見出し画像

特に意味のない文章006

流れるように6回目だ、5回目の投稿が妙に時間がかかってしまったので、足りてない分を補充するのだ。補充、そういえば石油ストーブのタンクに石油を入れるポンプ、正式名称は醤油チュルチュルだったと聞く。なんだっけ、元は醤油を移すのに使っていたとか。それをサイフォンという名で登録したとか、なんか、そんな感じだ。醤油チュルチュルの前に、筆者の脳みそをチュルチュルした方がよさそうな気もする。あぁーそこそこ。その辺りが丁度痒かったんだ。なお脳ミソに痛覚はない。

今回の写真は、これは、なんだ、クラゲなんだろうけど、アカクラゲ……にしては赤い条線がないな。うーん、何クラゲだろうか。ヤナギクラゲ属っぽいな、パシフィックシーネットルかな。たぶんその辺だろう。知らんけど。
クラゲ、クラゲはいいな。見て楽しい、綺麗で素敵、食べておいしい。最後の奴は何かおかしかった気がする。まあ、問題ないのでヨシッ!という事で6回目に来て遂に写真と内容が一致する。クラゲの話をしよう。

クラゲは俗にいう刺胞動物だ。クラゲの多くは体の至る所に刺胞と呼ばれる毒針カタパルトを持っている。基本的に刺胞の数が多い部位は触手だが、傘の部分も含めそこら中に刺胞がある。触手さえ避けていれば大丈夫、なんてことは全くない。陸に打ち上げられたクラゲなんかを突くと痛い目を見る。何度か見た。痛かった。
刺胞の毒針発射システムはクラゲ本体が生命活動を停止、たとえ死んでしまっても自動的に発動する。カードゲームの罠カードか何かみたいだ。なんというか恐ろしい執念だ、死後強まる念みたいで、何としても触った奴に毒針を刺し込んでやる。そんな凄味ゴリラを感じる。
しかし、クラゲは基本何も考えてはいない。そりゃあ、脳が無いので当たり前だ。なんなら身体のほぼすべてが海水、水分だし。心臓もない。というか血管もない。そんな奴らが一体どのように毒針を出すか、出さないか判別しているかというと、何かに触れたか、触れてないか、ただそれだけである。単純な奴らだ。
厳密にいえば触れただけで刺胞が発射される訳ではない、そんな機構だとクマノミと同じ刺胞生物のイソギンチャクは共生できない。クマノミが全身毒針まみれ、ああ、哀れ、即死。となる。なので本当は凄く複雑な機構なのだがその辺りは割愛する。きっとそれだけで本が書けてしまう内容だと思う。いや、知らんけど。専門家じゃないしな。

さて、この刺胞の話をもう少しだけしよう。刺胞は表面に刺針があり、これに刺激があると、剣状棘と呼ばれる棘がパイルバンカーめいて対象を破壊する。その後、刺糸が侵入、対象の身体に毒を流し込むという機構になっている。すごいな。まるで精密機械のようだ。

ほぼすべての種類が毒を持っているクラゲ、しかし中には毒を殆ど持たない種類も存在している。パラオにはジェリーフィッシュレイクというクラゲパラダイスの湖があり、そこにはゴールデンジェリーフィッシュと呼ばれる見た目がタコクラゲに似た種が毎日ウェイウェイと暮らしている。
このジェリーフィッシュレイクは元々海だったのだが、地殻変動の都合で外海から分断、たまたま残ったクラゲたちは、天敵のいない環境下で毎日のんびり過ごしている。そんな平和ライフを続けていたので、刺胞生物の特徴である刺胞が退化、殆ど機能しなくなっている。かといって全く機能しないわけではない。目や口といった皮膚が薄い箇所は危険なので、不用意に触るのはやはり危険である。イエスクラゲ、ノータッチ。
このジェリーフィッシュレイクは外海と遮断されて天敵の危険が無い分、餌の供給が極端に少ない状態になる。なので彼らは藻類と共生しており、サンゴと褐虫藻の関係みたいに栄養を分けてもらっているそうだ。クラゲにしては随分と不思議な生活史をしている。
余談ではあるが、個体数の少ないミズクラゲの近縁種、ムーンジェリーフィッシュというのも存在している。

しかし、広いな、クラゲの世界。

脳や、心臓、血管が無い癖に、目はたくさんある種も多い。アンドンクラゲの仲間、オーストラリアウンバチクラゲなんかは24個も目があると聞く。しかも、結構な速度で泳ぐらしい。秒速2mほどだとか、筆者より泳ぎが達者である。そして積極的に小魚などをとらえていると聞く。脳が無いのにどこで考えて判断しているんだろうか、この生き物。なお、びっくりするほど猛毒。死人が出るほど。恐ろしい。
更にはそいつを小型化してステルス特化にしたようなイルカンジクラゲというのもいる、0.5~3cm程の体長で触手は50cmと体に対して極端に長い。名前はイルカンジなのに、小さすぎてイナイカンジクラゲである。もちろんこちらも猛毒。普通に死人が出るレベルで猛毒。

なお、ドククラゲで有名なカツオノエボシは実はクラゲではない。あれはクダクラゲ目、同じ刺胞生物ではあるが、別の分類になる。実際カツオノエボシは複数の個体が集まってできた群体だったりする。むずかしいな、刺胞生物の世界。

オワンクラゲのくだりとかも書きたかったが2,000文字を超えたので、今回はここまでになる。

それにしても、すごいな、クラゲ。

いろいろあるな、クラゲ。

毒の種類もたくさんある。

しかし、ウミガメには効果がなかった ▼

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?