「またシャッフルの話か」と思われるかもしれないが、少し話を聞いてほしい。

 こんばんは。
 藤月かごめです。
 今日の話はかなり昔の話になるのだが、私が知り合いを怒らせてしまいその後、私から断絶状態を作ってしまったことの話だ。
「いや、そんな話を記事にまとめようとするなよ」と知人・友人からはいわれるだろうけれど。
 今日、内容少しぼかして『この件を記事にまとめたいと思うよ』ってX(旧Twitter)でつぶやいたら、「雪解けを願っています」と関係者から言われまして。

「あ、雪解け(時間経過)で関係改善すると思われてるのか。ごめん、無理」と私は思っているので、そこら辺をどう考えているのかをまとめて書いておきたいなと思った次第です。

 申し訳ない。
 改めて言うんだけど、関係改善無理です。
 私が受け入れられないと感じてしまっている。

この記事の注意点

 はじめにいうのだけれど、私はこの記事を当時の記憶だよりで大半を書いています。
 私にとって都合のいい記憶の仕方、切り抜き方、勘違いが多々混ざっていると思います。
 『内容が疑わしい』と感じる方も多いと思います。
 そういう方は話半分で、読んでいただけると幸いです。

そもそも何の話だったの?

 きっかけはMTGでWEBカメラを使って統率者戦をしようって話からはじまります。その対戦当日…… ではなくて、前準備としての打ち合わせ、会話をしていた時の話です。
 WEBカメラでの対戦でのシャッフルは対戦相手のカット・シャッフルが入らないので、不正しようと思えばできてしまうよね。って話だったかな。
 その時に今は絶縁状態になってしまった方(本記事ではAさんとしておきましょうか)が「あらかじめ不正を疑われないように『7山ディールシャッフル』をするといいよ」という方向性の話をしたんだ。

 私はこの発言に「ん?それはおかしくない?」って疑問を抱いた。
端的に言ってしまえば、ディールシャッフルというシステム上、「不正を疑われないように」それを行う。というのは成立しないと思っているからだ。
 そして、「不正を疑われないようにする」という言葉は、裏を返すと、「私は7山ディールシャッフルをしているので、不正をすることができない」という主張になる。
 いや、それはおかしいやろ?

 7山ディールシャッフルに関しては、下記の記事を読んでもらいたい。
『無自覚の積み込み』をしてしまわないように、7山ディールシャッフルがいいと思っている。という旨の記事だ。

 記事の内容を見ると、他の山数のディールシャッフルに比べて、7山ディールシャッフルは不規則にカードが並んでいるように見え、よく混ざっているように『錯覚』する。
「錯覚? 見るからによく混ざっているじゃないか」と思う読者諸君はまさに『錯覚』のとりこになっていると思う。
 上の記事の実験は、前提条件が明記されている。
 各条件を列挙していくと下記のような内容になる。

  • 同名カードは各種4枚ずつまでのルール

  • 同名カードを各種4枚入れているデッキとする

  • 枚数確認もかねて4枚ずつ揃える

  • 上記の揃えた後の束を、任意の山数のディールシャッフルで配る

 つまり、記事の実験は「特定の枚数(4枚ずつ)採用したデッキで、完全にそろえた状態からディールシャッフルをスタートする」ことを前提として、その結果が「7山ディールだと不規則に並んでいるように見える」という実験になる。
 何ら問題がないように思えるかもしれないが、「不正を疑われないようにする」という話では条件不十分だ。
 記事の実験は「無自覚の積み込みにならないように、なるべく腹側に並べたい」という結果に一番沿うものが7山になっているだけだ。
 最初の「各種4枚ずつ揃える」を「特定の並びに変更する」とした場合、7山であろうが、他の山数であろうが、『ディールシャッフル』というシステム上、配った後は狙った順序で並ぶため、不正はできてしまう。
 もっと簡単に言えば「同名カードで4枚まで」という前提も、MTGで考える場合不十分だと思っている。
 MTGには「同名ではないが、同じ能力のカード」いわゆる『同型再販』と呼ばれるカードが存在する。「同じような効果」、「同じような機能」でくくれば、もっと『同じカード』の数は増やすことができる。
 同型で7枚ずつ構成すれば、7山ディールが『特定の規則的な並び方』のシャッフルになってしまうわけだ。
 この点を私が「同型含め、各種7枚で構成すれば、7山ディールでも各山同じ並びになる」って言ったら「そんなデッキ稀でしょ」って言われたけどね。
 そんなデッキが稀であるか、というのは、そのシャッフルで不正ができないって考えることでは重要だよ?
 それ専用で組めば良いって話なんだから。
 逆に言うと、デッキで採用枚数は各プレイヤーに委ねられているのだから、『意図せず、同じ機能で各種7枚ずつ』で構築したデッキになっているかもしれない。
 悪意がある、なし。を別にしても、『そうなる可能性がある』っていうことも考慮には必要だ。
「そこまで考える?」って思われるかもしれないけど、「実際このデッキではどうか」という特定のデッキ内容ではなく、「お前がどういうデッキ組んでいるかわからないけど、7山ディールがおすすめだよ」って他人に勧めていると、私は「いや、それはおかしい」って思う。
 私の主張があるとすれば、「MTGのデッキの多くでは、7山ディールシャッフルにより、一見すると不規則な並び順に見えるため、不正を疑われたときに、特定のカードを集めるような不正に見えないため、安全性が高い」だ。
 あくまで、「お前、不正していないか?」って言われたときに、「いや、してないよ」といって、デッキの中身を見せても大丈夫である確率が高くなるだけだ。そこに『あらかじめ疑われない』という効果はない。

で、どう話はこじれたかといえば

 ディールシャッフルというシステム上、7山であろうと、不正は行おうと思えばできる。
 この前提はAさんと共有できた。
 なら話はすぐ終わると思われるかもしれないが、「ではなんで7山ディールシャッフルをお勧めするの?」と聞くと、「7山ディールがよく混ざるから」という回答。
 いや、よくは混ざらないんだわ。
 『一見すると不規則』と『よく混ざる』は違うものだよ。
 『良く混ざる』のであれば、7山ディールシャッフルさえ行えば、デッキの中身は不規則化できてないとおかしいんだって。
 ディールシャッフルが『特定の順序で並べている』システム上、不規則に見えてもその並びには規則があるので、『よくは混ざってない』。
 特定の並びからスタートさせたら、特定の並び順になる。
 それがディールシャッフルなんだから。
 というのが私の思い。

 ここから話がこじれたよね。
『ディールシャッフルでは不正ができる(特定の並びになる)』と『よく混ざる(不規則な並びになる)』で、Aさんの言ってる子と矛盾しているんだから。
 何回も聞き直してしまって、ある意味無限ループになってしまったよ。

 しかし、後日、このあたりの会話は反省しまして、考えてみたんですよ。
Aさんの主張を分解すると、以下のような話ではないのかと。

  • 『特定な並び』からだと不正はできるよ

  • 『一般的には』よく混ざったように見えるよ

 私が何を言いたいか読者には伝わるかな?
「前提条件をころころ変えるな!」
 私は一貫して、Aさんの「不正を疑われないように、7山ディールシャッフルをお勧めする」という旨の発言から思考をスタートされている。
 だから、『7山ディールであっても不正を疑われないということはない』という事実につながる情報があるので、そこがつまづきになる。
 私は、「私が思い至らないだけで、7山ディールが不正を疑われないという絶対的な事実」があるのでAさんがおすすめしているのだと考えているので、何回も「なんで?」って聞き返していたんだよ。
 前提を変えているなら話がかみ合うことはねぇよ。

じゃあ、7山ディールシャッフルには効果がないの?

 そもそも、デッキの中身が不特定、であれば、何山のディールシャッフルでも問題はない。『不特定・不規則』から始めれば、結果の並び順も『不規則・不特定(プレイヤーの作為のない並び)』になるからだ。
 では、7山ディールシャッフルに効果がないのか、他の山数でいいのではないか。と言われれば、7山ディールで一般的には効果があるよ。60枚総数のデッキであることが前提でだけど。
 7山ディールだとどんな効果があるのか、次の日、一日中考えてたからね。

 7山ディールシャッフルを行うと、配り切った後のカードの束は「8枚が3山、9枚が4山」になる。このカードの束をどのように組み合わせていっても、『同じ枚数の山』を作ろうとした時点で、『別の枚数の山』が出来上がる。
 それがどういう効果があるのか、といえば、サイドボードで入れたカードが何枚であろうと、『各山での確率』が不規則になりやすい。
 つまりは確率を不規則にしやすいわけだ。
 単純に7枚ディールだから、7枚サイドボードから、有効なカードをデッキに入れ替えた。混ぜ方は人によるだろうけど、何も考えずにデッキの上に重ねてから、ディールシャッフルをしたとする。
 そうすると、「8枚中にサイドカード1枚の束」が3つと、「9枚中にサイドカード1枚の束」が4つになる。この時点で、確率が2種類存在していることが分かると思う。
 ここから、一つの束に重ね、混ぜる過程で、同じ存在確率になる組み合わせは「他の山数でのディールシャッフルで、同数のサイドを投入したとき」に比べて、低くなる。
 投入枚数が7から多くても、少なくても、さらに確率の揺らぎは多くなる。確率の揺らぎを生みやすいというのは、不規則化で大切だと考えていますよ。
 不規則化というのは『偏ってもダメだし、きれいな均等でもダメ』ですからね。よく『どうシャッフルすれば均等に混ざりますか?』って質問を見るけど、きっちり均等にする。というのは、それはそれで『作為的な並び』っていうことだからね?
 私は常々、カードの扱いは丁寧に、だけど、混ぜ方は下手な方がいい。と思っている。きっちり半分ずつ分けて、交互に入れる横入れシャッフルは、複数回で元の並びに戻るからね。

おかしい、断絶した理由が見当たらない

 はい、ここまで話しましてね。
 7山ディールはどうなのか。ということと。
 Aさんとの会話でどんなすれ違いをしたかという自分なりの考察を話しました。
 おかしいね。
 Aさんとひどく断絶する理由が見当たらないね。
 それもそうだ。
 私がAさんと断絶した理由は7山ディールの中身と直接的な関係無いもの。

 まず、私とAさんがシャッフルの話でこじれた日。
 私は主に「なんでこの人はそんなおかしいことを言っているんだろう」という疑問と、そんな理論を他で話していると変なこと言われるよ。って、私視点では『親身になって7山ディールでその理論はおかしい』って議論していたつもりなんですよ。
 あまりに長時間になってしまって(私としては根気よくAさんに付き合って)夜も遅いし、お開きにしましょう。ってことになったんですよ。
 そして分かれる直前。Aさんの発言で、私は「ふざけてんのか、こいつ」って不機嫌になりました。
「7山ディールをお勧めするのは、私が7って数字が好きだからだよ」
 うん、私はその方のキャラづくりの一環で『7』という数字を重視しているのは知ってましたよ。
 けどね。
 私はずっと、『7山ディールではどういうことが起こるか』という『理論・理屈』で話していたつもりなんですよ。
 それをね、長時間話した後で、結局、理論的な折り合いがあいまいで終わろうとしているところで?
 『理屈関係なく、7が好きなんです』って言われたんですよ。
 ふざけんな。
 それがキャラづくりの一環の発言だとしても、私はその一言でとても不機嫌になった。

 その日の話しているあいだも、「なんでそんなに怒るの?」ってAさんには言われていたんですけどね。
 私はそれまで怒ってはいなかったですよ。
「なんでこの人は自分の言っている矛盾に気が付かないんだろう、お願い、気づいて」って思いはありましたけど。怒ってはなかった。
 あくまで、私はAさんの理論はおかしい。って思ってたから、その指摘もあり、私が気づいていない理論もあるのかもしれないという考えで、ずっと話していたんだよ。
 なら、最初から「7が好きだからー」っていってくれたらよかったわ。
 それなら「そっかー」で流したわ。

で、そのあと

 その次の日、そのAさんへの発言への怒りもあり、一日中7山ディールにいい効果はないのか、って考えてましたよ。
 それで、まぁ、何とか。
「ああ、7山ディールも効果がある」って理屈は考えることができた。
 だから、「なんだ、7山ディールも効果がある一面があるじゃないか(まぁ、それが不正の防止には効果がないけど)」って、考えて。
 まぁ、あいつ、7が好きだからとか、言いつつ、7山も確かに効果があるじゃないかと思って、内容を茶化しながらですけどね、「あいつ見てろよ、7山ディールは効果があるじゃねぇか、説明資料作ってやる」みたいなことを言った気がする。
 その当時もね、他の人から言われましたけどね。
 茶化す必要はなかったんだよね。
 その茶化し具合に心配になった友人に心労をかけてしまって申し訳ないと今は思ってます。
 そしてそのあとにね。
 Aさんに言われたんですよ。
「しつこい。そんなに言うなんて、自分の理論が正しいって押し付けようとしているようにしか見えないですよ」って。(文言は違うと思う。過去の記録見ながら記事を書いているわけじゃないから)
 私としては「Aさんがおすすめしていた7山ディールに効果がある」ことが分かったので、「自分が抱いていた7山ディールに効果がないのでは?」という理論を引っ込めて、話をするつもりだったんだけど。
 まぁ、茶化したのが悪かった。
 Aさんは完全に怒り沸騰。
 こちらが何を言っても話を聞いてくれないモードに。

 で、私は思いました。
「ああ、なるほど、Aさんにとって、私は『会話』をする相手ではなかったのだな」と。
 会話をするつもりがないから、私が何を言っても、もともと理解するつもりはなかったので、話は無限ループするし。
 私が怒って、感情で話をしていると思ってるし。
 理論的な会話をする相手であるって最初から思われてなかったんだなって。
 そう考えるといろいろと、なんで話がこじれたのかとか、自分なりに納得できまして。
「今後、私が謝って、表面的に関係性を再構築できたとしても、この人は内心、この人とは会話ができないって思われているんだろうな」って考えてしまい。
 私はAさんとの関係性を断絶することを決めたという話。
 実際にAさんがどう思っていたのか。どう思っているのか。というのはAさん自身に聞かないとわからないけれど。私は、Aさんの言葉を今後聞いても、『周りに心配させないように取り繕っているだけ』で『本心では対等に話し合う相手とは思われていないんだろうな』と考えている。
 これは私の一方的な考えで。
 被害妄想といえばそう。
 けれど、Aさんとのやり取りで、私はそう感じたので。という話。
 そんな風に感じている私が、Aさんと関係を回復する?
 無理でしょ。
 主に私側の一方的な理由だけど。

おわりに

 今回の話で、私が学んだことはいくつかある。
 他の人はそんなに理論的なことを気にしてないよ。とか。
 相手が、こちらと同じくらいの目線で物事を考えているわけではないよ。とか。
 あまり茶化しすぎるのはよろしくないよ。とか。
 反省するところはいろいろありますが。

 こちらとしても、こちらが真剣に話し合いをしようとしてるのに、ふざけんじゃねぇよ。とは言い置いておく。
 
 長い間、いろいろとため込んだ感情から、今日やっと解放された気がする。

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