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ヒュニンカイって。

この世界には、二つの種類のヒトという生物がいる。『ヒュニンカイ』か『ヒュニンカイ以外』か。


ローランド風に始まったこの記事は、ただただヒュニンカイに夢を抱いた人間の私がヒュニンカイの伝記を記す以外の何物でもありません。一生ヒュニンカイの美を齧って生活する私が言いたいこと。双括型よろしく結論から言えば、

ヒュニンカイって。


ヒュニンカイ。本名カイ・カマル・ヒュニン。2002年8月14日生まれA型のISTP。そろそろヒュニンカイのゲシュタルト崩壊が起きてしまいそうなので、少し鼻高々にカイ君とでも呼ばせてもらおうかな。カイ君は一言では言えない!優しくて暖かくて、だけどなぜか少し自分に自身がなくて、家族を大切にしていて、MOAも大切にしてくれる、羽根を隠せた天使さんなんだと思う。愛されるべき存在なのだ。

さて、まずはお手柔らかに、私とカイ君の出会いをざっくばらんに紹介しようと思う。私は生まれてこの方、不確実な神様という存在をあまり信じることがありませんでした。(いきなり自分語り?!)確かに、テストの点が悪かったり何かに緊張した時は必死に神頼みを働いたこともあったけれど、神を信じるかと問われれば簡単には首は縦には振れませんでした。そんな私にも、概念的な春が来ました。

 

改めて、あんた本当にかっこいいよ。

始まりの章: 春風の彼方に、君が居た。


私の春は、2021年10月19日から始まりました。道がなかった、死んでもよかった、だなんて歌うカイ君に出会って、優しい春風が私の頬を撫でました。それからはもう怒涛の勢いで私の世界は春色だった。weverseというどうやらカイ君と交流ができるかもしれない、そんな魔法のようなアプリをダウンロードして、まず調べた言葉は「愛してる 韓国語で」だったかな。今思えると少し笑えてしまう。アプリの使い方も良く知らない私が、知らない言語で、私の存在を知らない君に、今芽吹いた君への愛をどうにかこうにか伝えようとしていた。あの時は、ただ私がカイ君のことを愛してしまったことしか知らなかった。裏を返せば、何も知らなくたって君のことを愛しているということだけは知っていたんだ。(I know I love you、なんちゃって。)コピーペーストしても良かったのだけれど、なんだかそれでは君に伝わる熱量が違う気がして。設定したばかりの慣れないハングルのキーボードで打った「사랑해」がカイ君の目に入ることはなかったけれど、それでも私はあの日の「사랑해」がとても輝かしく、煌めいて見えたよ。



愛の章: 君を知ってみる、君を愛してみる。


さて、ヒュニンカイという光を見つけた私はとにかくカイ君を調べまくった。というのも、私は昔から探求心が人一倍強くって、気になったことは一から百まで知ろうとするタイプで。カイ君をひと目見た時の正直な感想は

冷徹。

出会った曲がBlue Hourなら、陽気なイメージだとか温かいイメージを初見で持てていたのだろうけれど、なんせ私が見たステージはこれで。

ひと笑いもしない彼らに寡黙というイメージを抱くのも無理はなかったと思う。だけど、今思えばこのステージが初見なのは我ながら英断だった。

私は、ギャップにハマったのだから !

私がカイ君を調べるとそこには、ありとあらゆるメンバーのお腹を擦り、エッグタルトをひっくり返して叫び散らかし、モランイという韓国のキャラクターのぬいぐるみを愛して、独特なイルカのような笑い声を上げるカイ君がいた。

おいおい、こいつ、面白いのかよ !

そう、何と言っても私は関西の人間。実は『面白い』のかどうかも、私の歴代の推し決めの中で、私は地味に重点を置いていた節があった。そんな私にとってカイ君は満点だったのだ。面白くて、顔は彫刻のように彫りが深くて、甘えん坊な年下系で、ギャップがあって、おまけに高身長。私の心は場外ホームラン、あるいはスリーポイントシュート。今思えば、ハイキューではリエーフ推しの人間がカイ君を好きにならないわけがないだろう。

こうして、私はカイ君を知って、おかしいほどに愛してみた。そして、初めて私がカイ君に愛を掲げたあの日からしばらく経った。本当にしばらくだ、カイ君達は私がMOAになってから初めてのカムバックを迎えた。恋に敗れて自暴自棄になってしまう、まるで木曜日の子供のように苦労して生きていかなければならない少年を謳ったあのコンセプト。鴉色の髪をして、黒基調のシックな服装に身を包む君は本当に私が昔思い描いた王子様に違いなかった。本当に好きなんだよ、好きという言葉以外に好意を表す言葉がないのが悔しいくらい。

長髪期また来てほしいなぁ。



長くなったけど、そろそろ神を信じなかった私の末路でも話そうと思う。結論から言えば、神の代わりにカイ君を信じようと思えるようになった。そんな、教祖様!みたいな重たくて、カイ君に負担を、重りをかけるみたいなことではなくて、ただ単純に、この人にならついていきたい。そう思った。いつそう思い始めたのかは分からないけれど、明確に強く思ったのは、あの日。京セラドーム一日目。アンコールステージを終えてトロッコで後ろのMOAに会いに来てくれたカイ君。FC一次のくせにスタンド席にいた私は、最後のチャンスで叫んでみた。別に届けだなんて思っていない、ただ、本当に名前を呼びたくなったんだ。愛おしくて、大切で。

「カイーーーー!!!」

今思えば、横の席のヨンジュン推しのお姉様には頭が上がらない。貴方がヨンジュンの名前を全力で連呼してくださったから、勇気づけられました。すると、アリーナのMOAに手を振っていたカイ君がふと顔をあげて、こちらを振り向いた。

イメージ図

まじで???

しばらくきょろきょろして、次の瞬間。ばっちり目が合った。手が震えて、うちわを落としてしまったのを今でも覚えている。というのも、私は横浜アリーナ二日目にだって参戦した。その時も最後にカイ君の名前を呼んだ。その時も、カイ君は振り向いてくれたね。横浜アリーナの時はきょろきょろとしてまた別の方向を向いたけれど、京セラドームではしっかりと見つけてくれた。何万といる中で、カイ君は自分を呼んだMOAを探そうとしてくれた。それだけで、どうしようもなく好きになれたんだ。なんて誠実で、ファン想いな人なんだ!目が合ったあの瞬間、カイ君がマイクを置く日までついていこうと思った。神を信じなかった私が、ありもしない運命を信じて感じるほどに変わった。カイ君に出会えてよかった。カイ君と出会って、不確かな神を信じようと思った。信じてカイ君に会うためのチケットを引き当てられるなら、信じるのも悪くはない。他人からすれば不純な動機だと思われてしまうかもしれないけれど、私からすれば真っ当なのだ。カイ君に会いたいのだから。そして、神よりも何よりも、カイ君を信じている。いいや、信じているというより、カイ君に夢を抱いている。人に夢を抱くって、文法的にはおかしいけれど、本当にカイ君に夢をたくさん抱いている。MOAからの愛をたくさん受け取ったカイ君が見たい。幸せそうなカイ君が見たい。100%でなくても、5%でなくても、(その5%は唯一随一の最側近へ。)1%でも、0.814%でもいいから、カイ君を見たい。たくさんの夢を抱いているけれど、押し付けたくはない。ここにきて、最大の矛盾。夢は叶えたいけれど、叶えるために偽ってほしくない。我ながらわがままで自己的だ。だから、一つだけお願いをするなら、

私のお願い、全部無視して!


切実にこれに限る。私や他人からのお願いを全て無視して、ただ自分の幸せを追求してほしい。カイ君にはその権利がある。そして追求した結果報告を、少しだけしてくれたらもう何も望まない。その幸せはできるだけ健全なものがいいけれど、健全でなかったとしてもどうにか処理したいと思う。…法は犯さないでほしい。


本当に愛くるしい。


終わりの章: つまり、ヒュニンカイって。


さて、最初に言った「ヒュニンカイって。」はどういうことかと言うと、未だカイ君を形容する言葉が見つかってはいないということ。ヒュニンカイって、たくさんある。優しいヒュニンカイ、真剣なヒュニンカイ、家族想いなヒュニンカイ、自分に少し自信無さげなヒュニンカイ、ギターを弾くヒュニンカイ。どれか一つを持って、「これがヒュニンカイ、」と胸を張って言えるピースを、私はまだ探している。辛うじて、四つ角のピースである「ヨンジュンにスキンシップ多めなヒュニンカイ」「スビンに可愛がられて少しガチ照れするヒュニンカイ」「ボムギュが女の子だったら付き合いたいヒュニンカイ」「テヒョンからの矢印多めなヒュニンカイ」は見つかっているのだけれど、続きのピースはたくさんある。続きのピースは、私はカイ君がマイクを置く日までという制限時間の中で一つ一つ組み合わせていこうと思う。だから、今日も私は敢えてここで止める。


ヒュニンカイは、意外とシャイ。
ヒュニンカイは、優しく笑う。
ヒュニンカイは、ぬいぐるみが好き。
ヒュニンカイは、まさかのインドア。
ヒュニンカイは、ヒュニンカイって。



ヒュニンカイって。


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