見出し画像

特に意味のない文章013

 さて、特に意味のない文章も13回目となった。西洋文化では13は嫌われる数字、忌み数となっている事が多い。おおむね宗教的理由やら、12カ月、12方位のような12から逸脱した存在だから嫌われるとか、そんな理由らしい。日本人は音に合わせて4がダメだとか、よく言うね。この辺りは表音文字と表意文字の違いなんだろうか。中々面白い文化の違いだと思う。なお筆者は、整数なんだからただの地続きじゃないかと思っている。

 今回選んだ写真は、なんだこれ、昭和ガラスか何かを万華鏡風に撮った奴かな。なんかスカシカシパンとかヒトデの骨みたいでつい選んでしまった。個人的にこういう図形は、なにか人を惹きつけるものがある気がする。知らんけど。ということで、今回はデザインの話だ。

 筆者は一応、デザインを主に仕事をしている。え?デザインセンスが無い?そうかもしれないな、コロコロなウイルスが流行ってからというものの、中々外に出る機会が少なく、インプット不足気味なのだ。たまにはダラダラと雑貨屋でも見て回りたいものだ。
 ところで、デザインという言葉の意味を調べたことがある人はいるだろうか。実のところ、意味をあまり知らない人が多いと思う。恐らく日本人の多くは「絵を描く」だとか「見た目を綺麗にする」と考えているだろうが、その解釈には若干の誤りがあると言える。「Design」という単語には「設計」「計画」「図案」という意味がある。つまり、デザイナーとは設計、計画する人という事となる。

 設計、計画する人、それは一体どういう人なのか。設計とは目的達成を果たすために、必要な事項を洗い出し試行錯誤する作業の事だ。そして、計画は目的達成のために謀(はかりごと)や画策を企てる事である。うん、全然見た目がスタイリッシュだとか、なんかいい感じにする的な話が出てこねーじゃん。どういう事なんだってばよ……?!
 ここまで読んだ人は何となくわかるだろうが、デザイナーは単に見た目を作る人ではない。目的達成のために「見た目や仕組みを作る人」なのだ。なので、デザイナーと一言で言ってもたくさん種類がある。DTPデザイナーのような、印刷紙面を生業にしたもの、WEBデザイナーのような、電子媒体を生業にしたもの、人体工学に基づいた設計や、流体力学に沿った車の形状の作成、これらもそれぞれデザイナーだ。デザイナーって種類多いな。ポケモンかよ。

 とまあ、デザイナーというものは見た目ばかりを気にしている人では無いのである。勿論見た目を重視する業種もある。その辺りは本当に色々だ。千差万別なのだ。因みに筆者は、DTPとWEBと3Dと映像編集という最高にごちゃ混ぜな技能を持っている。具体的にはAdobe製品で虹色が出来てしまうタイプの人種だ。典型的なジェネラリストに入る。一部の技術に特化している人はスペシャリストだ。覚えておこう。

 冒頭で「デザインセンス」なんて言葉を用いたわけだが、勘の良い人は気付くだろう。デザイン作業の多くは感覚的なセンスではなく、知略と試行錯誤による成果物だ。目的に対して最も効果がある方法はなにか、それを考え抜くという、どちらかというとエンジニア色の強い職業だったりする。その都合上、一番最初に作ったデザインは大体ダサい。いきなり最適解に辿り着くことは無いのだ。近しいものや、それっぽいものだけなら直ぐ出来るが、それが本当に正しいのかは吟味する必要がある。
 この辺りでわかりやすいのはレイアウトだろう。レイアウトには法則性がある。例えば横書きであるならば、一番最初に人は左上を見る。縦書きならば右上だ。という事は、横書きデザインならば、左上が一番目立つ箇所となる。ここに一番重要な情報やタイトルを載せるのがベターだ。
 と、こんな感じだ、デザインは法則性が結構ある。後はそれらを上手に組み立てるパズルを繰り返す。勿論上記に上げた例は一例で、中には写真を大きく出し、中央にタイトルを持ってくるような方法。逆に写真のみで字が小さくなってるもの。色々だ。これらは画面構成の対比で作られる。デザイン作業は結構地味な試行錯誤の繰り返しなのだ……
 ちなみに筆者の勝手な経験則ではあるが、日本人はデザインをあまり気にしていない。どちらかというと書かれている情報の正しさや、詳細さを気にする。見た目よりも実用性や安全性を気にする社会となっている。基本的に分かりやすいデザインはダサくなりやすい。あくまでそういう傾向があるだけで、そうじゃないこともあるが、そういう傾向があるのだ。なんというか、役所の文章みたいになりやすい。

しっかし、デザインの話をしているのに画像が一切ないな。

作るのも面倒だし仕方ないね。

ところで「しょうがない」と「仕方ない」の違いってなんだろうなと思って調べたんだ。公用語と一般口語の差で、意味は一緒なんだとさ。

うん、そのうち何か、そうだな。

錯視をまとめた回なんかあっても良いね。

んじゃ、今回はここまで。


おしまい、ちゃんちゃん。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?