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気軽にモノクロフィルム写真

大学生時代にはまっていたモノクロフィルム写真。
友人が写るんですを使っているのに触発され、再開!
今回のテーマは「より安く・深く・気軽に楽しむ」。
それぞれ相入れない要素ですがバランスを取ることで、仕事をしていながらでも気軽にフィルム写真と付き合っていけたら最高です。


道具の準備

以下、合計39,921円。
これだけ揃えて4万円は頑張った。

[カメラ] Canon FX (メルカリにてレンズとセット) 3500円
[レンズ] Canon FL 50mm 1:1.8
[フィルム] ILFORD HP5 PLUS 135-36EX 1300円

[現像液] 富士フィルム, ミクロファイン 1L用 325円
[停止液] 富士フィルム, 富士酢酸 50% 1L 817円
[定着液] ILFORD, SILVERCHROME BW RAPID FIXER 5L用 940円
[水滴防止] 富士フィルム, ドライウェル 200cc 356円
[Ag安定剤] 富士フィルム, Agガード 712円

2Lペットボトルの空 4つ
1Lペットボトルの空 1つ

LPL L40222 プラスチック現像タンク 5042 6380円
堀内カラー HCL 35024 [フィルムピッカー] 1490円
ダークバッグ (メルカリ) 2500円
S字フック (風呂場のバーにフィルムを吊り下げる用)
ダブルクリップ 2個 (1つはS字フックに掛ける用、もう1つは重りとして)
ハクバ ネガティブアルバム用スペアシート 464円

[定着液] ILFORD, SILVERCHROME BW PAPER DEVELOPER 10L用 1050円
[印画紙] ILFORD SILVERCHROME FLEXGRADE RC mat 8x10インチ 25枚 4390円
[セーフライト] オーム電機, LED電球赤 LDG1R-H 13C 473円
現像用トレー 4つ(100円ショップ) 440円
現像用箸 2膳 (100円ショップ) 220円
[引き延ばし機] 富士フィルム, Fuji Enlarger反射式 35mm用 (メルカリ) 5300円
[引き延ばし機レンズ] 富士フィルム, Fujinar-E Enlargement lens F4.5 50mm 5cm 6800円
イーゼルフレーム 四切 (メルカリ) 2500円

フィルム現像

  1. 現像

    1. ミクロファイン, 原液, 泡取りトントン+1min攪拌+1minごとに5s攪拌, ISO400 20ºC 8.5min, 24℃ 6min, 都度廃棄

  2. 停止

    1. 酢酸, 1.5%, 30s 攪拌, 都度廃棄

  3. 定着

    1. SILVERCHROME BW RAPID FIXER(無硬膜), 5倍希釈, 20ºC 6min (24本/L), 都度廃棄

  4. 水洗

    1. 5, 10, 20回撹拌ごとに水入替

  5. 乾燥

    1. ドライウェル, 200倍希釈, 30-60s, 都度廃棄

    2. 乾燥 (適宜Agガード原液を激おち君で薄く塗る)

  6. カット

    1. 135フィルムなので6枚毎 (120フィルム645判は4枚毎・66判67判は3枚毎)

このレシピはtokyo-photo.netさんなどを参照。水洗方法はILFORD流のようですね。
夏場は温度が下がらず難しいですが、クーラーを21ºCくらいにガンガンに冷やして、液温を24-25ºCまで持っていけば大丈夫そう。定着液は24ºCのレシピがなかったので、30秒ほど気持ち短くしてみてます。

印刷

  1.  現像

    1. SILVERCHROME BW PAPER DEVELOPER, 10倍希釈, 20ºC 60s ゆらす, 8x10” 100枚/L

  2. 停止

    1. 酢酸, 1.5%, 10s ゆらす, 8x10” 24枚/L

  3. 定着

    1. SILVERCHROME BW RAPID FIXER, 5倍希釈, 30s ゆらす, 8x10” 24枚/L

  4. 水洗

    1. 30 ~ 120s

  5. 乾燥

    1. 適宜Agガードをフィルム現像時と同様に塗布。

まず暗室ですが、一般的な多階調印画紙(イルフォードのMG4DX)の感度は550nm以上の光において低くなるのに対し、赤色LEDは550nm以上が一般的なようなので、赤色LEDで問題なしと判断しました。暗室用のセーフライトを買おうとすると高いので、節約です。
印刷する時間帯を夜のみにすることで、カーテンを閉め切れば印刷に十分な遮光はできます。昔はガッチリ暗室をこしらえていましたが、頭を使えば意外にもシンプルにできるものだな。

印刷用の現像はフィルムよりさらに適当に。液温が違ってても気にしない。タイマーも脳内で。露光時間は印画紙の切れ端に対して全抜けフィルム (フィルムの切れ端など) 越しに露光し、露光後に硬貨などを乗せて光が当たらない部分を作り、その状態で過剰露光して作った完全な黒と硬貨下の黒さを比較し、黒さが弱くなるかならないかの微妙な時間を露光時間とすれば良いでしょう。私の引き伸ばし機の場合はカビネサイズで5sほどでした。印刷工程に関しては完全に独自の方法なので、正しい方法を知りたい場合は他をあたってください。。。

タイトル画像が以上の方法で作った記念すべき1本目のフィルム中の例です。悪くないぞ。


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