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環境 #3

今週感じたこと、そして来週からの自分を考えるにあたってとても大きな要因だと感じた環境について。

自分を変えることと環境

ダブリンに来て、わたしは自然と自分が変化してすっと馴染んだのを肌で感じていた。それはとても驚きだった。英語で話すことも、英語を聞くことも、最初こそおっかなびっくりだったのが、少しずつ普通になってきた。
調子がいい時は日本語と同じように聞こえるし話せることもある。(ペラペラ喋れるというのではなくて、いつもより冴えてる!って感じになる。)
ちなみに、少しでも疲れたり弱気になったり緊張すると一気に何も聞こえないし全く話せなくなる。何故かはわからないけど心身状態がどうやらすごく重要らしい。どういうことなの。おもしろい。

私の英語のできるできないは多分スキルとかではなくて、環境に適応したかどうかなのではないだろうか


自信をつけてくれた

私が初めにいたクラスは、皆が私と同じか私以上に英語が苦手な子達だった。
そこで私は「あぁ国に関係なく英語の得意不得意はあるんだな」と気づいた。不得意ながらもたどたどしく話すみんなにまじって私も話してみたら、意外と私も話せるやん、と思えた。
先生の英語はわかりやすかった。その時に不得意同士が話すから、お互いわからないが連鎖するのかもしれないと気づいた。
例えば、それぞれ国のアクセントや癖がめちゃくちゃあることも気づいた。フランスの子達はhを発音しないし、イタリアやスペインはすぐローマ字読みをする。そりゃあ聞いててわからんが連発するわけさ。
おまけに早口だったり、モゴモゴ言ったり、人それぞれの癖もある。それは国籍ではなくパーソナルな問題で、ひとくくりに「ヨーロッパの人達は」と片付けて自分たちを卑下する要因じゃなかった。
そして、2週目に1つ上のクラスに移った。休み時間に外に出たら、初週のクラスの子達に会った。新しいクラス不安だよ、と漏らした私に、彼らは駆け寄って「あなたならいける!」「めちゃめちゃ話しやすかったし!」「大丈夫大丈夫」とめちゃめちゃ褒めて励ましてくれた。なんていい子達。頑張ろうと思えたこと、自分に自信がほんのりついたきっかけは、この子達のおかげだなぁ。

もう少しがんばりたい気持ち

1周目の週末に出かけたバスの隣に座ったドイツ人のお兄さんは、めちゃめちゃ英語が上手だった。超わかりやすかった。彼のクラスは聞いてないけれど、多分上級の方なんだと思う。そして私の拙い英語を聞き取って言い換えてくれる。すごい。彼とは歳も近く雰囲気や興味も似ていて、すごく話しやすかった。(また会えないかなぁ)

さらに、私の仲良しの日本人の女の子は私の1つ上のクラスにいて、その子のクラスの子達とランチをする機会が多かった。やっぱりわかりやすくて、話しやすかった。雰囲気も落ち着いていて、真面目な感じがした。

ここに混ざりたい!この中に入れたら、居心地がいいぞ!私の直感は叫んだ。
ついていくのは大変かもしれないけれど、絶対に磨かれる!

(実は、2週目に変わった私のクラスは、明るくて面白いけれど、ちょっと停滞感があった。多分少し長くいる人が多いせいか、それとも本当はみんなもっとできるけどこのクラスにいるせいなのか、皆少し手を抜いている感じがした。休み時間に交流する訳でもなく、淡々と授業するだけだったのもあるかもしれない。みんな優しくて、授業も面白かったけれど、少し楽な方に流されそうな感じもした。)

だから私は、思い切って、またクラスを変えることにした。そうはいっても、ほとんどのメンバーが変わるから、どうなるかわからないけれど、とにかく少しでもチャンスがあるなら自分を高められる場所に身を置いておくべきだと私は思った。


環境が人を作る

自分を変えたいとかこうなりたいと思うなら、自分自身を変えるよりも、環境を変えるのが絶対早くて楽だ。それ(自分の望む行動)をするのが当たり前の中に入ればそれに順応して自然と自分が変わっている。

とりあえず喋ってみる、わからなかったらわからないという事が普通の場にいれば間違えるのも、上手に話せないのも当たり前。
みんなが真面目に授業に出席してお互いの国の言葉や文化に興味を持っている人たちが集えば自然と交流ができて、自分のことを話したり、相手のことをきいて理解できる「良い空気」」に参加できる。
反対に皆が適当にしていたら、真面目にするよりもそっちに合わせることが当たり前になる。

今の私はそれを身をもって感じているわけなのだけど、実はこの話は私が高校の入学式の日に担任の先生に言われた言葉に通じている。

「質の高い集団になりなさい」
人間は、周りの環境に影響を受ける生物。
周りの人の平均が自分だと思いなさい。
そして自分もまた、隣の人の環境を作る一人だということ。
質の高い集団に身をおくこと。そして、そういう集団をつくっていくこと。
これは一人一人の役割であり、責任であること。
どういう場所に身を置きたいのか、よく考えること。

この言葉がなぜか高校のときからずっと残っていて、いつも私はどういう場所に自分の身を置くか考えているように思う。

これから

質の高さをどう定義づけるかはその時々によるけれど、少なくとも今は、少しでもお互いに興味を持ち交流ができること、ゆっくり会話ができること、落ち着いている雰囲気、真面目さ、やさしさ、その辺が大事な要素に思う。

私は、外国のお友達を「たくさん」作りに来たわけではないんだよな。
・自分の頭で考えること、そしてそれを伝えられるようになること。
・文化に触れること。
これを達成するためには、なれ合いではなくて、同じように話をしたいと思ってもらえるようにならなきゃいけないし、それを求めている人の中に入らないといけない。そのためには多少厳しくても、新しい環境に飛び込んでみるチャンスがあるなら逃しちゃいけない。

だから、来週は挑戦の一週間。新しい環境に適応するためにちょっと勉強を頑張らないといけないかもしれないけど、やってみる。
そして、新しいクラスの雰囲気を私も担えるように頑張ってみる。
願わくば、友達ができますように。環境をつくる。

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