2024年1月20日 読書記録


工業技術基礎

 工業高校の教科書(最も概論で、最も入門なやつらしい)。
 去年読んだ図書庫の城邦と異哲の女史で、旋盤作業のシーンがよくわからなかったから、せっかくなので技術の授業の基礎的なやつを一通り読んでみることにした。

 具体的な手順を覚える一歩手前の、大まかな手順を覚える手前の、大まかな理論を覚える手前の、「へぇ~技術ってこういうこと習うのか~」の部分までは理解できた。
 橋梁の構造力学で1項目あるのかぁ。


わかりやすい構造力学

 途中で飽きちゃったけど、……いずれ完走する。


小学館の図鑑NEOアート 図解 はじめての絵画

 実家がさぁ、何もなくてさぁ。街に本屋は一軒だけで、カラオケすらない。その本屋だって、漫画と売れ筋の小説、自己啓発本、数独、クロスワード、そのくらいしか置いてないわけよ。それであんまりにも暇だったから、これを買って耐えるしかなかった。

 期待していたほど自分にとっての新知識はなかったけど、図解ならではの丁寧さ(名画の原寸大バージョンとか)はあった。決して悪くはないけど、定価で買うほどかは……微妙かもしれない……。


女性画家たちの大阪

 大阪中之島美術館にて。

 日本画のこと、なんもわからんなぁということがわかった。
 絵のどんな部分が創意工夫に飛んでいて、どんな部分が技巧を凝らされているのかが全く分からない。ついでに大阪のこともよくわからない。
 街だろ、街。大阪らしさが掴めない。

 女性画家に限定した理由もよくわからなかった。画家は画家だ。
 性別が関係する(と企画者が想定している)なら、その旨はきちんと説明する責務があると思う。

唯一面白かったのは屏風。
屏風は3次元の芸術を、3次元の視点で見るものなので、
紙面や画面で見るだけじゃなく、実物を見たり、
ポストカードを折り曲げて立てたりする価値がある。


テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ

 これも大阪中之島美術館にて。

 展示されている作家がおびただしい人数だったので、初心者には難易度高めの展示だったかもしれない。焦点が光の描き方という技術の側面に当てられているのも難しかった。
 図録は買ってあるけど、読み返す日はいつになるのか……。

 印象深かったのは、ジュリアン・オピーの「声、足跡、電話」という絵画。PS時代のCGを思わせる無機質&平面的な絵画で、舞台は地下鉄の駅の構内(病院の構内だったかも。うろ覚え)。タイトルはその場所で聞こえた音を3つ並べて決めたという、まあエモーショナルな絵画だ。


目の見えない白鳥さんとアートを見にいく

 ちょうど今読んでる最中だけど、驚くほど面白くないから途中で投げ出そうと思う……。「お金を出して買わなくてよかった~!」な本。

 目の前のアートについて言及しているシーンがあまりにも少なすぎる。カス。せめて白鳥さんの話を書くならまだしも、筆者の自分語りは要らんやろ……そんなこともわかってないのか?
「目の見えない白鳥さんをダシに自分語りをする本」に改題してくれ。


巨匠に学ぶ構図の基本
巨匠に学ぶ配色の基本

 あんまりだった。
 名作を改題して「ほら、原作のここがスゴいでしょ?」ってやる本なんだけど、改題のしかたが強引で、「流石にそうはならんやろ……」と。

 作品ありきでテクニックの紹介をしているせいで、目次を見ても何が身につくのかがわからない点もマイナス。


はじめて学ぶ中国思想

 かなり序盤で保留にした本。
 思想と同じかそれ以上に、思想家の出生や人間関係、書籍にまつわる説明が多い。自分は思想を学びたいのであって、思想家について学びたいわけではないからなあ……。他の入門書を探すぜ!


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