2022年7月25日 カオスアニメは現実のパロディ
自覚的にリアリティラインが低いギャグアニメって、正常な人間のパロディとか正常な現実(物理法則)に対するパロディみたいだなってふと思って、この動画を見返してた。
『ジェンダー・トラブル』の内容自体は、
「本質的な男らしさ/女らしさは存在しないとしたうえで、それらは本物(起源)がないままたくさんの人が模倣することによってぼんやりと維持されている。そうした男らしさ/女らしさの振る舞いは、真か偽かではなく周囲から見て成功か失敗か(≒適切か不適切か、自然か不自然か)によってジャッジされるものだ。同性愛や異性装はそうした男らしさ/女らしさに対する、ギリギリそれっぽく見える歪なパロディとしての側面があって、つまり成功か失敗か(適切か不適切か)を意識させることで男らしさ/女らしさの虚構性を暴こうとするのだ。」みたいな話らしいんだけど(あんな胡乱で難解な本を自力で読めるかよ! 全部伝聞だよ!!)、いわゆるカオスアニメの面白さを「正常な人間のパロディ」「真っ当な現実のパロディ」と捉えるのは、少なくとも自分の中ではとても的を射た感覚がする。
(類例として、「『ブレードランナー』のレプリカントは人間や立場の弱い労働者のパロディだな」とも思う。パロディという概念を便利に使いすぎかもしれない)
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