「帰ってきたウルトラマン」を知っていますか?その2

ウルトラマンシリーズ、特に「帰ってきたウルトラマン」が好きな30代の女が書いています。
オタクとミーハーの間くらいの知識しかありません。
詳しい考証は行っていませんし、個人の主観がたくさん入っています。
ご了承の上、お読みください。


「帰ってきたウルトラマン」の少し悲しい話。
それはもう、認知度が低いに尽きると思う。

「帰ってきたウルトラマン」というタイトルは知っているが、その主人公が「ウルトラマンジャック」(以下、ジャック)であることはほとんどの人は知らない。
ウルトラマンと違うウルトラマンなの? と思う人の方が圧倒的多数だと思う。

その1でも書いたとおり、「帰ってきたウルトラマン」は商品化等の観点から急に作られたウルトラマンである。
「帰ってきたウルトラマン」の作中でも「ジャック」という名称は出て来ない。
作中では単にウルトラマンと呼ばれているだけである。

その後もしばらくは「Ⅱ世」と呼ばれてみたり、
「新マン」とか「帰マン」と表記されてみたり。
正式名称である「ジャック」に至るまで長い道のりがあった。
名前がはっきりとしていないのならば、区別できなくて当然のような気がする。

ちびっ子たちが何度も真似した変身シーンも、ジャックは少し地味。
ウルトラマンたちには必ず変身アイテムがあると思ったら大間違い。
ジャックは両手を掲げたら変身するスタイルだ。
シンプルイズベスト。
セブンのように、ウルトラアイを盗られる心配をしなくてもいい。
ちなみに、初代ウルトラマンはベータカプセルを掲げてスイッチを押して変身する。
ジャックだけ、ない。

個人的に思っている、ウルトラマンとジャックが区別しにくいもう一つの理由は、主題歌だ。
一番目を引用する。

ウルトラマンの歌

胸につけてる マークは流星
自慢のジェットで 敵をうつ
光の国から ぼくらのために
来たぞ我等の ウルトラマン

Uta-Net

帰ってきたウルトラマン

君にも見える ウルトラの星
遠くはなれて 地球にひとり
怪獣退治に 使命をかけて
燃える街に あとわずか
とどろく叫びを 耳にして
帰ってきたぞ 帰ってきたぞ
ウルトラマン

Uta-Net

これに音を付けて表記してみる。
(音の表記は筆者(素人)の耳コピなので、違う可能性が高いです。)

ウルトラマンの歌
むねーに つけてる まーーくは りゅうせい
ドミラソ ドミラソ ドーシラソ ファファファーー

帰ってきたウルトラマン
きみにも みえーる うるとらの ほし
ドミラソ ミミレド ララララファ ラソ

最初の歌い出しが同じである。
インパクトはやはり「ウルトラマンと同じかな」になってしまう。

そして、終わりの方。

ウルトラマンの歌
ひかりの くにから ぼくらの ために
ミミミミ ファファファファ ソファミファ ソラソ

帰ってきたウルトラマン
とどろく さけびを みみにして
ミミミミ ファファファファ ソファミファソ

肝心な名前が入る前、サビの手前とも言えるであろう部分。
ほとんど同じである。
連続で曲を聞いたら、聞き分けが難しいかもしれない。

他のウルトラマンシリーズの主題歌、
たとえばウルトラセブンであれば、「セブンセブンセブン」というキャッチーなフレーズが。
ウルトラマンレオであれば、「宇宙に輝くエメラルド」という暗くも格好いいメロディが。
ウルトラマンエースであれば、「北斗と南」という印象的なセリフが。
主題歌にもそれぞれ個性がある。
その点、ジャックはウルトラマンによく似ているため、区別の難しさに拍車をかけている気がする。


「見分けづらい」などと書いたら、「ウルトラマンジャック」という作品に対する不平不満に思われそうですが、全くそんな意図はなく、
純粋に「ウルトラマンジャック」というちょっぴり不遇な人生?を歩んでいる、だけど大好きなウルトラマンジャックをもっと多くの人に知ってほしいだけです。

次回は、私がジャックを好きな理由を書いていければと思います。


追記:
またまた主観ですが、「ウルトラマンの歌」もウルトラマン本人よりも、科学特捜隊に重点を置いた歌詞になっていて、主題歌を作るのって難しいんだなと思いました。

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