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愛猫 闘病日記・3週目4週目

前回からの続きです。


かかりつけの先生のところには定期的に通っていた。お薬を飲まないとご飯食べても吐いてしまうから、継続してお薬をもらっていた。

1/18猫の様子がいよいよおかしい。トイレに何回も行っては出ないをあまりにも繰り返している。朝から病院へ駆け込んだ。

「膀胱炎かなー」

そう言われ、点滴と注射2本してもらう。膀胱炎のとちょっと強い抗生物質の注射らしい。いつも飲んでる薬は何なのかと兄がとても気にしていたからそれも聞いてみたら「胃酸を抑える薬と抗生物質」ということだった。吐き気がないとご飯食べられるのかな…。

病院から家に戻るとすぐトイレに駆け込んでおしっこをちょっとした。

ピンク色…血尿だ!?

もう一回したおしっこもピンク…すぐに先生に電話したら「血尿は膀胱炎って事だから、明日まで様子見ておかしかったら連れてきて」と言われる。

翌日に膀胱炎は良くなったが、家族の中で「薬をちゃんと飲ませよう」という決意が固まった。薬をちゃんと飲めば良くなるはずだ。先生に強制給餌のシリンジをもらい、粉薬を水に溶いて与える事にした。

みんなもう必死だった。

いろんな餌を買ってきて、これなら食べるかあれなら食べるか。うまくいかず残してたり、すごく食べたり。

今思うとアレは体調の良し悪しにとても左右されてたんだけど、あの時の私達にはちょっと食べがいいと「やっと回復に向かったか」みたいな感じに捉えてた。翌日に具合が悪そうだと「まだ治らないのかー」みたいに考えてた所もあると思う。本当はもっと悪いのかもしれない、なんて考えもしてなかった。

強制給餌で薬を与えるのは、私と父でやる事になった。父が猫の体を押さえ口を開け、私が薬を入れ込む。

これがホントにつらかった。

薬のやり方なんて知らない父は、猫を強く押さえ顔を両手で固定して口をこじ開けていた。怯えた猫は当然ものすごい抵抗を見せ、しかしそんな大騒ぎの末に空いた口は5㎜に満たない。シリンジを入れようもない。それで私が毎回怒られた。やり方が悪い、もっと早くやれ、口の中にねじ込め…怯えてるのにかわいそうすぎる。

薬は毎日飲まなければいけない…つまりその押さえつけが毎日あるという事で…。だんだん猫が常時怯えるようになり、こたつから出てこなくなってしまっても「それでもやらなければ良くならない!」と父。

「とりあえず1週間がんばってみよう」

朝夕のお薬をがんばって至った1/22。抵抗が強くなるばかりの猫に父が怒鳴った。手も出た。ひどすぎた。猫のあまりの形相に心底シンドくなった。

「もう無理だ…薬をやめよう」

薬をあげて良くなってるのかもしれないけど、毎日怯えさせてこんな顔させたいワケじゃない。そう父に話して薬をあげるのをやめた。

そこから2日間はとても穏やかだった。猫も心無しか嬉しそうだった。しっぽをピンと立てて来てくれる事もあった。小さい音でコロコロと喉を鳴らす音も聞こえた。嬉しかった。

しかし病状としては良くなったり悪くなったりを繰り返し、全体を通してみるとだんだん悪くなっていっているようだった。

事態が変わったのは週明けて1/25だった。




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