見出し画像

家業イノベーション・アイデアソン2020の集大成【第1弾】

「家業イノベーション・アイデアソン2020」の集大成として、6/23(水)に家業イノベーション・アイデアソン2020 報告会を開催しました!

2020年8月のキックオフ会から始まり、9~11月の3回のアイデアソン、4月の中間報告会。そして報告会は、そんな10ヶ月というロングランの取り組みの集大成となりました。イベントでは家業イノベーター同士が刺激を与えあい、イベントを開催していない期間にもslack上で情報交換が行われ、報告会をひとつの区切りとして、家業のイノベーションに取り組んできました。そんな家業イノベーターの取り組みの成果とこれからのビジョンを発表する場として報告会を開催。「家業イノベーション・アイデアソン2020」初のハイブリット配信でお届けしました!

会場

オンライン配信ということで、キックオフ会から、ゲストスピーカーによる講演を実施。実際に家業をイノベーションしている経営者の方をお招きし、自身の経験について講演していただきました。


今回は、報告会でゲストスピーカーとしてお話しいただいた、株式会社小野写真館 代表取締役社長の小野哲人さんの講演を特集します!小野写真館を両親から引き継ぎ、そこから数々の新規事業を立ち上げ、事業を日々アップデートしてきた小野さんから、その軌跡についてお話しいただきました。

プロフィール紹介

プロフィール

小野 哲人さん(株式会社小野写真館 代表取締役社長)
青山学院大学卒業後、外資系金融に勤務。その後、アメリカカリフォルニア州のBrooks Institute of Photographyに1年半在籍し、写真の基礎と技術を学ぶ。Lower Division Award受賞。
2005年帰国し、2006年アンシャンテを立ち上げ、多角化展開をスタート。
2010年代表取締役社長。
2020年10月には伊豆半島にある静岡県河津町の高級温泉旅館「桐のかほり 咲楽(さくら)」をM&Aで取得。
2021年4月からは水戸ホーリーホックの社外取締役に就任。
座右の銘は「Stay hungry, Stay foolish」。

小野写真館グループの取り組み

"世界に「笑顔」「幸せ」「感動」を連鎖させる" を会社のMISSIONとして掲げ、創業事業である写真館事業だけでなく、様々な新規事業を立ち上げてきました。

2013年 邸宅型ゲストハウス アルシェをM&Aし、ブライダル事業を強化2020年 桐のかほり 咲楽をM&Aし、宿泊事業を開始
2021年 株式会社ポーラスタァからの事業譲渡によりフォトダイアリーアプリ『BABY365』『UCHINOKO Diary』『プレ花 ダイアリー』の営業開始

「人生の中の幸せのタイミングで感動体験を」をテーマに、周辺事業を新規事業として立ち上げることに成功。大ピンチだったコロナ禍にも1年間でM&Aを2件行い、ピンチをチャンスに変えてきました。

もともと家業を継ぐ気はなかった

「独立して自分で事業を立ち上げたい」という想いがあった小野さんは、大学卒業後、外資系金融会社に就職。まだまだアナログだった写真事業に対していいイメージがなかったため、家業を継ぐつもりはありませんでした。

しかし考えは一転、今後のキャリアについて考え「家業を継ぐ」と決断。写真経験は全くなく、家業を継ぐのは逃げ道とさえ思っていました。アメリカに留学し写真をゼロから学ぶ中で写真に対する考えに変化が…!

全ては考え方次第!

登壇時②

考え方次第では可能性が無限大であることに気づいた小野さん。

まずは事業再生に取り組みました。既存事業の取捨選択と新規事業のプロデュースを行い、いち写真館から会社へと変化させていきました。しかし小野さんは特別なことをしたわけではないと言います。家業の中にあった事業をマーケットを変えて新たな事業と掛け合わせただけだと。全ては考え方ひとつで大きく変わるということを体現してきたのです

コロナ禍での決断

「コロナは世界を再起動させ、世界が一変することは確実」
そこで会社をゼロから作り直すことを決意。

① 事業ポートフォリオの見直し
② 既存事業は写真回帰
③ ビジョンの再策定

上記3つを実施。その一手として、M&Aで既存事業とシナジーのある新規事業に参入することを決断しました。さらに、コロナ禍で見えた新たな経営課題である「オンライン売上ゼロ」を解決すべく、オフライン&オンライン双方の感動体験創出業で日本一を目指しています

小野さんの取り組みはこれだけでは終わりません。

登壇時①

プレシード段階での第三者割当増資に個人&小野写真館が合計500万出資

「若い人の力にかけて、強みを自社とかけ合わせることで新事業をつくり、茨城から世界に通じるような事業モデルが生まれたらワクワクする」
そんな想いで若い年代への出資を行っています。この取り組みはこれからもっと加速していきたいと小野さんは話しています。

各回のゲストスピーカーの方々の講演は、家業イノベーターや参加者の今後の取り組みのヒントになることがたくさんありました。小野さんの講演から刺激をもらい、イベントが終わっても、さらにイノベーションを加速していってもらえるといいなと思いました!


さて!次回、家業イノベーション・アイデアソン2020の集大成【第2弾】では、いよいよ家業イノベーター4名の発表を特集します。10ヶ月という期間の中で何に取り組みどんな成果が出たのか。それぞれの言葉で語っていただきます!

中井 遥

いいなと思ったら応援しよう!