを学びましたが、自分がランドスケープの「設計」に関する知識・経験が非常に未熟だということに気がつき、自分に失望し、打ちのめされていました。この知識・経験量では日本の設計事務所に就職することもできないだろう…と絶望していました。

少し落ち込んでいた時に写るんです、で撮った東大

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そんな時、海外にランドスケープ留学をしたことがある先輩方から、「大学院を卒業したら、少し仕事手伝わせてあげるから1年準備して留学してきなよ」と暖かい言葉を頂きました。本当にこの言葉に救われました。感謝しています。

先輩方の助けもあり、1年間ポートフォリオの準備・英語の勉強をし、アメリカ、オーストラリアの大学を中心に出願し、幸運なことにメルボルン大学からオファーを頂きました。
幼少期に過ごしたオーストラリアに戻って、ランドスケープを勉強するというのもまたご縁かな、と思い、メルボルン大学に進学することに決めました。

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これまでとても遠回りをしてきましたが、メルボルンに来てようやくやりたいことと学べることの歯車がしっかりと噛み合い始めました。
長くなりましたが、これが私のランドスケープを学ぼうと思い始めたきっかけから留学に到るまでの道のりでした。


「ランドスケープアーキテクチャのはじめ方」プロジェクト

日本でランドスケープアーキテクチャを学ぶことは難しく、私は何度も挫折しました。特に、デザイン経験が無いことに劣等感を持ってしまったり、海外留学に対してハードルを感じてしまい、前向きな選択ができませんでした。

これからランドスケープを学ぶ人には、できれば挫折のない道を歩んでほしいです。
簡単なガイドブックがあったら、私のように挫折する人も減るのではないか、と思い、これまで国内・国外の大学、独学で学んだ知識を小さなnote本にまとめ始めました。初心者の苦労が分かる分、手取り足取り教える分かり易い内容になっていると思います。ランドスケープに興味のある方、これから勉強したいという方、デザイン経験が全くなくてもランドスケープアーキテクチャをマスターできる内容となっていますので、ぜひ読んで頂きたいです。記事をまとめたマガジンは既に含まれている有料記事1本分の値段、100円で販売しておりとてもお得になっております。こちらもご購入を検討して頂けると幸いです。よろしくお願いします。

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どうぞよろしくお願いいたします。

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執筆中のnote本「ランドスケープのはじめかた」は、kindleで電子書籍として出版予定です。サポートをして頂いた方には以下のリターンがございます。 100円:書籍でのお名前の記載(Special Thanks) 500円:Special Thanks + 書籍PDFデータの送付