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一人の女性の小さくも強い覚悟【ミリオン楽曲考察】

※本記事は、2015年にブロマガにて掲載していた内容を修正したものです


台本を読む様に、歌詞を読み解いていく。そんな人に、私はなりたい。(挨拶)

さて、今回は楽曲考察第一曲目と言う事で、どの曲から始めようかなーと考えていたのですが、最近の個人的推し曲を行きたいと思います。

今回取り上げる楽曲は、ミリオンの「LIVE THE@TER HARMONY 08」より、
馬場このみの「水中キャンディ」です。

初めて聴いた時、とても透き通った美しいメロディと、サビのどこまでも伸びて行く様な歌声に一発で心を奪われました。
「LIVE THE@TER PERFORMANCE」収録の「dear...」は大人の色気たっぷりながら、
切なくも熱い恋の歌でした。

さてさて。この「水中キャンディ」の歌詞をよく見て行くと、一行で言い表すとタイトルの通りとなります。
アイマスという作品群としては、一人の「女の子」の〜と言うのがはまりやすいと思うのですが、この曲はまさに「女性」の曲となっています。

この「女性」というワードが、まさにキーワードとなります。
このみさんは、皆様ご存知の通り765プロ所属アイドル最年長です。(え?小鳥さん?うわなにをするやめ)
しかし、タッパは143cmのまさしく合法ロリそのもので、そのラインでいじる方も多いでしょう。

では、実際にキャラクターを楽曲から紐解いてみましょう。

「水中キャンディ」の歌詞には、「マーメイド」や「海の底」や「泡となり消える」と言う、
人魚姫の童話をモチーフとしたワードが登場します。
モチーフのワード達を置き換えて見ると、この曲に込められた思いが判りやすくなってきます。
例えば「海の底」
これは、日常(または社会)と考えれば良いかと思います。
アイドルとは無縁な日常の世界。
テレビの中で歌い踊るアイドル達を、何気なく眺めている自分。
普通に学生を終えて、就職して社会人になって…といういわゆる「普通の」日常。

次に「泡となり消える」
これは「アイドルとしての失敗」であると思います。
デビューしても鳴かず飛ばずで売れないまま引退をするかも知れない。
そんな「不安」や「恐怖」を表しているかと。

そして、「マーメイド」
これですが、人魚姫の主人公であれば、「地上に上がれる魔法の代わりに声を失う」と言うストーリーの流れがあります。
それを当てはめると、「夢を抱きながらも、半ば諦めていた自分」ではないでしょうか。
誰だって、一度は芸能界やそういう「キラキラした」世界に憧れを抱くと思います。
でも、そう言う憧れが夢となっても、それが自分の夢であると声を大にして言える人は少ないと思います。(私自身がそう言う世界の人間なので、如実に判るのですが。)
そして、それを夢であると言っても、実際に実現出来る人間はごくわずか。
そう考えると、「アイドルになる」なんて、簡単に言う事は出来ないでしょう。

さらに、童話=おとぎ話と言えば、やはり子どものものと言うイメージが付いてきやすいかと思います。(そこ、本当は怖い童話とかの話とか原作の話をしない。)

これを統合すると、人魚姫は「女の子」の物語。
このみさんの「女の子」の部分であると思います。

そこから、「いつか いつか 行きたいな 夢が叶う場所へ」
「もっと もっと 見てみたい」
そのまんまですが。
でも、このどストレートなところが、このみさんの性格なのかも知れませんね。
合法ロリながら、大人の女性として、周囲に気遣いの出来る素敵なお姉さんと言う印象がゲーム内では描かれていますが、自分の足でしっかりと立って、まっすぐ前を見据える強さを持った人だと、この歌詞から読み取れます。
もちろん、不安や恐怖に苛まれることも多いにあるのでしょう。
でも、「冷たい波 溺れそうでも 決して諦めない」という歌詞が、まさに彼女の強さを物語っています。

そんな、女の子の物語から抜け出し、一人の女性として、一人のアイドルとして、
まっすぐ進んで行こう。
馬場このみという女性が、輝ける最後のチャンスとして、アイドルの世界で生きて行こうと決めた、小さくも強い覚悟を歌っている。
そんな楽曲では無いかと、私は強く感じています。

いや、このみさん素敵すぎるでしょ。
…ってかこの曲譜割り難しい…(Cメロとか)

ということで、今回は馬場このみの「水中キャンディ」について書いてきました。
このみさんの素敵な所が、ちょっとでも伝われば良いなと思います。

次回は、しばらく続いたミリオンライブ!の流れを離れて、
いよいよTVアニメ1stシーズン最終回を迎えるシンデレラガールズの曲を取り上げたいと思います。
でもあくまで予定です。予定は未定にして(ry)


※本記事は著作権法第32条の規定を元に、馬場このみ(CV:高橋未奈美)の「水中キャンディ」(作詞曲:KOH)の歌詞を一部引用して作成しました。

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