人間関係で「負ける」時はありません
先に書いてしまいますが、「勝つ」時もありません。
そんなことはない、生きることは勝負だと思っている人もいるでしょう。でもそれは、ちょっと経験不足じゃないかな。
人間関係って、文字通り「関係」なんですね。関わって係る。
たとえ喧嘩で勝ったとしても、そこに関わる人全員に「勝つ」ことになるでしょうか?
一人の人間に負けたからといって、周囲全員に「負ける」でしょうか?
先日、会社の上司に意見を述べたら上司が社長にあることないこと吹き込んで、社長が「解雇する」と言ってきた、転職はずいぶん前から考えていたのでちょうどいい機会かも、人材紹介会社でいいところない?という相談を受けました。
7年間勤務していたそうです。仮にAさんとします。
という話を聞いただけだと、「上司」「社長」という上の立場の人間に、勝てない喧嘩をふっかけて「負けた」と見えるかもしれません。
けれどこの夜、Aさんが帰ったあとでこの「上司」以外の人間が全員一丸となって、社長に「Aさんを辞めさせるなら私達も一緒に辞める」と直談判したそうです。またその場で、「上司」が日常的な嘘つきであること、今までもAさんだけでなくいろいろな人を陥れては辞めさせてきたこと、ただのイジメという場合もあったことなど、かなりぶっちゃけてくれたそうです。
そして今年入社の新入社員と、Aさんの直後に入ってきた中堅社員と、パート女性の3人がAさんの家を訪れ、上記の報告をしてくれたと…。
Aさんはもうすっかり会社自体に嫌気が差しているので、さっさとハローワークに行ってきたりして100%辞める気持ちだそうですが、これはAさんの一方的な「負け」ではないです。
「上司」は、今はすっかり勝ち誇っているかもしれませんが、今後はもう誰も慕ってはくれず、何もかも色眼鏡で見られる上、昇格も難しいかもしれません。マネジメント力がないと認定されてしまったというのは、致命的なエラーです。
第一この「上司」は、自分とAさん以外全員が社長に直談判した事実を知りません。社員からパート女性まで、くまなく全員が敵に回るなんて、まずあり得ないぐらいの事態ですよね。いろいろな会社を見てきた私でも、ここまでのことはちょっと見聞きしたことがありません。
おそらく社長も、今までにないことというだけでも重く見ているでしょう。
さあ、どうなるのでしょうか。Aさんからの報告を待ちたいと思います(笑)
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