見出し画像

Capacities:思考のためのノートスタジオ

Capacitiesは、従来のノートアプリの概念を超え、思考を柔軟に表現し、関連性を視覚化できる新しいツールです。NotionやObsidianを挫折した私にとって、Capacitiesのユニークな機能は、より直感的で効率的なノート作成体験の虜になっています。

ここ3ヶ月ほどCapacitiesを毎日触って、手放せないノートアプリになっていますが、日本では知名度もなく情報も少ないのでぜひ紹介させてください。

ようやく理想のノートアプリに出会えた

私はとにかく記録魔で、Notionが登場するまでは10年近くEvernoteを使っていました。その後Notionに乗り換えて3年ほど使用。その間はObsidianなども試しています。どれも一長一短しっくりこないので、CraftやBearやMem、MindnoteやScrintal、Ample noteなどなど目に付くノート系アプリは片っ端から使い倒してきました。

もちろんNotionは現在も使用していますが、ほぼ他者とのコラボレーション用と化しており、個人的にじっくり構築できるノートとの出会いを渇望していたのですが、ついに見つけたのです。それがCapacities。


オブジェクト指向:NotionやObsidianとの最大の違い

CapacitiesのUI

Capacitiesは、オブジェクト指向 の概念に基づいて構築されています。これは、すべての情報を「ページ」として扱うNotionやObsidianとは大きく異なる点です。
Capacitiesでは、「人」「プロジェクト」「アイデア」 など、思考の単位となるあらゆる要素を「オブジェクト」 として扱います。

例:人物オブジェクト

人物(PEOPLE)のオブジェクト画面

例えばCapacitiesでは、「人物」をオブジェクトとして作成し、連絡先、専門分野、個人的な背景など、その人物に関する情報を集約できます。これは、取引先、クライアント、同僚など、仕事で関わる人物の情報を管理するのに非常に役立ちます。


オブジェクトタイプの柔軟性:多様な情報を構造化

Capacitiesでは、ユーザーは独自のオブジェクトタイプを作成し、必要なプロパティ(日付、チェックボックス、テキスト、URLなど)を自由に定義できます。

例:会議オブジェクト

会議(Meeting)のオブジェクト画面

「会議」オブジェクトタイプを作成し、「参加者」「議題」「日付」「決定事項」などのプロパティを設定することで、会議に関する情報を体系的に整理できます。

私が最も使用するオブジェクトでもあります。議事録はもちろん、参加者プロパティに人物オブジェクトも追加でき、参加者とミーティングノートが双方向リンクされます。日付やミーティング名からのみならず、人物や会社、デイリーノートからミーティングノートにたどり着くことが可能です。

まだある便利なオブジェクト

Capacitiesには初期で様々なオブジェクトが用意されています。
以下は私がよく使うオブジェクトですがこの他にも色々あります。

Tweetsのオブジェクト一覧
  • アイテム
    購入品などの管理

  • Tweet
    自動的にノート内にツイートを埋め込んでくれる

  • 場所
    お店や施設の管理

  • URL
    ノート内のリンクを自動で格納


ネットワーク化されたノート作成:思考のつながりを視覚化

Capacitiesでは、オブジェクト同士をリンク することで、思考の関連性をネットワーク として視覚化できます。

例:プロジェクトと人物の関連付け
「プロジェクト」オブジェクトに、「人物」オブジェクトをリンクすることで、そのプロジェクトに関わる人物を明確化できます。

タグ付け機能:多様な視点から情報を整理

タグ機能

タグ付け機能は、オブジェクトをさまざまな角度から分類し、後から簡単に検索できるようにするための機能です。

例:プロジェクトの進捗状況
プロジェクトの進捗状況を表すタグ(「進行中」「保留」「完了」など)を作成し、プロジェクトオブジェクトに付与することで、進捗状況ごとのプロジェクトを一覧表示できます。


バックリンク:関連情報の探索を容易に

バックリンク

Capacitiesは、双方向のリンク をサポートしており、あるオブジェクトから別のオブジェクトへのリンクを作成すると、リンク先のオブジェクトからも元のオブジェクトへのリンクが自動的に作成されます。

例:人物と会議の関連付け
特定の「人物」オブジェクトを開くと、その人物が参加したすべての「会議」オブジェクトへのバックリンクが表示されます。

コレクション:柔軟なグルーピング
コレクションは、データベース内のオブジェクトをグループ化するための機能です。タグとは異なり、コレクションは特定のオブジェクトタイプにのみ適用されます。

例:授業ノートの整理
「プロジェクト」オブジェクトタイプを使用して授業を管理する場合、「クラス」というコレクションを作成し、すべての授業をそのコレクションに追加できます。


デイリーノート:時間軸に沿った記録

デイリーノート

Capacitiesのデイリーノートは、その日に関連するすべての情報を一元管理するための機能です。

特徴:

●その日に作成されたコンテンツ、特定の日時に関連付けられたリンクなど、その日に関連するすべての情報を表示します。
●WhatsApp、Telegram、メールなどの入力統合により、受信したコンテンツを自動的にその日のデイリーノートに追加できます。
●仕事日と週末など、複数のデイリーノートテンプレートを作成し、必要に応じて使い分けることができます。


ノートの入力はブロックタイプのNotion風

/ を入力するとNotion風にブロックタイプを選択できる

入力ではNotionでお馴染みの/を入力してタイプを選択する操作でNotionを使ったことがある人は迷うことがありません。

Capacitiesの料金

料金プラン

無料プラン(ベーシック)はAI機能以外の基本機能はほぼ使用できます。メディアアップロード量が月100MBまでなので、ある程度無料で試すことができます。
有料プランはプロとビリーバーの2種類があります。AIやタスク機能が使用できデータ量が無制限になります。

NotionやObsidianがしっくりこないユーザーにはハマるかも?

Capacitiesは、NotionやObsidianの強力な機能に加えて、オブジェクト指向の概念、ネットワーク化されたノート作成、柔軟なカスタマイズオプションを提供することで、より直感的で効率的なノート作成体験を実現します。

ただしオブジェクトの概念など、今までにない構造に戸惑うかも知れません。慣れるまでに敷居が高いアプリだと思います。

特に、以下のような人に最適です。

●NotionやObsidianがしっくりこない人
●情報をより構造化して整理したい人
●思考の関連性を視覚化して、新たなアイデアを生み出したい人
●多様な情報を一元管理し、必要な時に素早くアクセスしたい人

Capacitiesは、進化し続ける思考のためのスタジオです。

ぜひ日本のユーザーが増えますように。これからもCapacities情報を発信していきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?