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風月堂 藤田さん 第二弾

家業イノベーター特集①

今回は取材したのは、御菓子司 風月堂 3代目の藤田 浩一さんです!

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今回は、私が日立市十王町にある風月堂さんに訪れ、藤田さんに取材をさせてもらいました。家業イノベーション・アイデアソンに参加してみた感想やイベント後の取り組み、これからのビジョンについて取材しました!

「普段関わることのない方々と関わることができ、人脈が広がりました!」

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家業イノベーション・アイデアソン2020はオンラインでの開催となり、様々な地域のいろんな業種の方々が参加してくれました。そのため、普段関わることのない方々に話をして、様々なリアクションが返ってくる、そして、アイデアソンを通じて今までになかった人脈を築くことができた、というのが率直な感想だと語ってくださりました!

「最初は何が起こるかわからない状態での参加でした」

干し芋を使った新商品を開発することも最初は想定していなかったことですが、結果として新しいことにチャレンジするきっかけとなりました。新しいことへ積極的にチャレンジしていくことが、他の和菓子業界の方々への良い影響になり、和菓子業界全体を盛り上げていくことにつながる、そんな思いで取り組んでいるそうです!

ところで、"干し芋を使った新商品の開発” は今どうなっていますか?

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先日、干し芋農家さんに会いに行きました!ということで、新商品の材料となる干し芋についてお話しいただきました。藤田さんは、機械を使わず手間隙をかけて質を重視した生産に共感し、生産量が少なく多少高価でも味の良い干し芋を使って和菓子を作りたい、そして、時間も労力もかかった高品質なものを日本の方々に評価してもらいたい、そんな想いで新商品を販売いきたいと話しています!

実際に試作品として、干し芋の羊羹を試食させていただきました!今試作しているのは、あんことコニャック(ブランデーの一種)の組み合わせと、白あんと日本酒の組み合わせの2種類です。あんこは、食べた瞬間にコニャックの香りが広がり、あんこの風味を引き立ててあんこ特有の甘みを強く感じることができました!白あんは、日本酒の風味は強くなく白あんの優しい甘さが口に広がり食べやすい味で、女性の口に合う味だなあと感じ個人的には好みでした!また、羊羹の上にのっている干し芋は甘みをダイレクトに感じることができ、羊羹の中の干し芋はぎゅっとつまっていてあんこと融合した甘みを感じることができます。

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それでもまだまだ藤田さんは納得していないようです…!少しでもいい商品を提供したいという職人の強い想いをひしひしと感じました。試作はもう少し続きそうです。

では、新商品が完成した後のビジョンは?

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ターゲットは、50代前後の女性にお茶の席などで食していただくことを想定しているそうです。新商品開発への想いや干し芋へのこだわり、和菓子業界へのメッセージをストーリーとして伝えていきたい!そのため、パッケージングや販売方法にはこだわっていきたいと語ってくれました。パッケージや和菓子自体のデザインにこだわり、グッドデザイン賞にもチャレンジしていくそうです!

さらに、家業イノベーション・アイデアソンの中でアイデアとして挙がっていた大使館や都内の催事での販売も、将来的には視野に入れています。

「将来的には、みんながWIN-WINになる関係性作りをしたい」

農家さんもお客さんも自分たちもみんながWIN-WINの関係になるのが理想的だと藤田さんは語ります。生産者さんがいないとものは作れないからこそ、そこにも日が当たるようにしたい、お客さんにはなるべく安価で質の高い商品を提供したい、そこに、1から作るこだわりやストーリーをのせて、「ここじゃないとだめ」とお客さんに思ってもらえるような商品を作っていこうと語ってくれました。

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第三弾では…

家業イノベーション・アイデアソンで藤田さんのグループに参加した方々にアンケートを行い、参加者の生の声をお届けします!お楽しみに!

Tsukuba Place Lab 中井 遥

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