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2020/06/21 祝 夏至の日(日食) Summer Solstice & Solar Eclipse

【TIMES】2020/06/21 06:44
夏至(げし)Summer Solstice
地心黄経90度、日心黄経270度
地球暦が二十四節気のひとつ「夏至」をお知らせします。
The day when the length of a day becomes the longest.

光が満ちる「夏至」の日。

太陽から8分19秒で到達した光は、地球の北回帰線(北緯23.4度)に降り注ぎ、北半球では北に行くほど昼が長く、北極圏(北緯66.6度)では眠ることのない夜を迎えています。

ユーラシア大陸に広大に広がるツンドラ森林地帯では24時間体制で植物たちが光合成し、酸素濃度の上昇とともに地球全体が深い深呼吸をしているようです。今、南と北で二極化した、光と影が片寄り切り、シーソーのバランスがこの瞬間に静かに動いています。

北東から昇り、北西に沈む、年間で最大の滞空時間の太陽。その高さ(南中高度)は、例えば北緯35°の東京では90°-35.41°に、地球の地軸の傾き分23.4°を足して春分秋分は約77.99°となります。

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photo: 著者近影  北緯34度58分 静岡市にて

日中の太陽を見上げてみると頭のほぼ真上に、また影は足元で小さくなり、等身大の影法師日時計からも、太陽と地球の壮大な時を感じることができます。ぜひ身近な場所で太陽を仰ぎ見てみましょう。

また、その太陽の向こう側にある方向が、反対の「冬至」ですから、半年先に半周した私たちは向こう岸に立ち、あちらからこちらを見ていることになります。

地球暦をお持ちの方は、太陽系からの時空間を確かめて見て下さい。

二度とない「今ここ」は未来と過去の交差点。

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まもなく地球号が夏至を通過します。

夏に至ると書く「夏至」は、北半球の光の量がピークに至る地点。春分から90度経過した仲夏の半ばで、一年を一日にたとえると、ちょうど正午にあたります。正午の「正」の字は解字すれば「一」と「止」。正午は午前中の出来事が終わり、午後がはじまるように、光が増長から減衰へと切り替わるピリオドのような瞬間。

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今年の夏至は日本時間で6月21日06時44分。

2019年は0度の春分が 3月21日12:50 からスタートしましたので、春分から数えると正確に92日17時間54分後となり、この間に地球は軌道のちょうど1/4を公転したことになります。距離に換算すると実に2億4千万kmも旅してきたんですね!起承転結のはじめの1/4、第1四半期の「起動」も完了。ここから第2四半期の始まりです。

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夏至の日、北極圏では夜が来ない白夜、南極圏では日が昇らない極夜…。
陰陽のバランスが互いに片寄り切ったポイントは、呼気と吸気の間の「止気」のようなもの。冬至の一陽来復のように、今は反対に“陽が極まり陰へ転ずる”瞬間。これまでじわじわと光が満ちて上り詰めてきた夏至、山頂で一休みしたら、これから下り坂の加速に乗って“小暑・大暑”と勢いよく物事が滑り出していきます。

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夏野菜で料理を楽しもう!

夏至は雨期の真ん中ですから、体感的には夏本番という感じはしませんが、一年草(稲、トウモロコシ、大豆、コスモス、菊、朝顔、麻など)の短日植物はここから光の量が少なくなることを感じて、成長期から開花期へと変容をはじめていきます。身近な田んぼでも夏至を合図に日ごとに稲の姿が変わり目が離せません。自然農などでは雑草の成長に追いかけられながら一番忙しい時期。ここを乗り切ったら夏祭りまでもうすぐ!

地温、水温の上昇とともに、これから体感的な夏を迎え、陽の気が満ちて、陰性の食べ物(キュウリ、ナス、ピーマン、トマト)がおいしく感じる季節。料理に旬を取り入れて夏を感じてみてはいかがでしょう。

四季dancyu おいしい手帖

いつもの料理が、もっとおいしくなる本
季節を楽しむ暦ごはん (植松良枝・冨田貴史さん)
綴込付録には地球暦の図案も使われております。


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【TIMES】2020/06/21 15:41 皐月の新月
旧五月 5th New Moon / Partial solar eclipse
仲夏 Midsummer (Around Summer Solstice)

地球暦が朔弦望の「皐月(さつき)の新月」をお知らせします。

The fifth New Moon of the lunar year falls on June 21st. Another lunar cycle of the month begins on this day.

旧暦では5番目の新月。
さぁ、いよいよお月さまも夏本番、夏至から始まる月はどんな1ヶ月になるでしょうか。北半球は夏至に向かい日照時間は増え、冬至に比べて全国平均5時間以上も昼が長くなっていますが、今月から入梅となり実際の日照量は少なくなっています。

月不見月(つきみずづき)というくらい晴れ間のない季節、植物たちは一雨ごとに大地に根を張り地下部の成長が活発になります。これから暑い夏(小暑・大暑)を前に、植物たちも足もとを固め、梅雨が明けると地上部が一気に成長します。

主な予定は夏至前に立てておきたいもの。お店などではメニュー、キャンペーン・イベントなど、今が夏本番のピークです。

体感的に夏を迎える一ヶ月後にはセールとなり、もう夏物の売り切りです。


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©国立天文台HPより

6月21日は「夏至」、そして日食。

日本では6月21日の夕方に、部分日食が起こります。食の最大は全国的で17時ころですから、ちょうど日の長い夏至、夕方の空に太陽がお月さまに食べられて「食」となるスペシャルな天文現象を多くの人が目の当たりにすることでしょう。全国的に天気予報も曇り時々晴れと、雨季にしては上々のお天気です。ぜひこのスペシャルな天文現象を夏至とともに味わいましょう。

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皐月の時空間情報


夏至から大暑までの30度間は「仲夏〜晩夏」の季節ですが、太陽系では惑星の集中的な会合が相次ぐとても印象深い一ヶ月。水星〜土星、そして冥王星と7つの惑星が一同に会するこのタイミング、まずは地球暦をご覧ください!
 
 第2四半期(93日間)
94 | 2020.06.21 夏至 6:44 新月(皐月) 15:41
95 | 2020.06.22
96 | 2020.06.23
97 | 2020.06.24
98 | 2020.06.25
99 | 2020.06.26
100 | 2020.06.27 金星と木星の結び
101 | 2020.06.28 上弦(皐月) 17:16
102 | 2020.06.29 金星と冥王星の結び
103 | 2020.06.30
104 | 2020.07.01 半夏生 18:20 / 水星と地球の結び
105 | 2020.07.02 金星と土星の結び
106 | 2020.07.03
107 | 2020.07.04
108 | 2020.07.05 満月(皐月) 13:44 / 水星と木星の結び
109 | 2020.07.06 水星と冥王星の結び
110 | 2020.07.07 小暑 0:14 / 水星と土星の結び
111 | 2020.07.08
112 | 2020.07.09
113 | 2020.07.10
114 | 2020.07.11
115 | 2020.07.12 水星と金星の結び
116 | 2020.07.13 下弦(皐月) 8:29
117 | 2020.07.14 地球と木星の結び
118 | 2020.07.15 水星と火星の結び
119 | 2020.07.16 地球と冥王星の結び
120 | 2020.07.17
121 | 2020.07.18
122 | 2020.07.19 土用 14:13
123 | 2020.07.20 金星と火星の結び
124 | 2020.07.21 新月(水無月) 2:33 / 水星と海王星の結び 地球と土星の結び
125 | 2020.07.22 大暑 17:37


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今から、ここから、はじめてみよう!地球暦

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